フランスの漫画家
メビウスについて
日々調査してゆくブログ

by moebius-labyrinth
メビウスの似顔絵-クリックで紹介記事へ
宮崎駿や大友克洋にも影響 を与えた、世界的に有名な フランスの漫画家です。
まずはこちらへどうぞ。
基本用語解説
おすすめ記事
タダで読もう
メビウス作品リンク集
メビウスの作品をオンラインで読むためのリンク集。
↓オススメ
Mystere Montrouge
The Long Tomorrow
和訳
毎日すこしずつ和訳を作っています。
『Inside Moebius』
《全画像付き》メビウスの 入門に最適な一篇。洒落た 雰囲気とちょっとシュール なストーリー。メビウスは いかにしてベデを描くに至 ったのか?
『STARDOM STORY』
《全画像付き》スケッチ風 の短篇ベデです。
メビウス「漫画は好き?」
ユニコーン「もちろん!」
『The Long Tomorrow』
《全画像付き》私立探偵のピートは、ドールという美女から仕事を依頼される。しかし彼女が暗殺され、ピートにも追っ手が。はたして事件の真相とは……?
『L'Incal 1』
《全画像付き》メビウスの代表作。謎の物体アンカルをめぐって、私立探偵のジョン・ディフールが冒険を繰り広げます。
メビウスが動く
メビウス作のアニメを、
タダで見よう。

『アルザックラプソディ』
『時の支配者』
『MOEBIUS STRIP』1
『MOEBIUS STRIP』2
「ランカル」が動く
「starwatcher」他メモ
メビウスの壁紙
あなたのパソコンにも
メビウスを!
くわしくはこちらまで。
作品解説
こちらから、各作品の解説に飛んでください。

『アルザック』
「ランカル」
「ブルーベリー」
『アルザックラプソディ』
メビウスが話す
インタビュー動画です。


メビウス&宮崎駿 対談動画
 ├全和訳1
 ├全和訳2
 └『ハウル』DVD
宮崎駿を語る
「ランカル」が動く
チャット:france 5
『ダスト』を語る
Roland Collection
creativ tv
紹介動画:france 5
PUBLIC SENAT
アメコミを語る
特集:宮崎駿
メビウス&宮崎駿 対談動画
 ├全和訳1
 ├全和訳2
 └『ハウル』DVD
「宮崎-メビウス」展全訳
 ├会場での二人の動画
 ├出品作品の画像
 ├カタログ購入ガイド
 └関連記事インデックス
メビウスとの対談
娘の名はナウシカ
ナウシカちゃんの写真
メビウス作ナウシカ
『リトル・ニモの野望』
初めて宮崎作品を観た時
特集:大友克洋
対談「OTOMOEBIUS」訳
『メトロポリス』を語る
「大友克洋」展とメビウス
インタビュー動画
 └全和訳
特集:手塚治虫
82年の邂逅
特集:谷口ジロー
『イカル』原画展
谷口ジロー特集@Epok
番外篇
仏語なんて不要です
エンキビラルと荒木飛呂彦
荒木割りの原理
ゲームでメビウス
メビウスが関わった映画
『トロン』のフリーゲーム
を紹介します。
最近の企画
こちらを参照して下さい。
いまは『Arzach』の訳を作っています。
カテゴリ説明
こちらから各記事へ飛んでください。
メール
こちらまでお願いします。
アドレスの中の「AntiSpam」を取り除いてから送信してください。
・購入の相談について
検索
以前の記事
最新のトラックバック
老若にゃんこ
from 梅labo memo
ヨーロッパ向け送金時の留意点
from 国家破綻研究ブログ
ヨーロッパ向け送金時の留意点
from 国家破綻研究ブログ
Le Petit Mon..
from tNKG
海外で流通する日本のマンガ
from BLOGtext TRANS..
ライフログ
<   2005年 03月 ( 16 )   > この月の画像一覧
パリ造幣局の記念品:「宮崎駿―メビウス」展
「宮崎駿―メビウス」展の会場でもあるパリ造幣局で、
同展の記念品が発売されています。
記念コインやメダルについては以前にご紹介しましたが、
あれから他にも色々と記念品が出ているようです。


◆ パリ造幣局の記念品
● パリ造幣局公式サイト内「actualite>EXPO:MIYAZAKI ET MOEBIUS>En savoir plus>Tous les objets tires de l'univers de ...」
今のところ7種類の記念品が用意されているようです。
ページの上下、右側にある「Suivants>>」(次へ)をクリックすると、
2ページ目に移ることが出来ます。
移った先のページの同じ位置にある
「Retour」(戻る)をクリックすると1ページ目に戻ります。
ページのテキストを訳しておきましょう。
7 Produits (1/4)
7商品(1個目から4個目を表示中)

Designation
名前

Prix Europe * :
ヨーロッパ価格 *:

* Export : diviser le prix par 1,196
* 輸出:価格は約83パーセントになります。
 *赤字で最下段左側に書かれている注です。
 ただ、この文章の意味が今ひとつよく分かりません。
 直訳すると、
 「輸出:価格を1.196で割る」
 という程の意味になると思います。
 1/1.196=0.836...なので、
 結果的に、ヨーロッパ圏より外部へ輸送する場合は
 価格が約83パーセントにまで割り引かれる、
 という事になるのではないかと思います。
 以前記念メダルの購入ページをご紹介しましたが、
 この場合もヨーロッパ圏内は49ユーロ、
 ヨーロッパ圏外は40.97ユーロでした。
 49/40.97=1.1959...なので、計算もしっかり合うようです。
 [「宮崎駿―メビウス」展記念メダルを買おう!

Agrandir
画像を拡大する

Serie BU Euro 2005 MOEBIUS
BUシリーズ ユーロ2005 メビウス
 *「BU」が何を意味するのかに付いては
 調査が至りませんでした。

Ce set monetaire,
au conditionnement original d'apres l'oeuvre de Moebius,
contient les 8 pieces des euros francais
et un jeton cree exclusivement par la Monnaie de Paris.
A noter,
que MOEBIUS a specialement realise
le dessin de ce set 2005.
このセットには、フランスのユーロ硬貨8枚と、
パリ造幣局謹製のコインが1枚含まれています。
これらの硬貨が、メビウスの作品をモチーフとした
オリジナル・ケースに収められています。
この2005年版のセットは、特別に
メビウスのデザインに基づいて制作されています。

39,00 EURO
39ユーロ(約5400円)

Ajouter au panier
バスケットに入れる

Profil d'Ariane - medaille de cou
アリアドネの反面像―横顔のメダル

Cote face :
dans un jeu d'entrelaces,
qui sans aucun doute,
nous porte au coeur des tours
et detours du labyrinthe antique,
la mythique Ariane impose son profil
ou la courbe baroque,
la sensible rondeur, dominent.
Cote revers :
lignes seches, angles aigus,
aplats determines lui conferent
une beaute plus volontaire encore,
un flamboyant mystere.
表面:
洒落た透かし彫りの戯れの中で、
貴方(あなた)はきっと、
古(いにしえ)の迷宮の迷い道へと誘(いざな)われるはず。
そこには伝説のアリアドネの半面像が、
バロック調のカーブの奔放なうねりの中に
静かに身を横たえています。
裏面:
生硬な輪郭と鋭利な切先、
メダル裏面の決然とした輝きは、
美しくも気高き、
絢爛たる古代の神秘を湛えています。
 *かなり大げさな美文調で称え上げていますが、
 これってメビウスにも宮崎駿にも関係ないような……。

59,00 EURO
59ユーロ(約8230円)

Le baiser de l'infini
無限との接吻

A l'occasion de l'expositon "Moebius-Miyazaki",
le baiser de l'infini,
illustration caracteristique de l'oeuvre de Moebius,
prend vie sur une meddaille en bronze,
frappee par les ouvriers d'art de la Monnaie de Paris.
A decouvrir sur internet
et egalement sur le lieu de l'exposition a Paris.
「宮崎駿―メビウス」展に際して、
メビウスを象徴するようなイラスト
「無限との接吻」が、
パリ造幣局の職工の手によって
いま、ブロンズメダルの上に生を享(う)けました。
当サイトでの販売のほか、
パリの展覧会場でも販売いたしております。
 *このメダルの販売ページについて、
 くわしくは以下の記事を参照してください。
 [「宮崎駿―メビウス」展記念メダルを買おう!
 また、上記の記事で誤訳を見つけたので
 該当箇所を差し替えておきました。
 「メダルは展覧会場では販売していない」としていましたが、
 「メダルも展覧会場で販売している」の間違いでした。
 失礼しました。

49,00 EURO
49ユーロ(約6830円)

Le chateau ambulant - Sophie and How
『ハウルの動く城』―ソフィーとハウル
 *「How」は「Howl」(ハウル)のことでしょう。
 ただ、すこし微妙な例です。
 『ハウルの動く城』のフランス版公式サイトで
 確認したところ、
 ハウルの表記はなんと「HAURU」になっていました。
 ● 『ハウルの動く城』フランス版公式サイト
 (「ENTRER」(入場)>
  右下の小さい丸をクリックして赤色にする>
  その横の「OK」をクリック>
  一番上の三角印をクリック)
 フランス語では、原則として語末の子音を発音しない、
 というルールがあるため、
 発音上「Howl」は「How」となんら変わりが無いはずです。
 たぶん「オー」というような発音になるのではないかと
 思います。

Sophie et How sont les personnages
sortis tout droit du film d'animation
de "le chateau ambulant".
On y retrouve le theme de la violence
et de la vieillesse.
ソフィーとハウルは、
アニメ映画『ハウルの動く城』の登場人物です。
同作は暴力と老いがテーマになっています。

49,00 EURO
49ユーロ(約6830円)

Infinitude - l'anneau en argent de Moebius
無限性―銀で出来たメビウスの環

La devise :
"l'anneau de Moebius : un infini mysterieux"
est gravee sur chaque anneau
lequel est fourni dans une bourse de velours noir.
Edition limitee a 5000 exemplaires.
「メビウスの環:それは無限のミステリー」
というフレーズが、ひとつひとつ環に刻印されています。
黒色ベルベットのケースに入れてお届けします。
限定5000個の発行です。

59,00 EURO
59ユーロ(約8230円)

Infinitude - l'anneau en or de Moebius
無限性―金で出来たメビウスの環

La devise :
"l'anneau de Moebius : un infini mysterieux"
est gravee sur chaque anneau.
Edition limitee a 750 exemplaires.
「メビウスの環:それは無限のミステリー」
というフレーズが、ひとつひとつの環に刻印されています。
限定750個の発行です。

599,00 EURO
599ユーロ(約83600円)

Princesse Mononoke - medaille de cou
『もののけ姫』―肖像メダル

Joli portrait de la princesse Mononoke,
oeuvre du maitre
dans l'art du film d'animation japonaise
Hayao Miyazaki.
Cet article est vendu sans la chaine.
『もののけ姫』の素敵な肖像が刻印されています。
同作は日本アニメ界の巨匠宮崎駿の作品です。
なお、当商品に鎖は含まれません。



《付記》
以前パリ造幣局の記念品を紹介したときに、
「コインとメダルのほかにも記念品を用意する予定です」
と告知されていましたが、
それがおそらくこれのことなのでしょう。
ただ、アリアドネのメダルは
メビウスにも宮崎駿にも関係ないと思いますし、
その他の商品も強いて買うまでのものかどうか、
個人的に疑問です。
価格も高いものばかり。
うーん、正直言って単なる便乗商品だと思うなー。




