あぁぁぁ、やってしまいました。
先日の誤訳訂正に続いて、さらに話の流れをすっかり誤解していたようです。
僕はてっきり[5>2]の、
ジョン・ディフールがステーキと人造バーボンで食事を取っている場面は、
彼が警察で事情聴取を受けている場面で、
ナーブ・シュペール・キンクの事件はその後のことだと思っていたのですが、
じつは食事の場面というのはディフールの事務所でのことで、
その次にキンクの事件があって、
その後にやっと物語の冒頭の場面が来る、
ということのようです。
つまり、作中時間の流れに沿ってまとめてみると、
(1)ディフールが食事を取っているところにキンクから依頼が来る。
(2)キンクを赤い環まで連れて行き、キンクの正体がばれる。
(3)(この間にいろいろあった模様)
(4)ディフールが自殺通りから投げ捨てられる。
(5)警察に連行、事情聴取を受ける。
(6)事情聴取でこれまでのいきさつについて話し始める。
ということだったようです。
これを、物語で語られる順番に従って並べ替えてみると、
(A-4)ディフールが自殺通りから投げ捨てられる。
(B-5)警察に連行、事情聴取を受ける。
(C-6)事情聴取でこれまでのいきさつについて話し始める。
(D-1)ディフールが食事を取っているところにキンクから依頼が来る。
(E-2)キンクを赤い環まで連れて行き、キンクの正体がばれる。
(F-3)(この間にいろいろあった模様)
ということになるわけですね。
このことを考慮すると、
訳文を直さなければならない箇所が結構出てくると思うのですが、
ちょっと量が多すぎるので、あとでまとめる時に直そうと思います。
もう少しで第1章を訳し終わりますし、その時ということでお願いします。
――――――――――――――
[7>4]
JE NE VOIS PAS LE RAPPORT ENTRE CETTE HISTOIR
ET CELLE DE SUICIDE-ALLEE! ALORS?
その話と自殺通りの事件との間にどういう関係があるんだ?
それでどうなった?
C'EST-A-DIRE QUE "TETE-DE-CHIEN" EST DEVENU COMME FOU...
IL S'ETAIT MIS DANS L'IDEE QUE C'ETAIT MOI LE RESPONSABLE DE
LA TRANSFORMATION DE NIMBEA...
IL S'EST MIS A ME COURIR APRES A TRAVERS LA FOULE DU "DAREDEVIL"
まあ、こういうわけで、犬頭族のやつは気が狂ったように怒り出しやがった。
やつはナーブの変化は俺に責任があると思ったようだ。
そこで、クラブ「デア・デビル」の人ごみをかき分けて
俺を追いかけて来やがったんだ。
*またまたやってしまいました。
「DAREDEVIL」というのは英語で「向こう見ず、命知らず」
というほどの意味なのですが、これは一般名詞ではなく、
固有名詞で、「赤い環」にあるクラブの名前のようです。
ナーブとキルが踊っていたあの場所が、
クラブ「デア・デビル」の店内なのですね。
IL Y A AUSSI UN TRUC...
IL GUEULAIT QU'IL SE VENGERAIT EN M'ARRACHANT LES OREILLES
POUR ME LES FAIRE MANGER
そのうえこうも言ってたな。
必ず復讐してやる、お前の耳を引きちぎって、
お前自身に食わせてやる、とか何とか。
[7>5]
JE REUSSIS ENFIN A LUI ECHAPPER EN UTILISANT UNE CONDUITE DE VENTILATION...
KILL ETAIT TROP GROS POUR ME SUIVRE
どうにか逃げ出すことが出来て、通風管にもぐり込んだ。
キルってのはとにかくでかいやつだから、俺を追っては来れなかったってわけさ。
[7>6]
セリフなし
[7>7]
UNE HEURE PLUS TARD, J'ETAIS COMPLETEMENT PERDU
一時間後、今度は俺が道に迷っちまってた。
[7>8]
LORSQUE SOUDAIN, UN FRACAS DE COURSE RESONNA
DANS L'IMMENSE ET NAUSEABOND COULOIR
突然、何かが走る大きな音が、
吐きそうなほど汚い大通路の中に響きわたったんだ。
SERAIT-CE KILL?
キルか?
[8>1]
CE N'ETAIT PAS KILL,
MAIS CA M'AVAIT TOUT L'AIR D'ETARE PIRE!
それはキルじゃなかった、
でも、俺にとっちゃそれよりも悪いものだったね。
QU'EST-CE QUE C'EST QUE CA?
な、何なんだありゃ?
[8>2]
JE N'AVAIS JAMAIS ENTENDU PARLER D'UN MONSTRE SEMBLABLE
..IL ME FONCAIT DESSUS COMME UN BULLDOZER
AVEC UNE EXPRESSION AUSSI AMICALE DANS LE REGARD!
あんな怪物見たことも聞いたこともなかったね。
やつはまるでブルドーザーのように俺に襲いかかって来やがった、
しかも、その目の中にいとおしそうな表情を浮べながらだぜ!
[8>3]
...MAIS CHANCE INOUILE,
CETTE ENORME CHOSE N'ETAIT ARRIVEE JUSQUE LA,
QUE POUR S'ECRASER ET MOURIR
しかし、思い付きもしなかったことが起こった。
そのデカブツは俺のところまではたどり着けなかった。
途中でくずれ落ちて死んじまったんだ。
J'EUS LE TEMPS DE DISTINGUER UNE CURIEUSE LAME FICHEE
DANS LE DOS DU MONSTRE
そのとき俺は、変わった刀が怪物の背中に刺さっているのに気がついた。
[8>4]
LE CHOC FUT SI VIOLENT QUE JE TOMBAI AUSSI SEC DANS LES POMMES
しかし、怪物が倒れた衝撃があまりに激しかったおかげで、
その後すぐに、俺も一緒に頭から倒れ込んじまったんだ。
――補足――――――――――――
「TOMBER DANS LES POMMES」で一つの慣用句、
「気絶する」という意味です。
――――――――――――――――
[8>5]
JE NE DEVAIS REPRENDRE CONSCIENCE QU'A SUICIDE-ALLE,
AVEC CES TROIS ENFOIRES QUI ME TABASSAIENT...
TU CONNAIS LA SUITE...
おかげで、そのまま意識を失っちまって、気が付いたら自殺通り、
あの馬鹿三人に殴られてたってわけさ。
その後のことはあんたも知ってるだろ?
ET BIEN ENTENDU
TU NE LES CONNAISSAIS PAS...
ET TU N'AS AUCUNE IDEE DE CE QU'ILS TE VOULAIENT...
もちろんだとも。
お前はヤツらのことは知らないって言いたいんだろう?
ヤツらがお前に何を求めてていたかについても何も分からないってことだな?
BEN NON! AUCUNE IDEE!
D'AILLEURS, ILS AVAIENT DES MASQUES... ET...
ああ、知らないね! 何も分からない!
だいたい、ヤツらはマスクを被ってたし……、それに……、