フランスのテレビ局が開設している漫画の特集サイトの、
紹介記事のための準備稿の、誤訳のチェックとまとめです。
今回は日本人作家のインタビュー動画です。
◆ 日本人作家のインタビュー動画
● 「les rencontres de la BD」内「DOSSIERS」
上記リンク中の右側のコーナーのなかの、
「MANGAS」とあるところをクリックして下さい。
移った先のページのなかの「Magakas:interviews video」
(漫画家たち:インタビュー・ビデオ集)とある欄のなかに
列挙されているテキストが、日本人作家の名前です。
クリックするとそれぞれのインタビュー動画のコーナーに移ります。
(「Vaynda」〔ヴァニダ〕はベルギーの作家のようですので、
ここでは扱いません)
◆ やまだないとインタビュー・ビデオ
● 「les rencontres de la BD」内「DOSSIERS>MANGAS>Magakas:interviews video>Yamada Naito」
INTERVIEW VIDEO DE YAMADA NAITO
やまだないとインタビュー・ビデオ
→LECUTURE / PAUSE
再生/停止
*ここをクリックすることで、
動画を再生・停止させることが出来ます。
ICONE INCONTOURNABLE DE LA BD INDEPENDANTE
JAPONAISE, YAMADA NAITO SONDE L'AME HUMAINE A
TRAVERS SES OUVRAGES.
やまだないとは、
日本のインディーズ作家の代表的な作家だ。
彼女は一貫して、人間の魂を描き続けている。
*日本の「漫画」は、
フランス語では通常「MANGA」と表記されるのですが、
ここでは「BD」(ベデ)と書かれています。
あるいは、やまだないとの作風が
日本の一般的な「漫画」の作風とは一線を画していることを受けて、
あえて「ベデ」作家と言っているのかも知れません。
→VOIR L'INTERVIEW VIDEO
インタビュー・ビデオを観る
*ここをクリックすると、
同じ動画がもう一度最初から再生されます。
→DEDICACE (JPEG)
サイン画像(JPEG)
*ここをクリックすると、
サイン画像がポップアップで開きます。
→VIDEO DEDICACE
サイン動画
*ここをクリックすると、
サインを描いている様子の動画があらたに再生されます。
にしても凄い指輪だ。しかもボールペンかよっ。
《やまだないと解説》
やまだないとは、日本とフランス両国で活躍する日本人漫画家です。
● 「はてなダイアリー」内「やまだないと」
● ウィキペディア日内「やまだないと」
● やまだないと公式サイト「NUIT」
「NUIT」はフランス語で「夜」という意味です。
ページ下部の言語選択ボタン(フラッシュ)をポイントすると
音声が出るので注意してください。
● やまだないと公式ブログ「COFFE and CIGARETTe」
ブログも運営しているようです。
● 「excite Books」内「インタビュー>BackNumber>[2004年1月 やまだないと]北尾堂と二人三脚、演歌の心でお届けする『西荻カメラ』」
● アマゾン日内やまだないと作品一覧
◆ 辰巳ヨシヒロ・インタビュー・ビデオ
● 「les rencontres de la BD」内「DOSSIERS>MANGAS>Magakas:interviews video>Yoshiro Tatsumi」
INTERVIEW VIDEO DE YOSHIHIRO TATSUMI
辰巳ヨシヒロ・インタビュー・ビデオ
→LECUTURE / PAUSE
再生/停止
*ここをクリックすることで、
動画を再生・停止させることが出来ます。
RENCONTRE AVEC UN GRAND MONSIEUR DU MANGA.
YOSHIHIRO TATSUMI, CONSIDERE COMME LE PERE DU
"GEKIGA", LE MANGA POUR ADULTE A CARACTERE
DRAMATIQUE.