本展関連の他の記事については、
以下の記事を参照してください。
「宮崎駿―メビウス」展関連記事インデックス
[PR]
by moebius-labyrinth | 2005-03-31 01:04 | メビウスの子孫たち
エンキ・ビラルと荒木飛呂彦 ~リトル・フィートは誰がつくったか?
今回はメビウスとはまったく関係ない話です。
日本の漫画家荒木飛呂彦と
フランスのバンド・デシネ作家エンキ・ビラルの関係について、
ちょっと面白い例があるので、
紹介してみたいと思います。
 *「バンド・デシネ」とはフランスの漫画のことです。
 「メビウス」はバンド・デシネ作家の名前です。
 くわしくは以下の記事を参照してみて下さい。
 [基本用語解説
 [メビウスをはじめて知った方へ~宮崎駿との対談に寄せて


◆ 荒木飛呂彦とバンド・デシネ
日本漫画界の奇才と呼ばれる荒木飛呂彦。
僕も好きな作家ですが、
彼もまた、バンド・デシネを愛好する一人のようです。
荒木飛呂彦自身が自分の単行本へのあとがきの中で、
バンド・デシネについて触れている箇所があります。
[引用者注:故郷の仙台から東京に出てきたことについて]
 そして今、思い返すと、
上京して良かったと思う点しかあがらない。
[中略]
フランク・フラゼッタとかエンキ・ビラル、
アントニオ・ロペスといった画家は、
本当に好きになった。
[荒木飛呂彦『バオー来訪者』(2000年6月21日、集英社文庫)。
 文庫版に寄せられた「あとがき」より。
 引用に際して適宜改行を挿入した。
 引用は2000年7月29日発行の第2刷による]

まずは、ここに上げられている人名について
簡単に解説を加えておくことにしましょう。

 ◆ フランク・フラゼッタ
Frank Frazettaは、アメリカのファンタジーアートの巨匠です。
筋骨隆々な男たちのヒロイックな絵で知られています。
● フランク・フラゼッタ公式サイト
  「Gallery Store」「Featured Art」で作品を観ることが出来ます。
  サムネイルはクリックで拡大。
● 「幻想資料館」内「幻想美術館>フラゼッタ, フランク」
● 「テクノドローム」内「Frank Frazatta」
● 「UNOFFICIAL Frank Frazetta Fantasy Art Gallery」
● 「The Art of Frank Frazetta」
とくに最後の二つのリンクで大量に画像を観ることが出来ます。
「テクノドローム」さんの「リンク」で紹介されているものです。

 ◆ エンキ・ビラル
Enki Bilalは、メビウスと並んで
バンド・デシネ界でもっとも有名な作家です。
スタイリッシュかつジャンキーな未来都市の絵で知られています。
大友克洋も影響を受けた作家として名前を挙げていて、
雑誌で対談を行ったりもしています。
その他にも影響を受けた漫画家は多く、
日本の漫画に多大な影響を与えています。
● エンキ・ビラル公式サイト
  ビラルの主要作品を出版しているフランスの出版社
  LES HUMANOIDES ASSOCIES社が用意している公式サイトです。
  フランス語は特殊なフォントを使用する必要があるので、
  そのままでは文字化けしてしてしまうかもしれません。
  僕の環境では文字コードを「西欧(ISO-8859-1)」に設定することで
  解消できました。
  ページ最下段がメニューになっています。
  「32 Decembre」(12月32日)はビラルの最新作の題名です。
  ポイントするとその下に「Extraits」(抜粋)と出て来るので、
  クリックしてください。同作の画像紹介ページに移ります。
  サムネイルのクリックで画像が現れます。
  サムネイルの上の「cases」(一コマ分の画像)
  「planches」(ページ全体の画像)をクリックすると、
  さらに多くの画像を観ることが出来ます。
  ページ最下段の「Galerie」(ギャラリー)も
  ポイントして見てください。
  「Fonds d'ecran」(壁紙)
  「Christian Desbois」(出版社クリスチャン・デスボワ社商品紹介)
  「Autres Oeuvres」(他作品)
  をそれぞれクリックすると、画像を観ることが出来ます。
  移った先のページのなかのリンクをクリックしてください。
  さらに、「Enki Bilal>l'atelier」「Galerie>Graphic Stories」
  では、ビラルのアトリエの様子や作品の動画まで用意されています。
  移った先のページのなかの
  「real 56k」(動画ナローバンド用)
  「real 256k」(動画ブロードバンド用)をクリックしてください。
● アマゾン日内エンキ・ビラルの邦訳書一覧
  邦訳版は現在4冊が刊行されています。
  バンド・デシネの単行本は
  日本の「漫画」のものにくらべると驚くほど高価ですが、
  基本的にフルカラーでストーリーも高尚なものが多く、
  価格に似合った内容になっています。
  バンド・デシネに「漫画」の常識を押し付けるのは
  おすすめ出来ません。
  漫画の単行本としてではなく、
  画集、美術書を買う感覚で手に取って見て下さい。
  大型図書館などでは架蔵しているところもあります。
● 出版社LES HUMANOIDES ASSOCIES社公式サイト内ビラルのビブリオグラフィー
  右側のフレームのなかのテキストがビラルの作品一覧です。
  それぞれクリックすると作品紹介のページに移ります。
  (「Pierre Christin」は共作者の名前なので注意して下さい)
  移った先の作品紹介ページのなかの、
  左側上から2段目、「Images」とあるところをクリックしてください。
  右側のフレームで作品の画像が紹介されます。クリックで拡大。
● Les Humanoides Associes社サイト内『不死者のカーニバル』
● Les Humanoides Associes社サイト内『罠の女』
● Les Humanoides Associes社サイト内『冷たい赤道』
● Les Humanoides Associes社サイト内「ニコポル三部作」合冊版
  ビラルの代表作、「ニコポル三部作」の画像紹介ページです。

 ◆ アントニオ・ロペス
Juan Antonio Lopez(ファン・アントニオ・ロペス、
ホアン・アントニオ・ロペス)は
スペインのファッション・デザイナーです。
実際に絵を見れば分かりますが、「そのまんま」な画風です。
● アントニオ・ロペス公式サイト
  「ENGLISH」をクリックで英語版のページへ。
  「lookbook>右に現れるテキストのうちいずれか」
  「gallery>右に現れるテキストのうちいずれか」
  で、作品の写真を見ることが出来ます。
  とくに靴のデザインで知られているデザイナーのようで、
  彼がデザインした靴の写真が多数紹介されています。
● 「Smithsonian Center for Latino Initiatives」内「Latino Virtual Gallery>Exhibitions>Antonio: 25 Years of Creative Collaboration>ENTER」
  どうやらアントニオの展覧会のページのようです。
  「Time & Place>NEW YORK」と辿ってみて下さい。
  びっくりすること請け合い。
● 同上内「Time & Place>NEW YORK」
  うはー! まんまや。荒木先生、そのまんまやないですかっ!
  紛(まご)う方なきジョナサン・ジョースターです。
● 「modaEspana」内「プレスルーム>ニュース>過去のニュース>2004年10月29日. スペインシューズ界の才能」
● 同上内「2005年3月30日. ニューヨークで発表されたクスト・バルセロナ最新コレクション、ホアン・アントニオ・ロペスによるシューズ」
  日本語による解説としてはここが一番分かりやすいと思います。
● 「バーチャル独裁者・総統ちゃん7歳」内「オレのケツを拝め! Part.3」
  荒木飛呂彦とアントニオ・ロペスについては
  ここが一番まとまっていると思います。
  それにしても、まんまや。

さらに、荒木飛呂彦とバンド・デシネの関係については、
次のような例も見逃せないでしょう。

 ◆ パリの「荒木飛呂彦」展
フランスでは漫画は芸術の一種として認知されています。
そのためか、作家の個展や展覧会が頻繁に開かれています。
また、日本の「漫画」への関心もつよく、
フランス漫画界最大のイベント、
アングレーム国際ベデ・フェスティバルには、
手塚治虫、鳥山明、大友克洋、
谷口ジローなどが招待されたことがあるほか、
日本の「漫画」の仏訳版なども人気があるようです。
このような背景があってか、
荒木飛呂彦がパリで個展を開いたことがあるようです。
● 「アットマーク・ジョジョ」内「2003/04/15, ★『JOJO IN PARIS』!! 荒木飛呂彦先生の個展がフランスのパリで開催中」
上記のページで同展のサイトも紹介されています。
● 「Galerie Vedovi」内「Paris>Click here to see last exhibition>JOJO IN PARIS」
ページ下部の紹介文のなかから、
とくにバンド・デシネに関係する箇所を訳しておきましょう。
Hirohiko ARAKI a ete tres inspire par [中略]
autres bandes dessinees (Corto Maltese)

荒木飛呂彦氏は、(日本の先行作家のほか、)
バンド・デシネの作家たち、
とくに「コルト・マルテーゼ」シリーズ等から
影響を受けている。

「コルト・マルテーゼ」はウーゴ・プラット(Hugo Pratt)の代表作で、
一匹狼の船乗りコルト・マルテーゼが世界中を旅する、という物語です。
単体の作品の名前ではなく、複数の作品のシリーズ名です。
● 「コルト・マルテーゼ」公式サイト
  音が鳴るので注意して下さい。
  ページの上の方、横長の画像の下のテキストがメニューです。
  笑っちゃうくらい重いので、僕はまだ内容を確認していません。
  一応メニューを訳しておくと、以下のようになります。
  「HUGO PRATT」(ウーゴ・プラット:作者)
   「ACTUALITES」(ニュース)
   「BIOGRAPHIE」(バイオグラフィー)
   「BIBLIOGRAPHIE」(ビブリオグラフィー)
  「CORTO MALTESE」(「コルト・マルテーゼ」)
   「ACTUALITES」(ニュース)
   「LES ALUBUMS」(各巻紹介)
   「LES PERSONNAGES」(キャラクター紹介)
  「AUDIOVISUEL」(映画・テレビ)
   「CINEMA」(映画)
   「SERIE TV」(テレビシリーズ)
   「MUSIQUE」(BGM)
  どうやら同作は映画化だけでなく
  テレビ作品にもなっているようです。
● 出版社Casterman社公式サイト内「コルト・マルテーゼ」のページ
  2ページ目もあるので注意して下さい。
  ページ最下段の「page suivante」(次ページへ)をクリックすると、
  2ページ目に移ります。
  ページの下の方のピンク色のコーナーのなかのテキストが、
  同シリーズの各巻のタイトル名です。
  それぞれをクリックすると各巻の紹介ページに移って、
  表紙と内容の画像が1ページ分紹介されています。
  サムネイルはクリックで拡大。
● 「BD NET」内「コルト・マルテーゼ」のページ
  フランスの漫画専門オンライン書店のサイトです。
  全部で6ページあります。
  ページ最上段にアラビア数字で各ページのインデックスがあるので
  それで移動してください。
  ページの中の表、一番右側にあるテキストが画像へのリンクです。
  「Couverture」(表紙)、
  「Voir une page」(1ページ分の画像を見る)で、
  表紙と内容の画像を1ページ分観ることが出来ます。
● 「BULLEDAIR」内「コルト・マルテーゼ」のページ
  サムネイルをクリックすると各巻の紹介ページに移ります。
  各巻の紹介ページでは、表紙画像のほか、
  その下にあるサムネイルをクリックすることで
  内容の画像を1ページ分観ることが出来ます。
たしかに「コルト・マルテーゼ」は比較的有名な作品ではあるのですが、
フランス語の読めない荒木飛呂彦が
(多分読めないと思います。僕もぜんぜん読めませんが)
邦訳版はおろか日本ではほとんど紹介もされていない同作の影響を
どれほど受けているのか、
個人的には少々疑問に思うところです。
展覧会のサイトに記載されている紹介文も
ざっと目を通してはみたのですが、
どうも、「コルト・マルテーゼ」については、
「ジョジョの奇妙な冒険」の登場人物空条承太郎との見かけ上の類似から、
画廊の人間が勝手に影響関係を設定しているのではないか、
という印象をぬぐい切れません。
もう少し確実な資料を待ちたいと思います。
それよりも、今回はエンキ・ビラルに注目してみましょう。


