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宮崎駿とメビウスの対談
「メビレンジャー」の管理人RYOWさんが、
「宮崎駿とメビウスの対談の記事」という、
とてつもなく興味深いネタを探し出して来てくれました。
詳しくは、「メビレンジャー」掲示板の投稿、
〈「Re:EXPO MIYAZAKI-MOEBIUS」2004/8/26 (Thurs.) 11:02:51〉
を参照してみて下さい。
RYOWさんの迅速かつ心の広いご快諾を頂いたので、
和訳を作成してアップしてみたいと思います。

もともとは、「Nausicaa & Her Mehve HQ」というサイトの
「Dialouge between Moebius and Hayao Miyazaki」
[トップページ>The History of Nausicaa of the Valley of Wind>
Dialouge between Moebius and Hayao Miyazaki]
というページにアップされていたものです。
(このサイトのトップページに、しっかり
 「do NOT steal my stuff!!(このサイトのネタを盗んじゃだめだよ!!)」
 と書かれてあるので、リンクのURLは最初のhを抜いてあります。
 コピペして、hを足したうえで飛んで行ってください。)

おそらく、英訳版『風の谷のナウシカ』
NAUSICAA OF THE VALLEY OF WIND
(ISBN:0-929279-00-x, 出版社、発行年月不明)
からの転載と思われます。
この本にはメビウスが書いたナウシカのポスターも同封されています。
その画像とともに、くわしい情報は
[子孫たち>宮崎駿との関連>メビウス作ナウシカのポスター]
までどうぞ。





M&M.
*宮崎駿とメビウスの頭文字のことでしょうか。

Exclusive Dailogue Between Hayao Miyazaki and Moebius
独占対談記事:宮崎駿 × メビウス

Spring 1988
1988年春

Viz Comics, NAUSICAA OF THE VALLEY OF WIND
BY HAYAO MIYAZAKI volume 1 issue 1.

コミック『風の谷のナウシカ』
(宮崎駿作、第1巻、第1版)より

Nausicaa of the Valley of the Wind
copywrite Hayao Miyazaki/Tokuma Shoten, 1988

『風の谷のナウシカ』
著作権/版権:宮崎駿/徳間書店、1988年


MOEBIUS: You know, about three months ago I saw your film, "Laputa."
It was brilliant. I was totally captivated by it.

メビウス:三ヶ月くらい前に、君の映画『天空の城ラピュタ』を見たんだ。
とても素晴らしかった。もうすっかり虜になってしまったよ。

MIYAZAKI: Is that right? Thank you.
Tell me, Moebius, what is going on with the film that you were working on?

宮崎:本当ですか? ありがとうございます。
あなたが関わっていらっしゃった映画はどうなりましたか?

MOEBIUS: Well, in the end, I gave up on that.
But, actually, I've got another plan now."Garage en metic."
It's a work I did some years ago.

メビウス:うーん、結局、制作は中止せざるを得なかった。
でも、実は、また新しい計画が持ち上がっていてね。
『異国のガレージ』という作品なんだ。数年前に手掛けていたものなんだけれど。
*「metic」というのは、
 古代ギリシャ時代に異国人のことを言った語のようです。
 →「Wikipedia English」の記事
  「ブリタニカ百科辞典」の記事
 ここでは、そこから転じて「異国」というような意味で使われていると
 判断しました。
 *"Garage en metic"というのは、
 "Garage hermetique"の間違いではないかと思います。
 メビウスの作品に『Le Garage Hermetique』というものがあって、
 これが映画化される計画があったことが分かっています。
 ただし、残念ながらこの映画も制作は中止されてしまいました。
 くわしくは以下の記事を参照してください。
 [インタビュー:『THRU THE MOEBIUS STRIP』(AWN)抄訳
 "Garage en metic"でも一応意味は取れなくも無いので、
 それについての上記の注は残しておきます。

MIYAZAKI: I hope that it is successful.
宮崎:ぜひとも完成させて下さい。今度は上手く行きますよ。

MOEBIUS: Thank you. I, myself, am very happy that
NAUSICAA is going to be pulished in the U.S.
This way the movie can be become popular here, too...
I'm very glad that it is coming out in English.
To tell the truth, I would like to see it published in France.
Currently, it's being shown to some French publishing companies.
Probalby they will be interested.

