Phil Yehという漫画家が出版した
『The Winged Tiger』というグラフィック・ノベルに
メビウスがイントロダクションを寄稿しているようです。
◆ メビウスのイントロダクション
● 「cartoonists across america」内「Books>The Winged Tiger>preview pages」
上記のページでメビウスのイントロダクションの画像を見ることが出来ます。
ページの右下にインデックスがあって、
このイントロダクションの画像のほかにも、
58,59,72ページの画像を見ることが出来ます。
イントロダクション以外はPhil Yeh(フィル・ユー? フィル・ジュ―?)の
描いたものなので注意して下さい。
といってもPhil Yehの作品もなかなか魅力的なので、
こちらも見てみることをおすすめします。
● 「cartoonists across america」内「Books>The Winged Tiger」
上記のページは『The Winged Tiger』の紹介ページです。
どうやらセリフや擬音がまったくない作品のようです。
詳細は後述しますが、
この『The Winged Tiger」という作品は
識字活動にも活用されている作品のようで、
セリフや擬音がまったくない、というのも、
そういった識字運動や、言語の壁をこえてさまざまな国で読まれることを、
想定しているのでしょう。
表紙のものらしき画像が紹介されていますが、
こういった背景を反映して、さまざまな国のことばで
『The Winged Tiger』という意味の題名が表記されているようです。
右側下から三番目が日本語による題名で、
おそらく「翔ぶ虎」と書いてあるのでしょう。
◆ Phil Yehとcartoonists across america and the world
Phil Yehという人物は、どうやら
「cartoonists across america and the world」という団体を組織して、
識字運動等を行っている人物のようです。
● 「WittyWorld」内「STAFF>Phil Yeh」
● 「cartoonists across america and the world」トップページ
● 「THEGLINE.COM」内「Book of the Week: (2/26/2002 Phil Yeh: The Winged Tiger」
◆ グラフィック・ノベル
グラフィック・ノベル(graphic novel)というのも聞きなれない言葉ですが、
ここでは、ほぼ「漫画」と同じ語と捉えて良いようです。
厳密なことを言い出すと色々とややこしくなってくるようで、
アメリカでの日本の「漫画」の呼称だとか、
その「漫画」の影響を受けて制作されるようになった、
モノクロで描かれ単行本化されているコミックのこと、
と言った説明がなされる例が多いように思います。
(「アメコミ」は普通はフルカラーで、単行本化されません。
ペラペラの雑誌のような形態で発表され、
基本的に読み捨てられてしまいます)
● ウィキペディア米内「Graphic novel」
*宮崎駿の『風の谷のナウシカ』の英訳版や、
谷口ジローとメビウスの共作『イカル』なども
「グラフィック・ノベル」の一例として挙げられています。
● 「出版技術講座」内「毎日新聞メディア欄連載「出版ウォッチング」(8月号)」
《参照》
● 「メビウスのメーリングリスト」内「2004/12/29, JM Meyer, Winged tiger」