◆ エンキ・ビラルとリトル・フィート
荒木飛呂彦自身も
好きなアーティストとして名を挙げるエンキ・ビラルですが、
作品そのものを見てみても、
両者の影響関係をうかがわせる興味深い例があります。
XB2-1XB2-2
リトル・フィート1リトル・フィート2
一つ目に挙げたのは、エンキ・ビラルの代表作
『La Foire aux Immortels』(不死者のカーニバル)
(1980年7月、Dargaud社。
 邦訳版は貴田奈津子訳、2000年11月30日、河出書房新社。
 引用は邦訳版による。
 なお、フランスの漫画は基本的に単行本書き下ろしで発表される)
に登場するロボット「XB2」です。
二つ目に挙げたのは荒木飛呂彦の代表作、
『ジョジョの奇妙な冒険 第50巻』
(1996年11月6日、集英社。
 引用は2001年7月18日発行の第20刷によった。
 なお、雑誌初出時期については調査が及ばなかったが、
 おそらく1996年と思われる)
『ジョジョの奇妙な冒険 第51巻』
(1997年2月9日、集英社。
 引用は2000年9月19日発行の第15刷によった。
 雑誌初出時期は同様に1996年と思われる)
に登場する「スタンド」というキャラクター
「リトル・フィート」です。
 ● 「SPW財団新ジョジョ研究部署」内「スタンド大解析」
 (>ラ行のスタンド>リトル・フィート)
そっくり、と言うか、
ほとんどそのままデザインを借りて来ているという感じです。
その他にもエンキ・ビラルの同作には
エジプトの神の姿をしたエイリアンが出てきて、
(先に挙げたリンクを参照して見てください)
これも「ジョジョの奇妙な冒険」第三部に登場するスタンド
「エジプト九栄神」との類似を想起させますが、
これはまあ、元ネタが同じということなのでしょう。

これらの例をもって、
荒木飛呂彦のパクリとするのは野暮というものでしょう。
荒木飛呂彦は、エンキ・ビラルとはまた異なった
独自の境地を切り拓いているからです。
キャラクター達の今にも動き出すかのような独特のポージング、
表情豊かな顔の表現、
大衆娯楽作品としての親しみやすさを具えながら
「スタンド」「波紋」という独自のアイデアによって
ヒネリを効かせたストーリー。
これらの特徴は、
エンキ・ビラルの作品にはまったく見られない優れた特徴です。

反対にエンキ・ビラルの作品は、
日本の「漫画」からは想像もつかないほど高尚なストーリーと、
完成度の高い絵を具えています。
とくにその絵の素晴らしさは、
日本の漫画家にも多大な影響を与えていると言われています。
日本の「漫画」のなかでは、
荒木飛呂彦の作品は比較的ビジュアル表現に重点をおいている
と思うのですが、
そこには、こういったバンド・デシネの影響が一因としてある、
とするとさすがに深読みのしすぎでしょうか。
ともあれ、バンド・デシネから「漫画」への影響の
生きた例として、メモしておきたいと思います。

《追記》
どうやら、「ジョジョの奇妙な冒険」第三部に登場するスタンド
「マジシャンズレッド」も、
エンキ・ビラルの「ニコポル三部作」の登場人物ホルスから
デザインを借りて来ているようです。
● 「アットマーク・ジョジョ」内「2005/04/09, 『エンキ・ビラルと荒木飛呂彦』」
「ホルス」というのは、「ニコポル三部作」全編を通して登場する
エイリアンの名前で、エジプトの神ホルスの姿をしています。
主人公ニコポルに乗り移って未来社会の転覆をはかります。
ニコポルは右足の膝から下を切断された姿で登場するのですが、
ホルスは目から熱線を出して電車のレールを切り取り、
ニコポルに義足を作ってやったりします。
ホルスに関しては、
僕はてっきり「元ネタがたまたまおなじエジプトの神だった」
くらいにしか認識していなかったのですが、
きっちりフォローを入れていただくあたり、さ、さすがです。
シャトレーゼ紅威さん!
あなたの命がけの行動ッ!
ぼくは敬意を表するッ!
ホルスとニコポル
ホルス
マジシャンズレッド
上記画像、一つ目は『La Foire aux Immortels』(不死者のカーニバル)
(1980年7月、Dargaud社。
 邦訳版は貴田奈津子訳、2000年11月30日、河出書房新社。
 引用は邦訳版による)
から、主人公のニコポル(宇宙服を着て右足が切断されている男)と
エイリアンのホルス(鳥の頭をした裸のキャラクター)です。
背景に描かれているポスターの絵には
実写の写真がコラージュで使われていたりします。
二つ目も同書より、
ニコポルの右足の代わりになる義足をつくるために
目から光線を出して電車のレールを焼き切っているホルスです。
三つ目は、
集英社文庫版『ジョジョの奇妙な冒険 13』
(荒木飛呂彦、2002年8月14日 集英社)
より、炎で電車のレールを焼き切ったマジシャンズレッドと
アヴドゥルとジョセフ・ジョースターです。
(「『バステト女神』のマライア その5」の一コマです)
さすがにこの類似はただの偶然だと思いますが、
オマケとして提示しておきます。


アントニオ・ロペスに関しては
「▼CLick for Anti War 最新メモ」の九郎正宗さんに教えて頂きました
当初は、スペインの画家、アントニオ・ロペス・ガルシアとしていましたが
これは、スペインのファッション・デザイナー
ファン・アントニオ・ロペスの間違いでした
大変失礼しました
くわしくは[『ARZACH』下訳その29]のコメント欄を
参照してください

[PR]
by moebius-labyrinth | 2005-03-23 19:16 | - 番外篇 -
手塚治虫とメビウス:82年の邂逅
手塚治虫とメビウス、
日仏の漫画の歴史を変えた、
名実供に「漫画の神様」と称される二人ですが、
なんとこの二人の神様が実際に会ったことがあるようです。

◆ 1982年の手塚治虫とメビウス
● 「Tezuka Osamu @ World」内「OSAMU STAR>年譜>1980年代」
● 「Tezuka Osamu @ World」内「OSAMU STAR>思い出写真館>手塚治虫を囲んで>仲間と供に>3ページ目」
一つ目のリンクに手塚治虫の年表が記載されていますが、
その1982年の項にメビウスの名前が見えます。
1982年1月27日
フランス アングレームの
<第10回コミック・コンベンション>に参加(~2. 1)。
画家メビウスと知り合う。
1982年7月27日
「時の支配者」宣伝のため来日したメビウスの
京都・奈良旅行に同行。
1982年7月31日
池袋西武スタジオ200にて
メビウス来日記念シンポジウムが行なわれ出席。

「アングレームの<第10回コミック・コンベンション>」
というのは、おそらく
アングレーム国際ベデフェスティバル
(ANGOULEME BD, FESTIVAL INTERNATIONAL DE LA BANDE DESSINEE)
のことでしょう。
● アングレーム国際ベデフェスティバル
フランス漫画界最大のイベントで、
手塚治虫のほかにも大友克洋や鳥山明が招待されたことがあるようです。
メビウス&大友克洋対談記事:「OTOMOEBIUS」1
メビウスと競作した唯一の日本人、谷口ジローも、
同祭で受賞経験があったりします。
二つ目のリンクでは、なんと京都での二人の写真が紹介されています。
神様二人の写真、凄すぎです。
なお、メビウスの横に座っているフランス美人は、
メビウスの前妻クロディーヌ・コナン(Claudine Conin)であることが
分かっています。

さらに、このときの事を伝えている
映画雑誌「バラエティ」誌82年10月号の記事を
真さんから個人的に提供して頂きました。
ありがとうございました。
興味深いところだけ、引いておきましょう。
 メビウスが「スターログ」誌が主催する、
第1回国際SFアート大賞の審査員のひとりとして来日し、
大賞の発表記念の関連特別企画として
彼のシンポジウムと「時の支配者」の上映会が
実現したからだ。

日本に来て、メビウス来日実現は、
メビウス・ファンの手塚治虫氏の力によるものだと知った。
ついた翌日から、
僕は手塚氏と、やはりSFアート大賞のアメリカの審査員
ロバート・マッコール
(「2001年宇宙の旅」やNASAのイラストで有名)
夫妻、
そしてメビウス夫妻と京都、奈良を旅したのだが、
今考えればこれは銀河系史に残る
大イベントだったのである(?)。

 実は現代の宇宙の三賢人が集まったサミットでは、
人類の未来についてのある決定が取り決められたのだが、
残念ながら僕はその秘密をばらすわけにはいかない。

「時の支配者」の上映会の後で
メビウスと手塚治虫氏のシンポジウムがあった。

 手塚氏でさえも、
一時メビウスの絵をマネようとしたこともあるという告白には、
ちょっと驚かされたが、
メビウスの傑作な発言は本誌連載陣のひとり、
大友克洋氏に関してのものだった。
[中略]大友氏の描いた「幻魔大戦」の
キャラクター・デザインのイラストを見て、
メビウスは“彼は私の弟子なんかでない!”と強く否定した。
[中略]
“だって彼は私なんかよりずっとうまいじゃないか!”

