「LE CANYON DE BLUEBERRY」というメビウスのファンサイトの
バイオグラフィーの訳案です。
1974 Publication de "Le Bandard Fou" aux editions du Fromage et
de "Gir" chez Futuropolis.
1974年 出版社フロマージュ社(チーズ、という意味)から
『暴れん坊将軍』を、フュテュロポリス社から『ジル』を
出版する。
*"Le Bandard Fou"の訳『暴れん坊将軍』というのは、
かなり思い切った意訳をしてあります。
直訳すると『気違いバンダ』というような意味になるのですが、
フランス語に「bander」(勃起する)という語があって、
この語の現在分詞型が「bandant」(バンダ)なので、
字面ではなく音だけを聞くと、
「もうビンビンだぜ!」って感じの意味になってしまうわけです。
後述しますが、この本の現在の版の表紙画像も、
いかにもな画像になっていたりします。
*『Le Bandard Fou』については以下のサイトが参考になります。
● 「メビレンジャー」内作品レビューのページ
● 「B.B.B. Web Site」内「日記>2000.04.14」(日本語)
● LES HUMANOIDES ASSOCIES社サイト内『Le Bandard Fou』紹介ページ
問題の表紙画像はクリックすると別窓で拡大します。
残念ながら内容の画像の紹介はありません。
左側の紹介文を訳出しておきます。
Aussi surprenant que titre,
et beaucoup moins contraire aux bonnes moeurs.
Quand Moebius s'amusait a choquer (un peu)
et a s'amuser (beucoup).
On ne suit pas toujours mais peu importe :
l'important, c'est de participer.
題名にまず驚くかもしれないが、
内容は下品なものではないのでご安心を。
これはメビウスお得意のお遊びで、
ちょっぴり人を驚かしてみよう、ってことに過ぎない。
誤解したままの人はまだまだ多いかもしれないけれど、
そんなことは大したことじゃあない。
なによりも大切なことは、まずこの作品にじかに触れてみる、
ってことなんじゃあないか?
● 「BD NET」内『Le Bandard Fou』紹介ページ
上記のサイトの表紙画像の下にある画像をクリックすると
内容の画像を大サイズで見ることができます。
この画像を見るかぎりでは、内容もしっかり下品じゃないか、
と思うのは僕だけなんでしょうか。
ボカシ等がまったく入っていないところも素敵です。
● 「BD GEST'」内『Le Bandard Fou』紹介ページ
上記のサイトの一番上のモノクロの画像は、
クリックで別窓で拡大します。
下に並んでいるのはこれまでの異版の表紙画像です。
最終的にわざわざ意味深な表紙に変えてある、というのも何だかなぁ。
● 「BULLEDAIR.com」内『Le Bandard Fou』紹介ページ
上記のサイトの表紙画像の下の白黒の画像をクリックすると
内容の画像を大サイズで見ることが出来ます。
● 「KINOK」内「)))jean 'moebius' giraud, dessinateur」
メビウスのインタビュー記事。
一番最初の質問で『Le Bandard Fou』について触れられています。
内容は追々訳して行きたいと思っています。
*出版社フロマージュ社については残念ながら詳細は分かりませんでした。
どうやらベデ専門の出版社のようです。
● 「BULLEDAIR.com」内フロマージュ社発行の作品一覧
● 「DANS LA GUEULE DU LOUP」内
「Editions du FROMAGE」
現在地は「11, rue Portefoin 75003 PARIS」
(パリ75003ポルトフォワン通り11)のようです。
● 「multimap.com」で「Country:France, Town:paris,
Postal code:7500311, Scale:1/10000」で検索
赤い丸のうえに「PORTEFOIN」とあります。
縮尺を1/50000にするとパリ市のなかでの位置が分かりやすいでしょう。
*フュテュロポリス社発行の『ジル』についても、
残念ながら詳しいことは分かりませんでした。
● 「BD GEST'」内『ジル』紹介ページ
上記のサイトで、
『ジル』の表紙と内容の画像をそれぞれ1枚ずつ見ることが出来ます。
画像のクリックで別窓で拡大も可能。
表紙の画像は、以前紹介した『LA DEVIATION』の4ページ3コマ目を
拡大したもののようです。
● 「フランス外務省」内「The French COMIC STRIP from A to Z」
上記のサイトは、フランス外務省が発行する雑誌「LABEL FRANCE」誌の
1998年1月号(第30号)の記事の紹介ページです。
ページ最下段にフュテュロポリス社の解説があります。
Futuropolis: Founded in 1972 and closed in 1994,
this publishing house published almost 450 works and
discovered or supported 200 authors,
including Enki Bilal, Baudoin, Tardi.
フュテュロポリス社:1972設立、1994年閉社。
じつに450作ちかくの作品を出版したほか、
200人ちかくの作家を発掘し育てた出版社。
その中にはエンキ・ピラルや ボードワン、タルディなどもいる。