《基本情報》
書名:L'INCAL
絵:Moebius
話:Alexandro Jodorowsky
出版社:
LES HUMANOIDES ASSOCIES
ISBN:巻により異なる(詳細は公式解説ページを参照)。
初版発行年:第1巻は1981年。
公式解説ページ:
LES HUMANOIDES ASSOCIES社サイト内解説ページ
《解説と画像の紹介》
『フランスコミック・アート展 図録』から
「ランカル」シリーズの解説を引いておきます。
『闇のアンカル(L'Incal noir)』、
『光のアンカル(L'Incal lumiere)』、
『下界(Ce qui est en bas)』、『上界(Ce qui est en haut)』、
『第5の本質(La Cinquieme essence)』
の全5タイトルからなるSFシリーズ。
1981年から1988年にかけて刊行された。
異次元の未来社会を舞台に、
神秘的な生命体アンカルの謎に迫りながら、
社会の混乱、滅亡の危機を描いているが、
同時に、現代社会に潜む危険性をも風刺する。
主人公であるジョン・ディフール(John Dfool)は、
いわゆる英雄的ではない、人間味に溢れる性格であることから、
巧みなユーモアが付加され、共感を呼ぶことに成功している。
アメリカン・コミックのスタイルを意識した画面構成を用いつつも、
他に類を見ないグラフィック・デザインで、
メビウスの独創性に溢れた世界が視覚的に表現されている。
1986年、講談社より邦訳版
『L'INCAL NOIR/謎の生命体アンカル』第1巻
のみが刊行された。
シナリオはホドロフスキーによる。
細萱敦、柴田勢津子編『フランスコミック・アート展 図録』
(滋賀県立近代美術館)より
「ランカル」をオンラインで読めるサイトとしては、
以下のものがあります。
● 「Cafe Boelen」内「Dinge>Bilder>Moebius」
なんと第1巻と第2巻の画像をすべて紹介してくれています。
英訳・アナログ彩色版の画像のようです。
● LES HUMANOIDES ASSOCIES社サイト内『ランカル』合冊版のページ
● 同上、『ランカル 1』のページ
● 同上、『ランカル 2』のページ
● 同上、『ランカル 3』のページ
● 同上、『ランカル 4』のページ
● 同上、『ランカル 5』のページ
● 同上、『ランカル 6』のページ
合冊版以外は、右のスクロール窓のなかのサムネイルをクリックすることで、
別窓で大サイズで画像を確認することが出来ます。
仏語・デジタル彩色版の画像です。
上記の解説でも触れられている邦訳版というのは、
『謎の生命体アンカル』
( 横山研二、カトリーヌ・ジュクレール訳 講談社 1986.4.11
ISBN:4063025012)
というものです。
→
国立国会図書館の
書誌情報ページ
「復刊ドットコム」内
『謎の生命体アンカル』のページ
[
『L'Incal 1』和訳]
*当サイトで用意した『ランカル 1』の和訳
[
「L'INCAL」(ランカル)デジタル彩色のすばらしさ]
*『ランカル 1』各版の画像を比較することが出来ます。
[
『L'INCAL 6』(ランカル 6)新装版が発売されました]
*『ランカル 6』新装版発売の速報記事