メビウス:ありがとう。
漫画の『風の谷のナウシカ』もアメリカで出版されるそうだね。
とても楽しみだ。
コミックが出版されれば、映画ももっと有名になるはずだしね。
英語で読めるようになるというのもとても有難いことだよ。
本当は、フランスでも出版してもらえると申し分ないんだけれど。
いま、フランスの出版社にそういう話が持ちかけられているそうだよ。
たぶん、興味を示すところが出てくると思う。

MIYAZAKI: Thank you very much.
宮崎:ありがたいですね。

MOEBIUS: And, if things proceed further,
I'll be sure to get in touch with you again about it.

メビウス:それに、このまま上手く行けば、
また一緒に話す機会を作れると思うんだ。

MIYAZAKI:But, I don't know any french at all. (Laughter)
宮崎:でも、フランス語はからっきしで(笑)

MOEBIUS:Don't worry, I'll send the letter in English! (Laughter)
メビウス:心配は要らない。今度は英語で手紙を書くから!(笑)

MIYAZAKI:Great. It's really too bad that
none of Moebius' work has been translated and published in Japan, yet.

宮崎:やった、助かります。
ところで、メビウスさんの作品が日本ではまったく翻訳も出版もされていない
というのは、全くゆゆしき事態ですよね。

MOEBIUS: Actually, I heard that Kodansha was bringing out one of my books.
Of course, I haven't heard from them...

メビウス:実は、講談社が私の作品を一冊だけ出版してくれていたそうなんだ。
まあ、その後はしっかり音沙汰無しなんだけれども……。

MIYAZAKI: You haven't heard anything from them...?
How strange...! (Laughter)

宮崎:音沙汰無し?
そいつはおかしい。何も無いわけが無い!(笑)

MOEBIUS: Nothing. It is odd.
But, I guess international publishing is like that.

メビウス:それが無いのさ。そうそう無いことだよね。
でも、外国の本を出版する時ってのは、大抵そういうものなんだと思うよ。

MIYAZAKI: Hmm... Yes. Well, you know there are lots of Moebius fans
in Japan. Even though they can't understand the words,
they really enjoy the illustrations.

宮崎:う~ん……、仕方がないですね。でも、ご存知だとは思いますが、
日本にもメビウスさんのファンはたくさん居るんですよ。
フランス語は分からなくても、あなたの絵を見るだけで、
みんなすっかり魅了されてしまうんです。

MOEBIUS: I met fans like that when I visited Japan.
It was a wonderful trip. Japan animation is impressive.
I really think it is the best in the world,
and Miyazaki's work is top in Japan.

メビウス:以前日本に行った時に、そういうファンにたくさん出会ったよ。
本当に行って良かった。日本のアニメにもたいへん感銘を受けたね。
本当に、日本はアニメで世界一だと思う。
そして、宮崎駿の作品は、その日本のなかで一番なんだ。

MIYAZAKI: (Miyazaki was so overwhelmed by this praised
that he was at a loss for words.)

宮崎:(メビウスの賞賛の言葉に感きわまった様子で、
言葉を失っている)

MOEBIUS: I've only said the truth. (Laughter)
メビウス:本当のことさ。ただ思ったことを言っただけだよ(笑)

MIYAZAKI:(Laughter)
宮崎:(笑)

MOEBIUS: I know that they wanted me to say something appropriate
in this conversation concerning publicated of your book in English,
something "quotable". But, it's horrible to have to say
something good about a work you already think is stupendous...
just for the sake of publicity. And, NAUSICAA is such a splendid work
that it doesn't even need to be complimented.
So, please just imagine my compliments.

