いま発売されている
映画雑誌「Cut」誌の2005年1月号(第174号)に、
「宮崎駿―メビウス」展の記事が掲載されています。
◆ 記事の内容
● 「Cut」誌公式サイト
● アマゾン日内「Cut」誌のページ
僕が行った書店では「映画雑誌」の棚に分類されていたことを
付言しておきます。
雑誌の表紙画像は上記の公式サイトで見ることが出来ます。
ちょっとビターなくちびる泥棒の人が表紙を飾っています。
ただ残念ながら、特集記事といった性格のものではなくて、
131ページの上半分だけを使った小さな記事です。
「宮崎駿―メビウス」展や二人自身のことについても
軽く説明されている程度で、
これだけのために買うまでのものではないな、と
個人的には思いました。
(一応付言しておきますが、雑誌全体のことを言っているのではありません)
今回の展覧会について全く何も知らない人に、
その概要と、二人について興味を持ってもらうためになら、
充分な記事だという感じなのでしょう。
展覧会のポスターの画像
(『もののけ姫』のサンとアルザックらしき人物が立っているあの画像です)
が一枚紹介されています。
この画像は展覧会の公式サイトで見ることが出来ます。
サイズもほぼ同じくらいだったと思います。
● 「宮崎駿―メビウス」展公式サイト
● 上記公式サイト全訳(当サイトで用意した全訳です)
◆ メビウス関連の情報
メビウスに関しては、
(宮崎駿と)「いつか一緒に何かやってみたいと思っていた」
という感じの発言が紹介されています。
また、今から17年前
(2005年号の雑誌ですから、1988年ということになるんでしょうか)
に、映画『風の谷のナウシカ』を観て感動したメビウスが
スタジオ・ジブリを訪れたのが、
二人が出会ったきっかけだと書かれてあります。
むちゃくちゃ細かいところに突っ込んで申し訳ないんですが、
二人が「初めて」出会ったきっかけ、と言うなら、
1988年というのはちょっと遅すぎるような気がしないでもありません。
(これも一応付言しておきますが、
当該記事の文章には「初めて」の文字はありません)
僕の知る限りでは、二人が初めて出会ったのは、
1970年代から企画と製作が始められた
日米合作のアニメ映画『リトル・ニモ』の
製作に際してのはずだからです。
公開は1989年ですが、
途中で企画が行き詰まり、
大幅に人員が入れ替えられたうえで公開されています。
残念ながら、メビウスも宮崎駿も途中で製作から手を引いてしまいました。
● アマゾン日内『リトル・ニモの野望』のページ
映画『リトル・ニモ』製作の経緯についてくわしく書かれている本。
僕はまだパラパラとめくってみた程度です。
メビウスの絵は紹介されていませんが、
宮崎駿の絵は紹介されています。
《追記》
『リトル・ニモの野望』によると、
映画『ニモ』の制作に際しては
メビウスと宮崎駿は実際に会ってはいないようです。
二人が実際にはじめて会ったのは1987年のこと、
ということになるようです。
(上記の雑誌の記事の「今から17年前」という記述も、
実際に雑誌が発売された2004年から起算する、
ということのようです)
くわしくは以下の記事を参照してください。
[
『リトル・ニモの野望』解説]
今回の記事は「本、映画、音楽」さんからのトラックバックで
教えてもらったものです。
ありがとうございました。
● 「本、映画、音楽」内「2004年12月26日 宮崎駿とメビウス(とホドロフスキーとゲイマン)」
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本展関連の他の記事については、
以下の記事を参照してください。
[
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