記事中、手塚治虫がメビウスの絵を真似しようとした、
とありますが、
これは「メビウス線」として知られているエピソードです。
手塚治虫が、メビウスの描く線をこう名付けて
真似しようとしていた、と言われています。
ルネ・ラルー監督のアニメ映画『時の支配者』では、
メビウスはキャラクターデザインやストーリーボード等を
担当していたようです。
以下の記事でトレイラー動画を見ることのできるページも
紹介していますので、
くわしくはそちらを参照してください。
バイオグラフィー訳案16 ―『時の支配者』動画サンプル―


◆ メモ
● 「遊遊 空間」内「本棚>月刊バラエティ」
● 「メビレンジャー」内「COLLECITON」
  「スターログ」はSF専門誌の誌名です。
  80年代にメビウスを紹介していた代表的な雑誌です。
● 「SF MOVIE DATA BANK」内『幻魔大戦』
● アマゾン日内DVD『幻魔大戦』


手塚治虫とメビウスの写真の情報は
「本、映画、音楽」の管理人さんから、
「バラエティー」の情報は真さんから
教えていただきました
ありがとうございました

[PR]
by moebius-labyrinth | 2005-03-23 19:14 | メビウスの子孫たち
スパゲッティーは出世魚 ~今夜はナポリ譚
生まれたばかりのスパゲッティーはカッペリーニと呼ばれます。
卵から孵ったばかりのカッペリーニはやがてフェデリーニになり、
川を下って海でスパゲッティーニになります。
そしてもう一度川に帰ってくるころには、
スパゲッティーニはスパゲッティーになり、
スパゲットーニになって卵を産んで死んでしまいます。

毎年冬になると、
イタリアのナポリの人たちは身の丈2メートルはあろうかという
大きな大きなフォークを造ります。
地元の言葉で「悪魔のフォーク」(フォーク・ディアブロ)と呼ばれる
そのスパゲッティー捕獲機をかついで、
近くの川の中流域に行って、
(上流まで行くとスパゲットーニしか獲れませんからね)
海から帰ってきたばかりの生きのいいスパゲッティーをからめ獲るわけです。
「ほうら見てみろ、今日は大漁だぞ、ジョバンニ」
「スゲーやパパー、ピチピチだね!」
そうやって獲ったスパゲッティーを家に持って帰ると、
マンマがそれに大量のトマト・ソースをぶっかける。
こうやって出来たのが、「スパゲッティー・ナポリタン」なのです。

あまったスパゲッティーは天日に干して干物にします。
これが、日本でよく見るスパゲッティーの姿ですね。
最近ではイタリアでも健康食ブームらしくって、
イタリアで売られている干物スパゲッティーの袋の裏には、
それを獲った漁師の写真が貼られるようになりました。
「ほほう、ナポリのアントニオなら腕っこき。
 アントニオの獲ったスパゲッティーなら間違いあるまいて」
小粋なイタリアっ子たちは、
そうやってどの干物スパゲッティーを買うのか決めるわけです。

今夜の夕食はナポリタン。
もしそうなら、
スパゲッティーを茹でるまえに、
よおーく注意して端の方を見てみて下さい。
もしそれがスパゲッティーの頭の方なら、
ちゃあんとスパゲッティーの目が付いているはずですよ。
(付いていないなら、それはスパゲッティーの尾の方なのです)
「花は野に在る如く、
 スパゲッティーは川に在る如く」
ナポリに伝わるこの言い伝えをちゃんと守って、
頭のほうを上にしてスパゲッティーを茹でるようにすれば、
今夜のナポリタンは、
きっといつもよりも美味しく出来上がるはずですよ。

「スゲーや、マンマのつくったナポリタンは世界一だね!」
「そうとも、このアントニオが獲ったスパゲッティーでもあるからな」
「あらあら、この人たちったら」





昼食にカルボナーラを食べながら思いついたお話。
(いやまあ、これが事実なんですがね、今まで黙ってましたけど)
[PR]
by moebius-labyrinth | 2005-03-23 12:52
『時の支配者』のイメージボードがeBay仏に出品中
メビウスが描いた、
映画『時の支配者』のイメージボードがeBay仏に出品されています。


◆ eBayに出品された『時の支配者』のイメージボード
● eBay仏内『時の支配者』イメージボード一覧
全部で8枚ものイメージボードが出品されています。
開始時間はパリ現地時間で2005年3月17日16時30分前後、
終了時間は同様に2005年2005年3月24日16時30分前後です。
開始値はすべて1,99ユーロ(約280円)に設定されています。
最終的にどこまで高くなるかは分かりませんが、
レア度を考えるとかなり低価格な設定なのではないかと思います。
出品地はフランスのパリです。
出品されているイメージボードの画像が紹介されているのが
ありがたいところです。
出品者による解説文を訳しておきましょう。
A ne pas rater cette semaine !
Mise en vente de 8 dessins originaux de Moebius
mis en couleur par ses soins pour le story board
du film d'animation "Les maitres du temps"
en salle en 1982.
A ma connaissance
ce sont les seuls exemplaires jamais mis en vente.
Format 10.5X15cm.
Possible de venir chercher l'object sur Paris.


この機会をお見逃しなく!
メビウス直筆のデッサン8枚を出品しました。
1982年公開のアニメ映画『時の支配者』のために描かれた
ストーリーボードです。
私の知るかぎりでは、同種の品物が売りに出されたことは
過去に例がないはずです。
サイズ:10.5×15センチ
パリ近郊の方なら、実際に現品を観ていただくことも可能です。

解説文では「ストーリーボード」(story board)と表記されていますが、
これはいわゆるイメージボードではないかと思われます。


◆ メモ
バイオグラフィー訳案16 ―『時の支配者』動画サンプル―
『時の支配者』のトレイラー動画を見ることが出来ます。


《追記》
当該品はどうやら複製画であるようです。
● メビウスのメーリングリスト内「Re: Re: [giraud-moebius] Storyboard *Les maitres du temps*, mazere.claude[メールアドレスのため伏せます], 2005/03/18」
上記の投稿に以下の一節があります。
Attention ;
il s'agit peut etre de photocopies
que Gir a mises en couleur
注意:
これは多分、
メビウスがカラーで描いたやつの
写真複製だと思うよ。



《参考》
● メビウスのメーリングリスト
[PR]
by moebius-labyrinth | 2005-03-19 15:10 | メビウスを語る
『LA CITE FEU』がeBay仏に出品中!
メビウスの作品中屈指のレアものとして知られている
ポートフォリオ『LA CITE FEU』が、
eBay仏に出品されています。


◆ eBay仏に出品された『LA CITE FEU』
● eBay仏内『LA CITE FEU』出品ページ
● 同ページのスナップショット
開始時間はパリの現地時間で2005年3月14日午前5時00分00秒、
終了時間は同様に2005年3月21日午前5時00分00秒です。
開始値はなんと10000米ドル(約105万円)に設定されています。
出品地はハワイのホノルルです。

ありがたいことに、同作の写真も大量に紹介されています。
出品者の解説文を訳しておきましょう。
Gently used...
kept in it's original folder/book...
never framed or displayed...
single owner...
complete set...
59/100...all signed by Moebius.
Published simultaneously in France and USA.
Printed in France.
Limited american lux edition of
100 signed and numberd copies.
Includes a 8 page biography on the artist:
"Jean Moebius Giraud,
High Plains Drifter and Starwatcher".
6 measure (approx.) 14 1/2 x 19"
2 measure (approx.) 19 1/4 x 29"
(came folded to fit book/folder..
both pictures are still intact along fold).
S&H: USPS Priority (within U.S.) $20.
International bidders,
please send me the name of your country
with postal code
and I will get back to you asap with a rate.
Email me if you need more pictures
or have any other questions.
Thanks, Matt [メールアドレスは伏せておきます]


すべての絵にメビウスのサインが入っています。
通しナンバーは59/100。
今まで大切に取り扱われていて、
絵はもともと付いていた本型フォルダーに収められています。
過去に出品歴はなし。
完品です。
フランスとアメリカで同時発売されました。
印刷はフランスです。
限定100部、サインと通しナンバーが入った、
アメリカの限定豪華版です。
「ジャン・メビウス・ジロー、
荒野を彷徨うもの、そして星をみる人」
と題した
8ページのメビウスのバイオグラフィーが同封されています。
すべての絵のうち、
6枚はだいたい14.5×19インチ、
[約37×48センチ]
4枚はだいたい19.25×29インチ
[約49×74センチ]
のサイズです。
(本型フォルダーに収められるようになっています。
どの絵もフォルダーに収められたままで、
今ままで外に出していません)
送料と手数料:20米ドル。[約210円]
(アメリカ国内は原則として郵便を使用します)
アメリカ国外からの落札者の方へ:
国名と郵便番号をかならずお知らせください。
出来るだけ早く返信いたします。
もっと写真をご覧になりたい場合や、
なにかご質問がある場合は、
メールでご連絡ください。
マットより[メールアドレスは伏せておきます]

ただでさえ限定100部の超プレミア品なのに未開封という、
ちょっと考えられないくらいレアな一品のようです。
eBayのページにアップされている写真では
背表紙の下のほうに若干傷があるようですが、
まあ支障はないでしょう。

出品されているのはフランスのeBayですが、
出品者の解説文は英語で書かれていますし、
どうやら出品者はアメリカ人のようなので、
メール等で連絡をとる場合は英語でもOKでしょう。
同作の画像は下記のページで大量に見ることが出来ます。
● 「LES ARCHIVES NUMERIQUES DU MAJOR GRUBERT」内「Portfolio>City of Fire>Afficher toutes les images(4135Ko)(画像を全部見る〔4135Kb〕)←ページ最下段にリンクあり」

う~ん、
さすがに僕はまだこういうものにまで手は出せないんですが、
濃ゆいファンの人なら、
日本からでも落札に挑戦することもあるのでしょうか。
(あぁ、その場合は詳細をご教授いただければ幸いです)


《おわび》
記事中、開始値の表記が間違っていました。
正しくは、10米ドル(約1000円)ではなく、
10000米ドル(約105万円)でした。
大変失礼しました。
当該部分は差し替えておきました。
コンマ(,)とピリオド(.)の読み間違いでした。
やはり、レア度に似合うだけの強気の開始値。
はたしてこれを落札する人物は現われるのでしょうか。




関連:
幻のアニメ『The City of Fire』を追え!
[PR]
by moebius-labyrinth | 2005-03-16 23:15 | メビウスを語る
メビウスと宮崎駿と大友克洋の写真:ギャラリーArludik
パリにある画廊、ギャラリーArludikのサイトで
メビウスと宮崎駿と大友克洋の写真が公開されています。


◆ ギャラリーArludik
ギャラリーArludikは、
ベデの展覧会を積極的に開いている画廊として
よく名前の挙がるところです。
メビウスの個展をはじめ、
「宮崎駿―メビウス」展、「大友克洋」展等が開かれています。
● ギャラリーAludik公式サイト
● 同サイト内インデックスページ


◆ メビウスと宮崎駿と大友克洋の写真
上記の公式サイトでは、
メビウスと宮崎駿と大友克洋の写真まで公開されているようです。
● Arludik公式サイト内インデックスページ
上記のページの左側、上から5番目の欄、
「Soirees ludiques」(特別夜会のようす)とあるところを
クリックしてください。
別窓で各種展覧会のプレ公開の写真がアップされているページが
開きます。
● Arludik公式サイト内「Soirees ludiques」
うぉぉぉ~! すげぇ。
メビウスが、宮崎駿が、大友克洋がしっかり写りまくっています。
残念ながらこの三人が一同に会する写真はありませんが、
メビウスはちゃっかり
この二人と一緒の写真に収まっていますよね。
三人ともなかなかよい笑顔です。
宮崎駿の写真は、おそらくギャラリーArludikで撮られたものではなく、
「宮崎駿―メビウス」展の会場の
パリ造幣局美術館でのものではないかと思います。
あんまり大きな声では言えませんが、階層を一つ上に上がるとさらに多くの写真を見ることが出来たりします。

● Arludik公式サイト内インデックスページ
もう一度上記のページの左側、
今度は上から4番目の「Editions」(販売)
とあるところをクリックすると、
メビウスの複製画と思われるものの紹介ページに移ります。
ポートフォリオ『LE CITE FEU』のもののようです。
幻のアニメ『The City of Fire』を追え!
右側一番下ではアルザックの胸像まで紹介されていたりします。