メビウス:こういう時は、あとで宣伝に使えるように、
英訳版の出版を祝うような、それ用のセリフを吐かなきゃいけない
ところなんだろう。
でも、君が自信を持って送り出して来たこんな素晴らしい作品について、
広告用の美辞麗句を並べ立てるだけなんて、
僕にはとても出来ないことさ。
『風の谷のナウシカ』のような作品には、社交辞令なんて不要なんだ。
だから、お世辞は出版社の人に任せておこうじゃないか。
*「publicated」という語が何なのかよく分かりませんでした。
 何冊か辞書を引いてみましたがこんな語は記載されていないので、
 多分「publication」のタイプミスだと思います。

MIYAZAKI: Thank you. I like that. (Laughter)
宮崎:ありがとうございます。それが良いですね(笑)。

MOEBIUS: By the way, what are you working on?
メビウス:ところで、いま君は何をやっているんだい?

MIYAZAKI: "Totoro." Do you know it?
宮崎:『となりのトトロ』という映画を作っています。ご存知ですか?

MOEBIUS:No, I'm sorry, but I haven't heard of it.
メビウス:う~ん、ごめん、知らなかった。初めて聞いたよ。

MIYAZAKI: Shall I send it to you?
宮崎:ビデオをお送りしましょうか?

MOEBIUS: Really? That would be great. My son would love it, too.
He is a tremendous fan of yours.

メビウス:本当に? とても楽しみだ! 僕の息子もきっと気に入ると思うんだ。
君のものすごいファンなんだよ。

MIYAZAKI: (Laughter)
宮崎:(笑)

MOEBIUS: Oh, they're signalling to me that this is about the end of our
conversation. I really want to say again and again just how delighted
I am that you have been so sucessful.
I enjoy meeting you before, and this conversation too, and...

メビウス:おぉ、どうやら時間が来ちゃったようだ。
最後に、なんべん言っても言い足りないほどなんだけれど、
君の作品がちゃんと評価されるようになって、
僕はとても嬉しく思っているんだ。
この前会ったときも本当に楽しかった、
そして、今回のこの対談もとても楽しかったよ。それから……
*「sucessful」は「successful」のタイプミスでしょう。


MIYAZAKI: Yes, I hope we can meet again sometime soon.
宮崎:ありがとうございます。また近いうちにお会い出来れば良いですね。

MOEBIUS: I do too. Well then, "sayonara."
メビウス:本当に。よし、それじゃあ、日本語で「サヨウナラ」。

MIYAZAKI: (Laughter) Sayonara, Moebius.
宮崎:(笑)さようなら、メビウスさん。




表面的な内容は、
ただただひたすら褒め合いまくっているだけのような対談ですが、
たとえばメビウスの
「I really want to say again and again just how delighted
 I am that you have been so successful.
 (なんべん言っても言い足りないほどなんだけれど、
  君の作品がちゃんと評価されるようになって、
  僕はとても嬉しく思っているんだ。)」
というようなセリフに、
お互い本当に尊敬し合っている二人の関係が垣間見られて、
結構感慨深い対談なんじゃないかと思います。

それにしても、メビウスって、一体何本の映画をボツにすれば
気が済むんでしょうか……。



この記事は[話す>宮崎駿とメビウスの対談]と重複しますが、
これは一つの記事を同時に複数のカテゴリに振り分けるための措置です。
紛らわしくてすいません。


関連→[子孫たち>宮崎駿との関連>メビウス作ナウシカのポスター]
   [子孫たち>宮崎駿との関連>ナウシカへの影響、メビウスの娘の名前]
   [話す](メビウスの対談の記事についてはこちらへどうぞ)
by moebius-labyrinth | 2004-09-06 18:15 | メビウスの子孫たち
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