「宮崎駿―メビウス」展に際して2004年11月29日に行われた
記者会見の記事の下訳です。
● 「ANIMELAND.COM」内「-Miyazaki Moebius : coup d'envoi-」
Pour l'instant donc,
delectons-nous de cette exposition
dans les locaux prestigieux de la Monnaie de Paris,
mettant en exergue
le traitement de thematiques communs aux deux artistes,
sujet sur lequel MOEBIUS reste intarissable :
《MIYAZAKI traite du sous et du surnaturel.
Dans des films notamment comme Totoro et Mononoke,
les genies des lieux sont emergents,
sollicites ou perturbes per les hommes.
Le Japon conserve des canaux entre tradition et modernite.
Moi-meme, j'ai essaye de traiter ces themes,
mais je n'ai pas le meme bagage culturel.
Pour moi,
MIYAZAKI et TAKAHATA sont les deux expressions d'une meme pensee ;
je considere d'ailleurs Pompoko comme
LE film sur les rapports Homme et Nature par excellence.》
まあ、さしあたっては、
パリ造幣局のすばらしい展示室で開かれているこの展覧会を、
楽しんでおこうではないか。
そして、この二人のアーティストが
おなじテーマのもとに語られる機会が設けられたということを、
記憶に留めておくことにしよう。
そのことに関しては、メビウスもまだまだ語りたりない様子だ。
「宮崎さんの作品は、超自然的な観点から、超自然的なものごとについて、
語っているように思えます。
とくに『となりのトトロ』や『もののけ姫』といった作品には、
人間によって平和を乱された、
その土地に住む精霊たちが登場します。
日本では、伝統と革新とが、
ちゃんと繋がりを持っているように思うのです。
私自身も、そういったテーマを語ろうと務めてきました。
しかし残念ながら、私は文化的な方面には疎いのですよね。
私には、宮崎さんや高畑さんの作品は、
そういった思想を体現している例のように思えるのです。
私は、『平成狸合戦ぽんぽこ』は、なによりも
人間と自然との関係について語っている映画だと思っています。」
《追記》
前からちょっと気になっていたことなのですが、
「宮崎駿―メビウス」展のプレ公開の日というのは、
どうやら2004年11月30日ではなく、11月29日であったようです。
29日に行われたプレ公開のことが30日付けでレポートされている例、
というのが多くあったので、勘違いしてしまいまいた。
失礼しました。
また、そのプレ公開の際に撮られたとおぼしき写真を見ていると、
どうやらマスコミ限定というわけでもなさそうで、
おそらく抽選か何かが行われて、
一般人も参加していたのではないかと思います。
該当部分を可能な限り訂正しておきました。
本展関連の他の記事については、
以下の記事を参照してください。
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