[5>4]
SON AUREOLE, SON ACCENT...
C'ETAIT BIEN UNE ARISTO DU CONE DE SURFACE...
L'AFFAIRE SENTAIT L'ARGENT FRAIS...
ELLE SENTAIT AUTRE CHOSE...
MAIS FAUT CROIRE QUE J'AVAIS LE NEZ BOUCHE...
彼女のあの背光とあのしゃべり方……、
あれは、地表地区の丘に住むお偉いさんに間違いないね。
重要な件ってのにも、金のにおいがぷんぷんしやがるぜ。
彼女は何か隠してるんじゃないのか?
それか、俺の目が節穴か、どっちかだな。
*「CONE」は「円錐、円錐型の丘」というような意味、
「SURFACE」は英語と同様「表面」という意味です。
「ARISTO>ARISTOCRATIE(貴族、特権、上流階級)」が
「地表の丘」に住んでいるということで、
どうも
『The Long Tomorrow』と同じような設定の
街が舞台になっているようです
(
『The Long Tomorrow』の[1/5>3>2]の注を参照)。
D'APRES LES COORDONNEES,
IL S'AGIRAIT DE DAME NIMBEA S. QUINQ!
接見させました、
相手は光上位ナーブ・S・キンク様です!
[5>5]
...EXACT... A PEINE DIX MINUTES PLUS TARD,
JE FOULAIS LA MOQUETTE DE SON CONAPT
……それからきっちり十分もしないうちに、
俺は彼女のコナプト(アパートメント)のカーペットの踏み心地を確かめていた。
*「CONAPT」は
『The Long Tomorrow』にも出てきました。
SF作家フィリップ・K・ディックの造語で、
アパートメントと同じようなものです。
どうも、上流階級が住む瀟洒なアパートメントのようです
(
『The Long Tomorrow』[1/5>3>4]の注を参照)。
HEU... JE SUIS JOHN DIFOOL...
LE DETECT PRIVE DE CLASS R QUE VOUS...
えーと、あの、ジョン・ディフールです。
Rクラスの私立探偵で、あなたが……、
JE SAIS.. VENEZ VOUS ASSEOIR
存じ上げておりますわ。どうぞこちらへ。お掛けになってください。