フランスのテレビ局が開設している漫画の特集サイトの
紹介記事のための準備稿のまとめです。
● 「france 5.fr」内「les rencontres de la BD」
今回は、「BDTHEQUE」(作品解説)コーナーの作品一覧です。
トップページの
「COMPTE RENDU DE CHAT AVEC J. GIRAUD ALIAS MOEBIUS」
をクリック
→左メニューの「BDTHEQUE」をクリック、
→「LA BDTHEQUE IDEALE>Plus d'infos」をクリック、
という手順で進んでください。
いろいろな作品の簡単な紹介記事が用意されていますが、
さすがにこれら全てを訳すとなると膨大な時間が必要になるので、
とりあえずはタイトル一覧を作っておきたいと思います。
有名作品の概要を押さえるためにとても便利な資料集ですので、
追々必要に応じて
紹介記事の文章の訳も作って行きたいと思っています。
◆ 作品解説ベデ作品一覧
◆ 表題
LA BDTHEQUE
ベデ資料集
LA BDTHEQUE IDEALE
ベデ完全資料集
←ACCUEIL BD THEQUE
作品解説の表紙にもどる
◆ メニュー
*この資料集に収められている作品は、
いくつかのジャンルに分類されています。
下記のプルダウンメニューからジャンルと作品を
選択できるようになっています。
まずジャンルを選択して、
さらにその中に収められている作品を選択すれば、
任意の作品の紹介記事に移れるようになっているわけです。
Autres categories
ジャンル一覧
*このプルダウン・メニューのなかから、
任意のジャンルを選べるようになっています。
Autres BD de cette categoire
このジャンルの作品一覧
*まずジャンルを選択したあとに、
このプルダウン・メニューから、当該ジャンルに収められている
任意の作品を選択することが出来るようになっています。
◆ カテゴリーと作品一覧
《Aventures(アドベンチャー)》
West
West
*この作品名は、あえてアルファベットのままで良いと思います。
紹介記事内の
「Voir la bande annonce」(予告編を見る)をクリックすると、
別窓で紹介フラッシュが再生されます。
なかなかかっちょ良いです。
ページ最下段では、壁紙と内容の画像の紹介がされています。
「TELECHARGEZ LES FONDS D'ECRANS」(壁紙ダウンロード)の
コーナーでは、任意のモニターサイズを選ぶことによって、
別窓で壁紙の画像が開くようになっています。
「VOIR LES PLANCHES」(画像を見る)のコーナーでは、
作品の内容の画像がいくつか紹介されています。
サムネイルをクリックすると画像紹介のページに移ります。
あとは、左上のサムネイルを順次クリックして行ってください。
なお、ページ下のほうの「Lecture」(再生)をクリックすると、
画像が自動で切り替わるようになります。
「Pause」(停止)で停止します。
元のページに戻るばあいは、拡大画像右上の
「Fermer le Diaporama」(スライド・ショーを終わる)を
クリックしてください。
Blueberry
ブルーベリー
*ページ最下段の「VOIR LES PLANCHES DU DERNIER ALBUM」
(最新作の画像を見る)とあるところのサムネイルをクリックすると、
画像の紹介ページに移ります。
あとは「West」のばあいと一緒です。
Tintin
タンタン
Corto Maltese
コルト・マルテーゼ
Lucky Luke
ラッキー・ルーク
Asterix
アステリックス
Bouncer
バウンサー(用心棒)
*仏語ではなく、英語の「用心棒」という意味の語です。
画像紹介あり。良い感じです。
《Science-fiction, fantastique et fantasy(SF、ファンタジー)》
Valerian-Laureline
ヴァレリアンとロールリーヌ
Nikopol
ニコポル三部作
Thorgal
トガル
Akira
AKIRA
Akira
Otomo K.
Ed. Glenat
『AKIRA』
大友克洋
グレナ社
Modele du genre manga.
Dessin noir et blanc, style mouvemente et stereotype,
onomatopees, voilence des dialogues et des scenes,
le genre se rapproche des comics americains.
Mais Akira est soutenu par un scenario tres sombre,
haletant et rythme,
et un dessin qui porte la marque de son auteur.