「宮崎駿―メビウス」展については以下の記事を参照してください。
「宮崎駿―メビウス」展関連記事インデックス

「大友克洋」展については以下の記事を参照してください。
大友克洋「スチームボーイ」展とメビウス
[PR]
by moebius-labyrinth | 2005-03-15 20:38 | メビウスの子孫たち
『STARDOM STORY』全訳
《はじめて~》をスキップ

《はじめてフランスの漫画を読む人のために》
煩雑を避けるために訳文には注を付けなかったのですが、
以下の作品にはフランスの漫画に特有の言葉がいくつか出て来ます。
それを知らないと作品の魅力も半減してしまうと思いますので、
ここで簡単に、フランスの漫画の用語を覚えてもらえたらと思います。

日本でComicのことを「漫画」と呼ぶように、
フランスでは漫画のことを"バンド・デシネ"と呼びます。
漫画の画集は"ポートフォリオ"と呼びます。
日本では「漫画」はもっぱら大衆娯楽と考えられていますが、
フランスのバンド・デシネは芸術の一種として認知されています。
そのため、画廊などで
バンド・デシネ作家の個展が開かれることもしばしばです。
フランスに限らず、こういった美術展覧会においては、
一般に公開する前に関係者だけを集めて
特別公開を行うことが慣例となっています。
こういった特別プレ公開のことを"ヴェルニサージュ"と言います。
ヴェルニサージュには作家自身も参加し、
場合によっては一般のファンが抽選で参加できる事もあるようです。
また、バンド・デシネ作家のイラスト等は、
セリグラフィー(シルクスクリーン)と呼ばれる高級複製版画として
販売されることが度々あります。

このように、日本の「漫画」とフランスのバンド・デシネは
かなり異なった性質を持つものなのですが、
それだけに、バンド・デシネには、
「漫画」にはない魅力が沢山つまっているのです。
以下に紹介する作品にも、
そういった魅力を見つけることが出来るのではないでしょうか。
作者の名はジャン・ジロー・メビウス。
宮崎駿や大友克洋にも影響をあたえた、
世界的に有名なバンド・デシネ作家です。


《基本情報》
書名:STARDOM STORY(書名ではなく作品名)
絵:メビウス
話:メビウス
出版社:不詳(おそらくStardom社
ISBN:なし(書籍ではないため、ISBN番号は振られていないと思われる)
初版発行年:不詳(メビウスのサインから1997年と思われる)
公式解説ページ:なし(Stardom社
*なお、現在出版社Stardom社公式サイトはデッドリンクになっている。


メビウスの短篇ベデの画像がウェブ上にアップされました。
さっそく訳を付けて見ましたので、
よろしければ参照して見てください。


◆ 宣伝用短篇ベデ『STARDOM STORY』

今回紹介する短篇ベデ『STARDOM STORY』は、
メビウスのポートフォリオを主に出版する出版社Stardom社が、
自身の経営するギャラリーの宣伝用に用意した作品のようです。
作品そのものは宣伝用に描かれたものなのですが、
宣伝役の男の相手役として
なかなか味わい深いキャラクターが登場しており、
独特のシュールな雰囲気を醸し出しています。
どこか憎めないところのある佳作に仕上がっていると思います。


◆ 『STARDOM STORY』画像
● 「mes photos」内「page11」
ページの最下段で紹介されている「3615 BD NEWS」という画像は、
今回は関係ありません。
ページの最上段に、このサイトの作成者による解説が付されています。
Pub de 4 pages recto rerso
pour la galerie Stardom signe en 1997

ギャラリー・スターダムの広告、
表裏両面で合計4ページ分。
1997年と署名アリ。

もともとは、フランス語によるメビウスのメーリングリストに
jeandoという人物によって投稿されたものです。
● メビウスのメーリングリスト内「2770, [giraud-moebius] images diverses, jeando, 2005/03/11」
もし画像が流れてしまっていた場合はこちらを参照して下さい。


◆ 『STARDOM STORY』全訳
『STARDOM STORY』の画像は全4ページ分、
左上、右上、左下、右下の順番で読んで行きます。
(ウインドウの横幅が狭い場合は、
画像はページの順番に縦に表示されます)
訳文には[ページ数>コマ数]という形式に沿うかたちで
インデックスを付けてあります。

[1>0]
MOEBIUS 1997
メビウス 1997年
 *欄外最上段に鉛筆で書かれているサインです。

[1>1]
MAIS OU SE TROUVE STARDOM GALLERY ?
えーと、スターダム・ギャラリーってどこだっけ?

STARDOM STORY
BY MOEBIUS
スターダム・ストーリー
作:メビウス

C'EST AU 81 AVENUE DE LA BOURDONNAIS 75007 PARIS -
METRO ECOLE MILLITAIRE - TEL 01 45 51 10 93
パリ市75007番ラ・ブルドネ通り81番地だよ。
エッフェル塔の近くさ。
最寄の地下鉄は旧陸軍士官学校前駅。
電話は01 45 51 10 93番だ。

[1>2]
VOUS AIMEZ LES BEAUX DESSINS?
ねえ、絵とか好き?

OH OUI!
ああ、好きだぜ。

[1>3]
...LE PEINTURE? LES ILLUSTRATIONS?
へぇ……、じゃあイラストは?

OUI! AUSSI!
もちろん。

[1>4]
MAIS... AIMEZ-VOUS LA BANDE DESSINEE?
ふ~ん……、じゃあ……、バンド・デシネはどう?

[1>5]
J'AIME ENORMEMENT LA BANDE DESSINEE!
あったり前よッ、すげぇ好きだぜ!

TANT MIEUX
良かった……

[1>5]
OUI, TANT MIEUX CAR UNE GALERIE
D'UN NOUVEAU GENRE VIENT DE
S'OUVRIR PRES DE CHEZ VOUS!
……実はさ、
今度この近くにギャラリーが出来たんだ。
そこが結構おもしろそうなんだけど……。

[2>1]
ON A PEINE A CROIRE UNE CHOSE PAREILLE
マジで? でもよ、聞いたことないぜ、そんな話。

PUISQUE JE VOUS LE DIS
本当さっ。

[2>2]
DES EXPOSITIONS MENSUELLES!
DES VENTES DE DESSINS ORIGINAUX!!!
展示品なんか毎月変わるんだ。
それに、原画だって売ってるんだよ。

NO KIDDING!
MAIS, C'EST OU?
またまたァ!
どこの話よ?

[2>3]
A STARDOM GALLERY!
スターダム・ギャラリーさ。

[2>4]
MAIS, STARDOM EST AUSSI EDITEUR!!!
POSTERS! CARTES POSTALES, PORTEFOLIOS, SERIGRAPHIES
スターダムってのはさ、出版社でもあるんだ。
ポスター! 絵はがき! ポートフォリオにセリグラフィー!
何だってあるんだよ。

NOOON!
ウーン……。

[2>5]
SI! ET DES SERIGRAPHIES LI-MI-TEES-SI-GNEES!!!
それだけじゃあない。限定版のセリグラフィーだってあるんだ。
いいかい? ゲ・ン・テ・イ・バ・ン。
サインも入ってるんだよ?

OOH
ホゥ。

[2>5]
ALORS LA, JE M'ASSOIS!
ドッコイショっと、確かにそりゃスゲぇな。

[3>1]
EXEMBLE : VOUS ETES AMOUREUX DE BANDE DESSINEE...
例えばさ、もし君がバンド・デシネを愛してるとして……

OH QUE JE T'AIMEEE
オウオウ、ジュッテームッ、愛してるとしてぇ~?

[3>2]
VOUS AURIEZ BEAUCOUP DE
PLAISIR A VOIR UN ACCROCHAGE
DE DESSINS DE JEAN GIRAUD-MOEBIUS... NON?
自分の部屋なんかにさ、
ジャン・ジロー・メビウスの原画とか飾っておけるとしたら、
すっっごく素敵だとは思わない?

MOI, SI J'AI DES SOUS, J'EN ACHETE UN!
オゥッ、たしかに一枚くらい欲しいよな!
でもよー、高ぇんじゃねーの?

PATTCLOP
パカラッ パカラッ

[3>3]
POURQUOI PAS?
LES PRIX DE STARDOM SONT RAISONNABLEMENT AJUSTES
だいじょうぶ。
スターダムなら値段もお手頃なんだ。

TIENS!
ほらっ!

ECOUTEZ CA
見てみて。

[3>4]
IL N'Y A PAS QUE MOEBIUS OU
JEAN GIRAUD... IL Y A FRANCOIS
BOUCK, MAX CABANES,
SYLVIO CADELO, MILOS
MANARA, ANDRE JUILLARD
ジャン・ジロー・メビウスだけじゃないんだよ。
フランソワ・ブークだとか、マックス・カバンヌだとか、
シルヴィオ・カデロ、ミロ・マナラ、
アンドレ・ジュイヤールとかも居るんだ。

C'EST POSITIVEMENT INOUI!
ヒュ~、そいつはCOOLだな!

[4>1]
AH! J'AURAIS OUBLIER!!!
STARDOM COLLABORE EGALEMENT AVEC
DES AUTEURS ET DES CONCEPTEURS DE FILM DE CINEMA
そうだっ! 忘れてた。
スターダムは映画もやってるんだ。
原案や企画とかでさ、
アーティストとコラボレーションもしてるんだよ。

OUI? QUI?
へぇ、誰と?

[4>2]
HE! PAR EXEMPLE GIGER
たとえば……、ギーガーとか!

CELUI D'ALIEN?
あの『エイリアン』のか?!

OUI!
そうとも!

[4>3]
QUANT A L'AUTEUR
IL NE S'AGIT RIEN MOINS QUE RENE LALOUX
A QUI L'ON DOIT ENTRE AUTRES
"LA PLANETE SAUVAGE" ET LES "MAITRES DU TEMPS"
でもまあ、ルネ・ラルーの
『ファンタスティック・プラネット』や『時の支配者』なんかでは、
すっかりラルーに頼りきりだったらしいんだけどね。ふふふっ。

[4>4]
SANS PARLER DE TOUTE UNE KIRIELLE
DE JEUNES ARTISTES QUI PARTICIPENT A DES EXPOSITIONS
A THEME
展覧会では若手のアーティスもフィーチャーされる。
ちゃんとテーマを決めてやるんだよ。
そのテーマだって、すっごくバリエーションに富んでいるんだ。

[4>5]
SI VOUS ETES INTERESSES PAR NOS ACTIVITES,
NOTRE "GALLERY" EST OUVERTE LES JEUDI, VENDREDI ET SAMEDI
APRES-MIDI DE 14H A 19H.
ET SI VOUS VOULEZ ETRE INVITES...
どうかな?
もし良かったら、一度ギャラリーに来てみない?
ギャラリーは毎週木・金・土曜日、14時から19時まで開いている。
そして、もしお望みなら……

A NOS VENISSAGES
VEUILLEZ AVOIR L'AMABILITE DE REMPLIR LE COUPON CI-JOINT
ヴェルニサージュにだって参加OKなんだ。
添付のクーポン券に必要事項を記入して欲しい。

[4>6]
NOM ET PRENOM : ........................................
ADRESSE : ..............................................
おなまえ:..............................................
ご住所:................................................

