「LE CANYON DE BLUEBERRY」というメビウスのファンサイトの
バイオグラフィーの訳案です。
今回は、これまでの調査結果の補足として、
あらたに発見した情報を追加しておきたいと思います。
◆ 雑誌「クール・ヴァイヤン」に掲載されたメビウス作品の画像
「クール・ヴァイヤン」誌に掲載された初期のメビウスのストリップの画像を
次のサイトで見ることが出来ます。
● 「MAJOR GRUBERT」内「Periodiques(雑誌)>CoeurVaillants」
各タイトルをクリックしてください。ページ最下段にある
「Afficher toutes les images(全イメージを表示する)」を
クリックすると、全部一度に見ることができます。
◆ メトレオンのためのイメージ画
サンフランシスコにソニーが開設した総合エンタテイメント施設
「メトレオン」のためにメビウスが描いたイメージ画を
次のサイトで見ることが出来ます。
● 「MAJOR GURBERT」内「Dessins Rares(レア画像)>Sony Metreon」
各タイトルをクリックしてください。ページ最下段にある
「Afficher toutes les images(全イメージを表示する)」を
クリックすると、全部一度に見ることができます。
◆ メビウスが描いた「ナウシカ」と「アキラの鉄男」
メビウスが描いた宮崎駿のナウシカと大友克洋の『アキラ』の鉄男の画像を
次のサイトで見ることが出来ます。
● 「MAJOR GURBERT」内「Affiches Dessins Serigraphie」
(ポスター、デッサン、セリグラフィー)
「nausicaa」と「Otomo Tetsuo」をクリックしてみてください。
とくに「ナウシカ」の方は、僕が確認したかぎりではもっとも大きな
サイズの画像です。僕の調査によるともとの大きさは34×27センチなので、
原寸の70パーセントくらいの縮尺になると思います。
かなり細部まで確認することが出来ますよね。
鉄男の方も結構な珍品ですね。妙にかっこいい鉄男です。
◆ 雑誌「ピロット」誌解説
『フランスコミック・アート展 図録』から
参考になりそうな箇所を引いておきます。
● BD雑誌の王様『ピロット』
ベルギー産のBDがフランスの子供たちの人気をさらっていた1950年代の末、1959年5月には、いよいよフランスで本格的なBD雑誌が誕生する。原作家であるルネ・ゴシニー(Rene Goscinny)とジャン=ミシェル・シャルリエ(Jean-Michel Charlier)、そして描き手のアルベール・ユデルゾ(Albert Uderzo)の3人が中心となって、『スピルー』『タンタン』の読者層よりもう少し上の、思春期の少年少女に向けた新しいタイプのBD雑誌をつくろうと、野心満々のスタートを切った。創刊号はリュクサンブール・ラジオ局のバックアップで発売1日目にして30万部売れたという[中略]。フランスBD界における中心的存在として、国民的人気を得たシリーズを数多く生み出したこの『ピロット(Pilote)』誌は、週間から月刊へとリニューアルしながらも1989年まで30年間続き、ここから巣立った作家たちは、数え切れない。[中略]
1968年の5月革命には、雑誌も時代の情勢も反映すべきだと考えて、時事問題を扱うページをもうけ、毎号数人の作家が共同で特集記事をつくるようにした。そして1970年には「アステリックスとオベリックスの雑誌」だったサブタイトルを「考えることを楽しむ雑誌」に変えている。とはいえ、決して政治問題をアグレッシブに提起するわけではなく、人類月面着陸、車、エコロジー、バカンス、などの話題を茶化す程度にとどまっている。
約50ページの誌面には、シリーズが毎週2ページずつ連載されていた。
[中略]
1974年から月刊になった『ピロット』誌だが、編集長ギィ・ヴィダル(Guy Vidal)は小説や映画、音楽などを紹介するカルチャーページも充実させた。[中略]
このように、『ピロット』を舞台に本当に数多くの名作が生まれたわけだが、休刊した1989年から14年ぶりの2003年の6月には、なんと特別号の復刊も予定している。
[貴田奈津子、88~91p]
あと、
[
はじめに>基本用語解説]
に「シリーズ名、タイトル名」「ストリップ」の解説を、
[
リンク>リンク]
に「BD NET」「BD GEST'」「BD oubliees」の解説を加えておきました。