「漫画」を代表する一作。
モノクロでパターン化された絵でありながら、
動きの表現において傑出したものを持っている。
ほかにも、豊富なオノマトペや過激な表現の数々
といった特徴を見てみると、
「漫画」というジャンルは、
アメリカン・コミックに似ていると言えるだろう。
しかしながら、この『AKIRA』という作品は、
その陰鬱なストーリーと息もつかせぬ展開、
そして、作者の作風が色濃く反映された絵などにおいて、
他を圧倒する存在である。
*大友克洋の『AKIRA』が
「漫画」ではなく「ベデ」として紹介されています。
『AKIRA』一作ではなく
「漫画」というジャンル全体(le genre)が、
アメコミに似ている(se rapproche des comics americains)、
という指摘は俄(にわ)かには信じがたいことですが、
たしかにベデと比較するなら、アメコミの方が似ている、
ということになるのかも知れません。
出版社のグレナ社(Glenat)は、『AKIRA』のほかにも
『ドラゴンボール』や『風の谷のナウシカ』、
さらには漫画版『新世紀エヴァンゲリオン』の仏訳版まで
取り扱っています。
● 出版社Glenat社公式サイト
● 同サイト内「漫画」のページ
えーと、この絵ってもしかして
『ドラゴンボール』なんでしょうか。
これはちょっと無いんじゃ……。
● 同サイト内「漫画」作品一覧のページ1
● 同サイト内「漫画」作品一覧のページ2
とにかく豊富なラインアップです。
古典から最新作まで、「そんなものまで?!」と
びっくりすること請け合い。一見の価値アリです。
とりあえずチェックしてみることをお勧めします。
● 同サイト内『ドラゴンボール』特設ページ
● 同サイト内『新世紀エヴァンゲリオン』特設ページ
● 同サイト内フランスの「漫画」ファンのイラスト
そしてなんと、フランスの「漫画」ファンが描いた
ファン・イラストまで紹介されています。
日本の出版社のサイトなんかよりも
よっぽど凄いんじゃないかと
思わせるほどの充実ぶりです。
日本の「漫画」がすばらしい、
ということも勿論なのですが、
自国の内だけに閉じこもらず、
他国の漫画にも広く関心を持っている
フランスの漫画ファンに、
何より脱帽です。
Bibendum celeste (Tome 1-3)
天空のビバンダム(全3巻)
《Historique(歴史物)》
Les Passagers du vent Tome 1-5
風の旅人たち(全5巻)
Dan cooper
ダン・クーパー
Auschwitz
アウシュビッツ
Le chat du rabbin
ラバンの猫
Mac Cay
マッケイ
*『夢の国のリトル・ニモ』の作者、
ウインザー・マッケイ(Windsor McCay)の伝記物のようです。
Le decalogue
十戒
La guerre fantome
幻の戦争
La valse aux alliances
同盟はかくも踊る
*ちょっと訳しにくい表題なのですが、
直訳すると「同盟のワルツ」
「頻繁に変更される同盟関係」
という程の意味になるんじゃないかと思います。
「valse」は音楽の「ワルツ」のことで、
「(政権・役職などの)頻繁な交代、たらい回し」
という意味も持つ語です。
《Policier - Adaptation litteraire(サスペンス - 原作物)》
Adele blanc-sec
アデル 辛口白ワイン
Blake et Mortimer
ブレイクとモーティマー
Cinq est le numero parfait
5、それは完全な数字
David Boring
デイビッド・ボーリング
Dr Jekyll et Mr Hyde
ジキル博士とハイド氏
Le secret de Cimneys
チムニーズ館の秘密
《Humour(ギャグ)》
Gaston Lagaffe
ガストン・ラガフェ
Rubrique a brac
(不詳)
*「Rubrique」は「欄、項目、見出し」という意味です。
「brac」というのが良く分かりません。
「ブラックの見出し」?
Calvin et Hobbes
カルヴァンとホッブ
《Jeunesse(子供向け)》
Boule et Bill
ブールとビル
Marsupilami
マルスピラミ
Titeuf
ティトフ
*いまフランスで大人気の漫画です。
《Societe(社会派漫画)》
Jimmy Corrigan
ジミー・コリガン
Vitesse moderne
現代 - スピード狂時代
《Autobiographies(自伝)》
476 apparitions de Killoffer
476人のカロフェール
Quartier lointan
遥かな町へ
Quelques mois a l'Amelie
アメリでの数ヶ月
Persepolis Tome 1-3
ペルセポリス(全3巻)
《付記》
最後から三つ目の「Quartier lointan」(遥かな町へ)は、
谷口ジローの作品のようです。
大友克洋の『AKIRA』だけではなく、
この作品も「ベデ」として紹介されています。
明日はこの『遥かな町へ』の紹介文を訳してしまいたいと思います。