[4>7]
STARDOM GALLERY VOUS REMERCIE DE L'ATTENTION QUE...
さてと、ここまで読んでくれて本当にありがとう。

VOUS AVEZ BIEN VOULU LUI ACCORDER!
俺たちは、一足はやくギャラリーで待ってるぜ。
じゃあ、またな!


◆ 注
本文中に注を入れると煩雑になってしまうため、
以下に、訳文を作成した際の注意点をメモしておきます。
 
 ◆ パリ市75007番ラ・ブルドネ通り81番地
スターダム・ギャラリーの住所はエッフェル塔の近くのようです。
● 「multimap.com」内「パリ市75007番」
(Country:France, Town:paris, Postal code:75007, Scale:1/2500)
上記地図中の赤丸がパリ市75007番ですが、
ラ・ブルドネ通り81番はさらにその西側になるようです。
赤丸印を四角く囲むように大きな道がはしり、
その四角型の西側には三角形型の道がくっついています。
その三角型の一番西側の頂点に電車のマークがあると思います。
(赤丸印の左斜め下の電車マーク)
これが旧陸軍士官学校前駅です。
一方地図のずっと東側には紫色のテキストで
「Tour Eiffel」と書かれてあります。
(地図中唯一の紫色)
これがエッフェル塔です。
● 「パリ観光」内「セーヌ川遊覧クルーズ」
ページの下の方に地図があります。
地図中U字型の赤い矢印が示されていますが、
この矢印のお尻の部分に繋がる道の名前として、
「Avenue de La bourdnanais」(ラ・ブルドネ通り)とあります。
● フランス政府観光局公式サイト内「パリ情報>主要観光スポット>エッフェル塔/パッシー>JPEG」
同じ地区の日本語の地図です。

● 「フランス倶楽部 "L'Esperance"」内「7区( Pont de l’Arma / Champ de Mars )」
ラ・ブルドネ通りはホテルや高級レストランの立ち並ぶ地区のようです。

● 「METRO2003.com」内「CLICK ENTER>STATION>ECOLE MILITAIRE」
パリの鉄道を網羅する素敵に濃ゆいサイトさんです。
しっかり旧陸軍士官学校前駅の様子を確認することが出来ます。

 ◆ フランソワ・ボーク
Francois Bouckは普通Boucqとつづられます。
● 出版社Les Humanoides Associes社公式サイト内ボークのページ
  右側フレーム内にビブリオグラフィーがあります。
  そのなかのテキストをクリックすると作品紹介ページに移ります。
  「Alexandro Jodorowsky」は原作者の名前なので注意してください。
  その他のクリック可能なテキストはすべて作品紹介ページに移ります。
  作品紹介ページに移ったらページ左側上から2つ目の
  「Images」とあるところをクリックしてください。
  右側フレームに作品の画像が表示されます。クリックで拡大可能。

 ◆ マックス・カバンヌ
ベデ作家としてだけではなく、
イラストレーションをはじめ幅広い活動で知られる作家です。
● Les Humanoides Associes社サイト内カバンヌのページ
● 出版社DARGAUD公式サイト内カバンヌのページ
  ページ最下段の「Bibliographie」(ビブリオグラフィー)欄内の
  テキストをクリックすると個々の作品の紹介ページに移ります。
● 「BULLEDAIR」内カバンヌのページ
  サムネイルの右横のテキストをクリックすると
  個々の作品の紹介ページに移ります。
  個々の作品紹介ページでは、表紙のほか、
  内容の画像が1枚紹介されています。
  サムネイルはクリックで拡大。

 ◆ シルヴィオ・カデロ
● Les Humanoides Associes社サイト内カデロのページ
● DARGAUD社公式サイト内カデロのページ
● 「BULLEDAIR」内カデロのページ

 ◆ ミロ・マナラ
Milos Manaraは普通Miloとつづられます。
エロティックな作風で知られるイタリアの有名な作家です。
● ミロ・マナラ公式サイト
  いわゆる18禁サイト扱いなのがさすがです。
  ページ最下段右側に
  「ITALIANO」(イタリア語)と「ENGLISH」(英語)の入口が
  あります。
● 「Anson Maddocks/~ミノタウロスと同棲したことはありません~」
  ページ最下段に注としてマナラの解説があります。
  日本語による解説としてはこれが一番くわしいかと思います。
● Les Humanoides Associes社サイト内マナラのページ
● 「BULLEDAIR」内マナラのページ

 ◆ アンドレ・ジュイヤール
● 「パピエ」内「バンド・デシネ」
  上から2段目、右端でジュイヤールの作品が紹介されています。
● http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Himawari/2908/
  ジュイヤールの作品が一点、サイトの表紙として使われています。
● DARGAUD社サイト内ジュイヤールのページ
● 「BULLEDAIR」内ジュイヤールのページ

 ◆ ギーガー
H.R.ギーガーは、
映画『エイリアン』のエイリアンのデザイン等で有名なデザイナーです。
『エイリアン』には、メビウスも
コスチューム等のデザイナーとして参加しています。
また、アレハンドロ・ホドロフスキー監督で制作が進められていた
映画『デューン』でも、共同でデザインを担当していました。
(同作は結局実現には至りませんでした)
● ギーガー公式サイト

 ◆ ルネ・ラルー
ルネ・ラルーは、
『ファンタスティック・プラネット』や『時の支配者』等で知られる
フランスのアニメ映画監督です。
● 「SF MOVIE Data Bank」内『ファンタスティック・プラネット』
● 「SF MOVIE Data Bank」内『時の支配者』
バイオグラフィー訳案16 ―『時の支配者』動画サンプル―
上記の記事で
『時の支配者』のトレイラー動画を見ることが出来る
ページを紹介しています。

 ◆ 訳文の注意点
[3>2]
PATTCLOP
パカラッ パカラッ

英語のオノマトペで
「PAT」(軽くたたく様子。ポンポン、パタパタ)
「CLOP」(馬のひづめの音。バカッパカッ)
という語があります。
それを参考に訳してあります。


◆ おまけ
フランスでは、
漫画家(ベデ作家)が画廊で個展を開くことは
決して珍しいことではありません。
日本では漫画家の個展というのはあまり聞かない話ですが、
これも「漫画」とバンド・デシネの意識の違いの一つなのでしょう。
じつは、日本で個展を開いていない日本の漫画家が
フランスで個展を開いた例があります。
● 「アットマーク・ジョジョ」内「2003/04/15, ★『JOJO IN PARIS』!! 荒木飛呂彦先生の個展がフランスのパリで開催中」
荒木飛呂彦自身もバンド・デシネが好きなようで、
荒木飛呂彦の代表作「ジョジョの奇妙な冒険」に登場する
「スタンド」というキャラクターのひとつに、
フランスの漫画家エンキ・ビラルの作品に登場するキャラクターに
そっくりのものがあったりします。
エンキ・ビラルの代表作「ニコポル三部作」に
エジプトの神の姿をしたエイリアンが登場するのですが、
そのエイリアンたちが所有するロボットの造形が、
「ジョジョの奇妙な冒険」第5部に登場する
「リトル・フィート」というスタンドにそっくり、
と言うか、まったく同じ造形をしていたりするのです。
これをパクリとするのは野暮というものでしょう。
宮崎駿や大友克洋にかぎらず、
バンド・デシネから「漫画」への影響の生きた例として、
興味深いのではないでしょうか。
● アマゾン日内エンキ・ビラルの邦訳書一覧
  現在4冊が刊行。
● Les Humanoides Associes社サイト内『不死者のカーニバル』
● Les Humanoides Associes社サイト内『罠の女』
● Les Humanoides Associes社サイト内『冷たい赤道』
● Les Humanoides Associes社サイト内「ニコポル三部作」合冊版
  それぞれ右フレームのなかのサムネイルをクリックすることで、
  作品の画像を拡大して見ることが出来ます。
  残念ながら問題のロボットが出ているページの画像は
  無いようですが、
  エジプトの神の姿をしたエイリアンを確認することが出来ます。
[PR]
by moebius-labyrinth | 2005-03-15 12:58 |  『StardomStory』訳
『Blueberry DUST』原画展がはじまります
2005年3月15日~4月15日まで、
パリのギャラリーArludikでメビウスの展覧会が開かれます。


◆ 『MISTER BLUEBERRY DUST』
問題の展覧会は、
メビウスの最新作『MISTER BLUEBERRY DUST』の原画展のようです。
同作は、メビウスの代表作「ブルーベリー」シリーズという
ウエスタン・コミックのシリーズの最新刊(第28巻)で、
2005年2月に発表されたばかりです。
くわしくは以下の記事を参照してください。
新作『MISTER BLUEBERRY DUST』が発売されました
(一コマ分だけ和訳もアリ)


◆ 『Blueberry DUST』原画展
● ギャラリーArludik公式サイト
● 同サイト内インデックスページ
上記のインデックスページの左側、
一番上にある「15 Mars - 15 Avril JEAN GIRAUD」
(3月15日~4月15日 ジャン・ジロー)
とあるところをクリックして下さい。
右側のページが移って、本展の紹介ページになります。
テキストを訳しておきましょう。
Arludik公式サイトインデックスページへ
JEAN GIRAUD
Exposition de dessins et planches originales de "DUST"
le nouvel album de Blueberry aux editions Dargaud
DU 15 MARS AU 15 AVRIL 2005
ジャン・ジロー
ダルゴー社発行の「ブルーベリー」シリーズ最新作、
『ダスト』のデッサン・原画の展覧会を開催します。
2005年3月15日~4月15日

[ポスター内のテキスト]
EXPOSITION DE DESSINS ET PLANCHES ORIGINALES
DE "DUST" LE NOUVEL ALUBUM DE BLUEBERRY
「ブルーベリー」シリーズ最新作
『ダスト』のデッサン・原画展

JEAN GIRAUD
ジャン・ジロー

PLEASE
良いだろ?

