フランスのテレビ局が開設している漫画の特集サイトの
紹介記事のための準備稿です。
● 「france 5.fr」内「les rencontres de la BD」
今日は、同サイトで紹介されている日本人漫画家についての
簡単な解説です。
◆ やまだないと
やまだないとは、日本とフランス両国で活躍する日本人漫画家です。
● 「はてなダイアリー」内「やまだないと」
● ウィキペディア日内「やまだないと」
● やまだないと公式サイト「NUIT」
「NUIT」はフランス語で「夜」という意味です。
ページ下部の言語選択ボタン(フラッシュ)をポイントすると
音声が出るので注意してください。
● やまだないと公式ブログ「COFFE and CIGARETTe」
ブログも運営しているようです。
● 「excite Books」内「インタビュー>BackNumber>[2004年1月 やまだないと]北尾堂と二人三脚、演歌の心でお届けする『西荻カメラ』」
● アマゾン日内やまだないと作品一覧
◆ 辰巳ヨシヒロ
france 5のサイトでは
「Yoshiro Tatsumi」(たつみよしろう)と表記されていますが、
どうやら「辰巳ヨシヒロ」(たつみよしひろ)のことのようです。
辰巳ヨシヒロは、
「劇画」という名称の提唱者として知られる漫画家です。
● 「はてなダイアリー」内「辰巳ヨシヒロ」
● アマゾン日内辰巳ヨシヒロ作品一覧
◆ 水野純子
水野純子は、キュートかつグロテスクな作風で知られる漫画家です。
● 水野純子公式サイト「MIZUNO HOME」
● 「MINAdeMizuno」
ファンサイトです。
● アマゾン日内水野純子の作品一覧
◆ 高浜寛
高浜寛は、
東京在住のフランス人の漫画家フレデリック・ボワレの提唱する
「ヌーベルまんが」
(日本の「漫画」とフランスのバンド・デシネを融合した、
あたらしい漫画)
の支持者としても知られている漫画家です。
(名前だけでは分かりにくいですが、女性です)
● 高浜寛公式サイト「Kinderbook」
「ヌーベルまんが」に対する
非常にしっかりとした意見の記されている
「Nouvelle manga」のコーナーや、
アングレーム国際ベデ・フェスティバル2003のレポートなど、
ベデ・ファンにとっても見逃せないコンテンツが提供されています。
とくに「ヌーベルまんがとは...」と題された一文は必読。
「ベデは、絵はすごいが話はつまらないマニア向けの漫画」という
不幸な偏見に対して、とてもしっかりとした批判をされています。
ともすればマニアの内輪だけで充足してしまいがちな
ベデ・ファンにとっても、よい刺激となるのではないでしょうか。
● アマゾン日内高浜寛の作品一覧
● フレデリック・ボワレ公式サイト「boilet.net」
● 同上「ヌーベルまんが」
フランスのバンド・デシネと日本の「漫画」を融合した、
芸術性と親しみやすさを両立させる新しい漫画のかたち、
「ヌーベルまんが」の提唱者として知られている
東京在住のフランス人漫画家フレデリック・ボワレの公式サイト。
ベデ・ファンと「漫画」ファン双方にとって
非常に示唆深い意見です。
《付記》
にしても、渋い。渋すぎる選択です。
ベデランから新人まで、
幅広い選択はまさしくおフランス人おそるべしっ。
たとえば、
日本人で唯一メビウスと共作し、
アングレーム国際ベデ・フェスティバルでも受賞経験のある
谷口ジローなど、
日本よりもフランスでの方が名前の知られている日本人漫画家、
という例は結構あるようなのですが、
にしても渋い選択です。
告白しますが、僕は、
今回とりあげた漫画家はすべてはじめて知った方ばかりです。
(フレデリック・ボワレ氏は知っていたんですが)
日本の漫画家をフランス人に教えてもらった、
ということになると思います。
それにしても良い勉強になった……。