「宮崎駿―メビウス」展に際して2004年11月29日に行われた
記者会見の記事の下訳のまとめです。
● 「ANIMELAND.COM」内「-Miyazaki Moebius : coup d'envoi-」
● 上記ページの2ページ目
Et MIYAZAKI dans tout ca ?
《Il a decide cette fois de ne pas aller a l'etranger
pour la promotion de son film.
Mais il n'a pas pu decliner l'invitation concernant un evenement
qui le liait a MOEBIUS !》,
explique SUZUKI Toshio.
Le president du Studio Ghibli s'est par la meme declare
《emu, car c'est la premiere fois
que les oeuvres de MIYAZAKI sont exposees en tant que telles.
C'est un homme timide,
gene d'imaginer une exposition basee sur son seul nom.》
一方、宮崎駿はどうだったのだろうか?
ジブリの取締役、鈴木敏夫氏が事情を説明してくれた。
「今回宮崎駿は、映画のプロモーションのために
海外に出向くことはしない、と決めていました。
でも、メビウスさんに会えるとあっては、
招待を断るわけには行かなかったようです。
展覧会については、『感動した』と言っていました。
宮さんの作品がこのような形で展示されることなんて、
初めてのことですから。
あの人は照れ屋だから、自分の名前を冠した展覧会なんて、
きっと恥ずかしがっているんだと思います」
Le combat pour la reconnaissance de la BD en tant qu'art pictural
n'est d'ailleurs pas encore tout a fait gagne en France,
comme le rappelait Isabelle GIRAUD,
oeuvrant au sein de Stardom Production :
《nous avons des demandes emanant de l'Espagne, de l'Allemagne,
mais en France,
hormis Angouleme et ponctuellement la Fondation Cartier,
la demande est inexistante.
Il y a une reticence face a la BD.
Maintenant, j'aimerais imaginer une expo encore plus ambitieuse,
voire un lieu permanent destine a accueillir les arts plastiques
tournant autour de la BD, du cinema et du jeu video !》
フランスでは、
まだまだベデは絵画芸術としては認知されていないという事情がある。
今回スターダム・プロダクションの一員として尽力してくれた
イザベル・ジローは、そのような事情を思い起こしながら
次のように語ってくれた。
「スペインやドイツからも、展覧会開催のオファーを頂いています。
しかしここフランスでは、アングレームと、
あとはカルティエ現代美術財団で一時的に開催する予定があるほかは、
巡回展のオファーは頂いていません。
ベデを芸術として認めることには、まだまだ偏見があるように思います。
でもいつか、さらに大規模な展覧会を開催したいと思っています。
そしてさらに、ベデや映画、ビデオゲームなどを、
造形芸術として収容することの出来る常設施設を開設することが出来たなら、
本当に素晴らしいと思うんですが」
《補記》
鈴木プロデューサーの発言を訳すにあったって、
以下のページを参照しています。
● ウィキペディア日内「鈴木敏夫」のページ
● 「YOMIURI ON-LINE」内「ジブリをいっぱい>インタビュー」
● 上記サイト内「「監督の味方」が第一の仕事 鈴木敏夫プロデューサー」
● 上記サイト内「「イノセンス」は、20年目の“宿題” 鈴木プロデューサーに聞く」
● 上記サイト内「「ナウシカ」はこうして生まれた 鈴木プロデューサーに聞く」
● 上記サイト内「「20年目の宿題」の結果 鈴木敏夫プロデューサーに聞く」
● 上記サイト内「「ハウル」と堀田善衞の関係 鈴木敏夫プロデューサーに聞く」
● 上記サイト内「姿を現し出した「ハウル」 鈴木敏夫プロデューサーに聞く」
● 「高畑勲・宮崎駿作品研究所」内「鈴木敏夫 インタビュー/「これは、意図的に宮さんらしさを押さえた映画です」」
● 「ほぼ日刊イトイ新聞」内「鈴木敏夫さんと深夜の映画館で。」
● 上記サイト内「鈴木敏夫さんとイノセンスを無邪気に語る。」
● スタジオジブリ公式サイト内「堀田善衞「時代と人間」>スタジオジブリと堀田善衞」
本展関連の他の記事については、
以下の記事を参照してください。
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