I DON'T KNOW, MIKE
もうっ……、マイク

15 MARS 15 AVRIL 05
2005年3月15日~4月5日

GALERIE Arludik
Contemporary art for entertainment
ギャラリーArludik
エンターテイメントとコンテンポラリー・アート

www.arludik.com
 *ギャラリーArludik公式サイトのURLです。

12-14, rue St-Louis en l'ile, 75 004 PARIS
パリ75 004 St-Louis en l'ile通り12-14
 *ギャラリーArludikの住所でしょう。
 ● 「multimap.com」内「パリ75 004」
 (Coutry:France, Town:paris, Postal code:750004)
 地図中の赤丸がパリ市75-004番地に相当する場所のはずなのですが、
 どうやらSt-Louis en l'ile通り12-14番地というのは、
 その赤丸の下にある、セーニュ川のなかに浮ぶ島のなかの
 番地のようです。
 ● 「World City Guide」内「パリ>シティ・インフォメーション」
 (>マレ地区/シテ島/カルチェ・ラタン>JPEG)
 同じ地区の日本語地図です。
 地図の中央を水平に流れる川がセーニュ川、
 その中に浮ぶ二つの島の右側が問題のサン・ルイ島です。
 ちょっと見づらいですが、この島のなかの
 中央を水平に走る通りがrue St-Louis en l'ile
 (サン・ルイ島のサン・ルイ通り、というほどの意味)
 です。
 ● フランス政府観光局公式サイト内「パリ情報>主要観光スポット」
 (>シテ島/サン・ルイ島)
 ● 「ANA Latte」内「Back Number>特集一覧>現地CAと歩くパリ」
 (>CAオススメコース)
 日本語によるサン・ルイ島の紹介です。
 「ギャラリー、プチホテル、サロン・ド・テ、
 アイスクリーム屋がのどかな雰囲気の中に点在している。」
 とあります。文化的な落ち着いた雰囲気の地区のようですね。


◆ プレ公開招待状
展覧会には、
会期直前に関係者だけを集めて特別公開を開く慣習があります。
このヴェルニサージュ(vernissage)と呼ばれるプレ公開の
招待状と思われる画像が、ウェブ上にアップされています。
● メビウスのメーリングリスト内「2793, Expo des plances de DUST chez Arludik, Eric T, 2005/03/12」
上記ページ内の「Clickable links in text parts」とある欄の
チェック欄をクリックしてから
その右横にある「OK」とあるボタンをクリックしてください。
その下にあるメーリングリストへの投稿文のURLが
クリック可能になります。
二つURLが示されていますが、
それぞれ招待状の表と裏の画像のようです。
クリックしてください。
表の画像はギャラリー公式サイトにあった画像とほぼ同じ、
一番上に「INVITATION」(インヴィテーション、ご招待)
とあります。
裏の画像のテキストを訳しておきましょう。

JEAN GIRAUD
ジャン・ジロー

EXPOSITION DE DESSINS
ET PLANCHES ORIGINALES DE "DUST"
LE NOUVEL ALBUM DE BLUEBERRY
AUX EDITIONS DARGAUD
du 15 mars au 15 avril 2005
「ブルーベリー」シリーズ最新作
『ダスト』のデッサン・原画展
2005年3月15日~4月15日

La Galerie Arludik
a le plaisir de vous
inviter au vernissage
de l'exposition en
presence de l'artiste
ギャラリーArludikにおきまして
ヴェルニサージュを行います。
当日はアーティスト本人も
出席する予定です。

le mardi 15 mars de 18h a 22h
3月15日火曜日18時から22時まで

Contacts presse:
Diane Valembois
Tel.:[一応伏せておきます]
Email: [一応伏せておきます]
ご連絡先
ディアナ・ヴァレンボワ
電話:[一応伏せておきます]
メール:[一応伏せておきます]

[ギャラリーのロゴと住所は省略]

metro : pont marie・parking:pont marie
最寄の地下鉄:pont marie駅・お車の駐車:pont marie駅
 *「pont marie」(マリー橋)というのは
 サン・ルイ島の北にかかる橋で、
 島に行くための主要交通機関のようです。
 島の対岸、橋を渡ってすぐのところに
 地下鉄(metro)の駅pont marie駅があります。
 ● 「南海ホークスが好きなたけPのページ」内「パリ、フランス」
 上記のページに、
 「サンルイ島内には郵便局、銀行などもあり
 住民にはとても便利になっています。
 メトロの駅へは Pont Marie(マリー橋)を渡り、
 Pont Marie駅を使います。」
 とあります。
 このページの最下段でサン・ルイ島の写真も紹介されています。
 ● 「World City Guide」内「パリ>シティ・インフォメーション」
 (>マレ地区/シテ島/カルチェ・ラタン>JPEG)
 上記地図中、サン・ルイ島の北側対岸に
 赤字で「PONT MARIE」とあります。
 その上にある赤い印がPont Marie駅なのでしょう。


《付記》
なんと明日、パリのサン・ルイ島へ行けば
生メビウスに会える確率大ですよ!
日本とパリでは時差が8時間ありますから、
(パリのほうが8時間遅い>世界時計
まだまだ充分間に合うはずです。
さあ、そこのあなた、今すぐ成田へGO!
サン・ルイ島でメビウスを出待ちだぁっ!!!
(その経過は一部始終細大漏らさず
 メールで当サイトまでご報告ください。
 お願いします、この通り。
 僕は日本から全身全霊をもって応援しておりますので)


◆ 追記:ヴェルニサージュのレポート
メビウスのメーリングリストに、
本展のヴェルニサージュに実際に招待された人が投稿を寄せていますので、
訳を付けておきましょう。
● メビウスのメーリングリスト内「2839, expo artludik, jdo, 2005/03/15」

Bonsoir
こんばんは。

Je suis alle au vernissage de l'expo
organisee par la Galerie Artludik.

ギャラリーArludikの展覧会の
ヴェルニサージュに行って来たよ。
 *原文「Artludik」は「Arludik」のスペルミスでしょう。

Au mur une quinzaine de planches du nouveau Blueb.
Tres belles, certaines le montrent jeune,
elles sont tre`s reussit
-> Parmi les meilleures.

「ブルーベリー」の新作の原画が、
壁にだいたい15枚くらい掛けられてた。
すごく美しかった。
なかには描きたてホヤホヤなんじゃないかって
思うものもあって、
とにかく素晴らしかったよ。
どれもこれも最高だった。

Rien a voir, pour ma part,
avec les 4 premieres planches parues
dans le Pilote de Noel.
Qui etaient elles aussi exposees.
Pas de vente de planches il les garde pour lui.

雑誌「ピロット」誌のクリスマス特別号にも
記事が載ってたけど、
僕が見たかぎりでは、それとは関係ないみたいだ。
雑誌に載ってた4枚の絵はちゃんと展示されてたけどね。
原画の販売とかはなかった。
どうやら、原画は画廊が保管することになってるみたいだ。
 *「Pilote」はベデ専門の雑誌の名前です。
 「パイロット」という意味です。
 ● 「BD oubliees」内「Le journal Pilote et ...」
 (Le journal Pilote et les publications Dargaud par annee)
 ● 同サイト内「Le journal Pilote en 2004」
 上記サイトによると、
 「ピロット」誌クリスマス特別号というのは、
 2004年に唯一発行された同誌の特別版のようです。
 二つ目のリンクに同号の目次が掲載されています。
 「Extrait 10p, Blueberry, Dust, Gir」
 (抜粋10ページ、ブルーベリー、ダスト、ジル)
 とあります。また、
 「Redactionnel, Mister Blueberry, ????」
 ともありますが、
 「Redactionnel」(形容詞:編集、執筆に関する)
 というのは、制作秘話などを
 記事にしてあるものではないかと思います。
 「Extrait」(抜粋)の方は「10ページ」ということで
 「4枚の絵」と数字が合いませんし、
 この制作秘話の記事のなかに
 「4枚の絵」の画像が紹介されていて、
 いかにも原画展に関係のありそうなことが
 書いてあったのではないかと思います。

Et 8 aquarelles grand format representant Blueb
et des scenes de far west.
Pas de trait a l'encre de chine,
juste de leger crayonne et la couleur.

「ブルーベリー」の水彩画も8枚展示されてたよ。
なにか西部の情景を描いたものも混じってたな。
どれも、軽くスケッチして色を乗せました、
って感じのものばかりだったけど、
線はどれもくっきりしていて、
インクのにじみなんかはなかったな。

Une Blueb en gros plan,
une autre couche avec un flingue,
une scene avec un cavalier,
une autre d'une femme qui tient des hommes en joue,
un blueb en leger contre plongee un flingue a la main
et une amulette dans l'autre.
Pour ma part rien d'extraordinaire
mais de beaux dessins tout de meme.

ブルーベリーのアップの絵なんてのもあった。
あとは、
銃に狙われてるブルーベリーだとか、
馬に乗ってる人と一緒のところだとか、
何人かの人間に銃をつきつけてる女の人の絵だとか、
銃を突きつけられてるのに軽装のブルーベリーだとか、
あとは、
お守りを握りしめてるブルーベリーの絵なんてのもあったな。
個人的には、
ずばぬけて凄いって感じのものはなかったけど、
まあでもやっぱり素晴らしい作品ばかりだったと思う。

En vente 6000EUR. Il en reste 3-4.
Meme Giraud a dit 《c'est cher》
mais c'est parce que c'est grand a priori.

3点か4点くらい売りに出されてる絵もあったんだけど、
値段は6000ユーロ[約83万円]だった。
メビウス自身も「高いね」って言ってたな。
でもまあこれは仕方がないかもね、
もともと高価なものだから。

Il y avait aussi la BD.
Couleur en peu saturee de Smulovski.
Je pense que ca joue beaucoup
quand on a vu les planches en N&B.

アルバムも売られてたよ。
スミュロヴスキーのカラーリングは新鮮だった。
モノクロで紹介されてたあの絵なんだけど、
カラーリングはとても上手く行ってると思う。
 *この三文の意味がちょっと微妙です。
 まず、一文目の「BD」はもちろん
 「ベデ」のことだと思いますが、
 これは総称ではなく、アルバム単体、
 おそらく『ブルーベリー 第28巻 ダスト』
 を指すのでしょう。
 二文目の問題は「Smulovski」で、
 人名だとは思うのですが、検索をかけてみても
 参考になりそうなものはありませんでした。
 とくに、ベデ全般のデータベースサイトの最大手
 「BD GEST'」の作者検索でも引っかからないというのは
 痛いところです。
 バンド・デシネの原稿では、白黒の線を引く作者と、
 それに彩色するアシスタントが分かれている場合が
 あります。
 「Smulovski」も、そういう彩色担当のアシスタントの名前
 ではないかと思います。
 ただ、出版社のDARGAUD社の公式サイトでも
 彩色アシスタントの名前は記載されていないようです。
 三文目は、直訳すると
 「以前白黒でみんなが見たことのあるものだが、
 僕はカラーリングはとても上手く行っていると思う。」
 というような意味になります。
 「N&B」は「Noir et Blanc」(黒と白)の略で、
 「モノクロ」(で描かれた原稿)のことだと思います。
 前述の雑誌「ピロット」誌の記事に添えられていた
 画像がモノクロだった、
 ということなのではないかと思うのですが、
 いかんせん現物がないために良く分かりません。 

Pour les collectionneurs :
pas de faire part distribue
mais il y en a eu d'imprime format A4
mais plus mince,
et une affiche qui reprends le faire part en vente,
j'ai pas demande le prix.

コレクターの人へ:
残念ながら僕は招待状は貰わなかったんだ。
その代わり、A4の薄手のプリントをもらった。
あと、招待状と同じ図柄のポスターが売ってたな。
ごめん、値段は訊くのを忘れてた。

A+
かしこ
 *「A+」というのは、メールの最後に記す略号のようです。
 ● 「aLaide.com」内「Re'sultat de la recherche de A+」
 上記のページに以下の一節があります。
 Un des sigles
 les plus repandus en fin de message e-mail.

 Se prononce 《a plus》
 おもにeメールの最後に付ける略号。
 「a plus」(ア・プリュ)と発音する。

 日本だと「でわでわ」という感じでしょうか。
 個人的に「でわでわ」が好きになれないので、
 上記のように訳しておきました。

PS Giraud avait l'air en forme
et content d'etre la.

