メビウスの代表作「ランカル」シリーズには、
現在いくつかの版があるようです。
◆ 重版状況の確認
シリーズ第1作、
『L'INCAL TOME 1 / L'INCAL NOIR』(ランカル 第1巻 闇のアンカル)
が発売されたのは1981年、
その後何回か重版がかけられて、装丁も変更されているようです。
シリーズの重版状況については、
以下のサイトで確認することができます。
● 「BE GEST'」内「ランカル」シリーズ紹介ページ
ページの下のほうに、各版の表紙画像が列挙されています。
そのコーナーの直ぐ上の表は、
重版各版の表とインデックスとを兼ねているものですので、
該当する項目のタイトルの部分をクリックすると、
その版のデータに飛ぶことが出来るようになっています。
◆ デジタル彩色
さて、「ランカル」シリーズの各版の違いで見落としてはならないのは、
表紙の違いだけではありません。
なんと、彩色に大幅な手直しが入れられ、
デジタル彩色の採用にともなって、発色が劇的に変化しているそうです。
デジタル彩色の成果については、
出版社LES HUMANOIDES ASSOCIES社のサイトで確認することが出来ます。
● LES HUMANOIDES ASSOCIES社サイト内『ランカル』合冊版のページ
● 同上、『ランカル 1』のページ
● 同上、『ランカル 2』のページ
● 同上、『ランカル 3』のページ
● 同上、『ランカル 4』のページ
● 同上、『ランカル 5』のページ
● 同上、『ランカル 6』のページ
合冊版以外は、右のスクロール窓のなかのサムネイルをクリックすることで、
別窓で大サイズで画像を確認することが出来ます。
◆ 『ランカル 1』各版の画像紹介
とは言っても、
ユマノイド社のサイトにはデジタル彩色版の画像しか紹介されていないので、
発色の劇的な変化というものを今ひとつ実感できないかもしれません。
そこで、当サイトの訪問者moebi-romさんが、
『ランカル 1』各版(英訳版、邦訳版も含めて)の画像を
比較することの出来るページを用意して下さいました。
ありがとうございました。
とくに、邦訳版は現在絶版で入手が困難なものなので、
その画像を見ることが出来るという点でも、
かなり興味深いページだと思います。
● moebi-romさんのYAHOO! PHOTOS>『ランカル 1』各版の画像
(YAHOO! JAPANのIDが必要のようです)
これはもう劇的な変化です。
まったく別の作品と言っても過言ではないでしょう。
実は、僕はアナログ彩色版しか持っていないのですが、
ここで各版の画像を見てみて、絶対デジタル彩色版も買わねば!
と思ってしまいました。それほど凄い変化ですよね。
とくに、『ランカル 6』はデジタル彩色版がつい最近出版されたばかりなので、
アナログ彩色版をすでにお持ちの方も、
ぜひともデジタル彩色版の購入を検討してみてはいかがでしょうか。
(僕もいずれ買うつもりです)
あと、細かいところですが、
僕の訳文のフォントが、
漢字はゴシック体、ひらがなは明朝体、という、
いわゆる「漫画フォント」と呼ばれるものなのも、
泣かせてくれるところです。いい仕事してますねぇ~。
《ご注意》
◆ 当サイトの和訳文の転載と免責事項
当サイトの和訳文は非商用ならば無断で転載していただいて構いません。
無断転載については僕も人のことは言えませんので。
ただし、僕とは別個に、正当な著作権者と翻訳権者が存在することは
くれぐれもご留意ください。
当サイトの和訳文を転載した結果こうむった被害等に関しては、
管理人が責任を持つことは出来ません。
できれば、転載はあくまで私的利用に限っていただき、
再配布などはあまりなさならい方が賢明かと思います。
僕が偉そうに言えることではないのですが、
難しい問題だということは忘れないでください。
大切なことなので、ここでもう一度確認しておきたいと思います。
◆ 当サイトの和訳文の改訳作業
今回各版(とくに、絶版のため現在入手が困難な邦訳版)の画像を
提供していただいたおかげで、すくなからず誤訳を見つけることが
出来ました。近いうちに直しておきたいと思います。
メビウス作品の和訳文については、定期的に見直しをして、
常に改訳の手を入れて行くつもりです。
訳文はつねに流動的ですので、転載されているものと違いがあるばあいは、
当サイトに記載されているほうを参照して頂ければと思います。
[
「L'Incal」(ランカル)シリーズ解説]
*「ランカル」シリーズの基本情報と概説
[
『L'Incal 1』和訳]
*当サイトで用意した『ランカル 1』の和訳
[
『L'INCAL 6』(ランカル 6)新装版が発売されました]
*『ランカル 6』新装版発売の速報記事