追伸:
メビウスは元気そうだったよ。
ヴェルニサージュを楽しんでたみたい。


《付記》
「Giraud avait l'air en forme」
(メビウスは元気そうだったよ。)
という報告が何より嬉しいですね。
[PR]
by moebius-labyrinth | 2005-03-14 11:09 | よもやまメビウス
『VARIATION No4070 ON "THE" THEME』全訳
『VARIATION No4070 ON "THE" THEME』という題名の
メビウスの短篇ベデの画像が、
ウェブ上にアップされています。
さっそく訳文を用意して見ました。


◆ 『VARIATION No4070 ON "THE" THEME』の画像
● http://www.agora.org.mk/images/tekstovi/20030702_Moebius_1.jpg
● http://www.agora.org.mk/images/tekstovi/20030702_Moebius_2.jpg
● http://www.agora.org.mk/images/tekstovi/20030702_Moebius_3.jpg
● http://www.agora.org.mk/images/tekstovi/20030702_Moebius_4.jpg
(画像が流れてしまった場合はこちらを参照して見てください。
 あと、調子に乗ってこんなものも作っちゃいました。
 出来ればペンを握らせたかった……。)

もともとは、
フランス語によるメビウスのメーリングリストへの
volumenという人物の投稿で紹介されていたものです。
● メビウスのメーリングリスト内「2677, volumen, 2005/02/21」


◆ 『l'art de MOEBIUS』
この短篇は、どうやら
2004年1月に出版されたメビウスのアンソロジー本
『Le Monde de la BD 16 l'art de MOEBIUS』
(ベデの世界 第16巻 ジ・アート・オブ・メビウス)
に収録されている作品のようです。
初出は雑誌「METAL HURLANT」1979年12月号(第36bis号)のようです。
(「36bis」は「36の2」というほどの意味。
 この年の12月号は2種類発行されている)
● 「BD GEST'」内「Art de MOEBIUS (L')」
● 「Ma Collec BD」内「Moebius>Monde de la BD (Le)」
● 「Ma Collec BD」内「Monde de la BD (Le)」
● eBay仏に出品された同作のページ(googleキャッシュ)
● 出版社PANINIGROUP公式サイト
● 同上フランス版公式サイト(panini comics)
題名から察するに、
バンド・デシネを紹介するためのアンソロジー・シリーズの
メビウスの巻のようです。
出版社のpanini comicsは世界的に支社をもつ出版社のようですので、
このようなシリーズが企画されたのでしょう。

● 「BD Oubliees」内「Metal Hurlant et Ah ! Nana en 1978」
上記ページの「Numero 36bis (01/12/1978)」の欄に
「RC 4p, Variation No 4070 sur "le" theme, Moebius」とあります。
『VARIATION N04070 ON "THE" THEME』の
フランス語に相当する題名です。

もともとはフランス語で描かれている作品だと思われますが、
今回紹介する英訳版との関係はよく分かりませんでした。


◆ 全訳
訳文には、[ ]でくくる形でページ数とコマ数が付してあります。
[ページ数>コマ数]という形式になります。

[1>0]
VARIATION No4070 ON "THE" THEME
「世界の終わり」変奏曲第4070番
 *初出の雑誌を見ると、
 この作品が掲載されたのは「METAL HURLANT」の
 「FIN DU MONDE」(世界の終わり)と題された増刊号のようです。
 ● 「BD Oubliees」内「Metal Hurlant et Ah ! Nana en 1978」
 (「Numero 36bis (01/12/1978)」の欄)
 上記ページ内で同誌の目次が紹介されていますが、
 この増刊号に掲載されている他の作品の題名も、
 「世界の終わり」を連想させるものばかりです。
 おそらく、このテーマに沿って
 アンソロジー的に作品を集めてある号なのでしょう。

PAR MOEBIUS
作:メビウス

[1>1]
15 OCTOBER, 6:30 P.M.
10月15日 PM6:30
 *以下、テキストとしては時刻が列挙されているだけですので、
 訳は割愛します。

[4>4]
8:00 A.M.
AM8:00

AT THE TIME OF THE NUCLEAR ATTACK OF 15 OCTOBER
CAPTAIN COLEMAN WAS IN CHARGE OF THE NUCLEAR
MISSILE LAUNCHING COMMAND POST IN BUTTE,
MONTANA, HE DISOBEYED DIRECT ORDERS FROM
THE WHITE HOUSE INSTRUCTING HIM TO ACTIVATE
THE OPENING OF THE SILOS, THEREBY PREVENTING
THE RELEASE OF OUR NUCLEAR WARHEADS AND
DEPRIVING THE UNITED STATES OF ITS JUST
REVENGE AGAINST ITS AGGRESSOR.
10月15日、
一発の核ミサイルがアメリカ合衆国に撃ち込まれた。
合衆国政府はただちに反撃を決議、
モンタナ州ビュート駐留のコールマン大佐に
核ミサイルの発射を命じた。
しかし大佐はこの指令を拒否、
核ミサイルの発射権限を持つ彼の意向によって、
ついに地下ミサイル発射装置のハッチが開かれることはなかった。
核弾頭発射の途は閉ざされ、
われわれが敵国に反撃する手段は完全に断たれたのである。

COURT-MARTIALED ON 20 OCTOBER,
CAPTAIN COLEMAN WILL BE SHOT
AT SUNRISE ON 1ST DECEMBER.
10月20日、
軍法会議においてコールマン大佐の死刑が確定。
12月1日の日の出を待って銃殺刑が執行される予定である。

FIN



《付記》
ということで、全訳といってもせいぜい2パラグラフ分なのですが、
訳文を用意してみました。
訳文にいちいち注をつけると煩雑になるので、
以下に訳文を作成した際の注意点をメモしておきたいと思います。

 ◆ モンタナ州ビュート市と核ミサイル基地
モンタナ州は、アメリカ北西部にあるカナダと隣接する州です。
ビュート市は同州の南西部にある鉱山都市で、
近くで放射性物質が発掘されることもあるようです。
ビュート市ではありませんが、
モンタナ州には核ミサイルの地下発射基地もあるようです。
ビュート市に核ミサイルの地下発射基地があるかどうかについては
調査が及びませんでした。
● 「multimap.com」内「モンタナ州ビュート市」
  (Country:United States, Town:butte, State:Montana,
   Scale:1/2000000)
● 「読む・書く・想う」内「Timeを読む>モンタナの美しき恐るべき人造湖(3/30, Greeny)」
● 「化学物質問題市民研究会」内「レイチェル・ニュース #691, #691 - The Major Cause of Cancer--Part 1, March 16, 2000」
● ビュート市公式サイト(英語)
● ウィキペディア米内「Butte, Montana」
● 「US Travel Photos.com」内「MONTANA>GOLD WEST COUTRY>Butte」
● 同サイト内「MONTANA>RUSSELL COUTRY>Missile Silo>ページ最下段の写真」
一番最後のリンクで、
モンタナ州ラッセル群にある核ミサイル地下発射装置
(MISSILE SILO)の写真が紹介されています。
(ビュート市はゴールド・ウエスト群にある都市です)

 ◆ アメリカ軍における核ミサイル発射権限保持者
アメリカ軍において核ミサイルの管理を行っているのは
戦略軍という組織のようです。
● 「SPECIAL WARFARE NET」内「ARMED FORCES>アメリカ合衆国国防統合軍と安全保障会議の組織」
● ウィキペディア日内「合衆国戦略軍」
ビュート市に核ミサイル基地があるのかどうか、
戦略軍において核ミサイルの発射権限を持つ地位が
どういうものかについては、
調査が及びませんでした。

 ◆ 「CAPTAIN」の訳語
軍隊の階級名である「CAPTAIN」は
所属する軍隊によって訳語が変わります。
● 「SPECIAL WARFARE NET」内「ARMED FORCES>アメリカ合衆国国防統合軍と安全保障会議の組織」
上記のページによると、
戦略軍の司令部は空軍、駐留部隊は海軍の管轄のようですが、
アメリカ空軍における司令官は「Genaral」、
アメリカ海軍における大佐は「Captain」、
という階級のようです。
● ウィキペディア日内「軍隊における階級呼称一覧」
上記のページよると、
他にもアメリカ空軍における大尉も「Captain」と呼ばれるようですが、
これでは階級が低過ぎるため、
おそらく作中の「CAPTAIN」は
海軍の大佐を指しているのではないかと思われます。
コールマン大佐は戦略軍の駐留部隊の最高責任者
ということになるのでしょう。

アメリカ軍関係の資料については、
冷戦がすでに終結してしまった現在のものではなく、
作品の初出である1978年当時の資料を見る必要があるかとは思うのですが、
さすがにそこまでは調査が及びませんでした。

 ◆ 作品の発表時期と時代背景
「メタル・ユルラン」誌の増刊号のテーマ設定には
何か時代的な背景があるのかも知れませんが、
1978年は米ソの冷戦が一時緩和していた時期です。
フランスの歴史上においても
問題となりそうな事項を特定するには至りませんでした。
[PR]
by moebius-labyrinth | 2005-03-13 11:29 |  『Varitation4070』
Merci pour votre visite :o) Un manuel pour envoyer votre commentaire :
http://moebius.exblog.jp/2993114/

カテゴリ
リンク(メビウス関連)
書店

紀伊国屋

 ├洋書詳細検索ページ
 └洋古書詳細検索ページ
丸善
パピエ
 ├メビウスのページ
 └「商品のご購入手順」
アマゾン日
アマゾン仏
 └書籍詳細検索ページ
アマゾン英
アマゾン米
BD NET
fnac.com
 └書籍詳細検索ページ
オークション
eBay仏
eBay米
出版社

Stardom(Moebius-plus)*
 └復活版
HUMANO ASSOCIES
 ├メビウスのページ
 └メビウスの伝記
DARGAUD
 └メビウスのページ
Casterman
 └メビウスのページ
公式サイト

INSIDE MOEBIUS
 └和訳付解説
Moebius-plus(新)*
 └復活版
Moebius-plus(旧)
「ブルーベリー」(ベデ)
『ブルーベリー』(映画)
「Le Monde d'Edena」
『アルザックラプソディ』
「宮崎駿-メビウス」展
 ├全訳
 ├出品作品の画像
 └関連記事インデックス
『MOEBIUS STRIP』
ファンサイト
メビレンジャー*
 ├作品レビュー*
 ├著作目録*
 └掲示板*
テクノドローム
 └作品レビュー
ベデ知事
MAJOR GRUBERT
 └サイト内検索
BIBLIOGRAPHIE ILLUSTRE
 └簡易解説
MOEBIUS Fatal
Obsesion MOEBIUS
Pierre Tritten
 └サイト内検索
CANYON DE BLUEBERRY
ベデ全般
データベース

BD NET
BD GEST'(B'd'd)
BD GEST'
BULLEDAIR.com
 ├メビウス作品一覧
 └検索ページ
ENCYCLO'BD
GUEULE DU LOUP
 └サイト内検索
BD Oubliees
 └検索ページ
Originaux BD
 └メビウスのページ
ベデ作家一覧
漫画家一覧
ベデ雑誌名一覧
ニュース
メビウスML(仏)
 └概要解説
Actua BD
 └ニュース
ANGREAL.COM
CoinBD.COM
 └ニュース
sceneario.com
 ├ニュース
 └検索ページ
COMIC.DE
 └サイト内検索
a.bd.com
BD Paradisio
 └検索ページ
メタサイト
ANNUAIRE BD
 └検索ページ
neuvieme-art.net
人気ジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
リンク(その他)
おぼえがき
*は現在閉鎖中
デッドリンクも
あえて消去していない。
下訳1
公式サイト不通状態の調査
バイオグラフィー訳まとめ

惚れた