辰巳ヨシヒロ、彼こそは、漫画の偉大なる先達の一人だ。
彼は「劇画」の創始者として知られている。
「劇画」とは、大人向けのドラマチックな漫画のことである。
→VOIR L'INTERVIEW VIDEO
インタビュー・ビデオを観る
*ここをクリックすると、
同じ動画がもう一度最初から再生されます。
《辰巳ヨシヒロ解説》
france 5のサイトでは
「Yoshiro Tatsumi」(たつみよしろう)と表記されていますが、
どうやら「辰巳ヨシヒロ」(たつみよしひろ)のことのようです。
辰巳ヨシヒロは、
「劇画」という名称の提唱者として知られる漫画家です。
● 「はてなダイアリー」内「辰巳ヨシヒロ」
● アマゾン日内辰巳ヨシヒロ作品一覧
◆ 水野純子インタビュー・ビデオ
● 「les rencontres de la BD」内「DOSSIERS>MANGAS>Magakas:interviews video>Junko Mizuno」
INTERVIEW VIDEO DE JUNKO MIZUNO
水野純子インタビュー・ビデオ
→LECUTURE / PAUSE
再生/停止
*ここをクリックすることで、
動画を再生・停止させることが出来ます。
ILLUSTRATRICE A SES DEBUTS, JUNKO MIZUNO EST
ENTREE DANS LE MONDE DU MANGA EN
REINTERPRETANT DES CONTES EUROPEENS.
水野純子はデビュー当初は
イラストレーターとして活躍していた。
後に漫画界に参入することになるが、
ヨーロッパのおとぎ話にアレンジを加える
独特の作風で知られている。
→VOIR L'INTERVIEW VIDEO
インタビュー・ビデオを観る
*ここをクリックすると、
同じ動画がもう一度最初から再生されます。
→DEDICACE (JPEG)
サイン画像(JPEG)
*ここをクリックすると、
サイン画像がポップアップで開きます。
→VIDEO DEDICACE
サイン動画
*ここをクリックすると、
サインを描いている様子の動画があらたに再生されます。
《水野純子解説》
水野純子は、キュートかつグロテスクな作風で知られる漫画家です。
● 水野純子公式サイト「MIZUNO HOME」
● 「MINAdeMizuno」
ファンサイトです。
● アマゾン日内水野純子の作品一覧
◆ 高浜寛とフレデリック・ボワレのインタビュー・ビデオ
● 「les rencontres de la BD」内「DOSSIERS>MANGAS>Magakas:interviews video>Kan Takahama」
INTERVIEW VIDEO DE KAN TAKAHAMA ET FREDERIC BOILET
高浜寛とフレデリック・ボワレのインタビュー・ビデオ
→LECUTURE / PAUSE
再生/停止
*ここをクリックすることで、
動画を再生・停止させることが出来ます。
僕が見たかぎりでは、
インタビュー・ビデオは配信されていないようでした。
JEUNE POUSSE DU MANGA D'AUTEUR AU JAPON, KAN
TAKAHAMA A NOTAMMENT SIGNE AVEC FREDERIC BOILET
MARIKO PARADE CHEZ CASTERMAN. REGARD CROISE.
日本の「漫画」が注目されている昨今、
高浜寛は、とくに
フレデリック・ボワレと共作をした作家として
よく知られている。
作品の名は『まり子パラード』。
カステルマン社から出版されている。
日本人の眼でベデを読み、
フランス人の眼で「漫画」を読める逸材だ。
*『まり子パラ―ド』は日本でも出版されています。
● アマゾン日内『まり子パラ―ド』
● casterman社公式サイト内『Mariko Parade』
表紙と内容の画像が一枚ずつ紹介されています。
サムネイルはクリックで拡大。
「パラード」(Parade)は、
フランス語で「パレード」という意味です。
→VOIR L'INTERVIEW VIDEO
インタビュー・ビデオを観る
→DEDICACE (JPEG)
サイン画像(JPEG)
*ここをクリックすると、
サイン画像がポップアップで開きます。
→VIDEO DEDICACE
サイン動画
*ここをクリックすると、
サインを描いている様子の動画が再生されます。
《高浜寛解説》
高浜寛は、
東京在住のフランス人の漫画家フレデリック・ボワレの提唱する
「ヌーベルまんが」
(日本の「漫画」とフランスのバンド・デシネを融合した、
あたらしい漫画)
の支持者としても知られている漫画家です。
(名前だけでは分かりにくいですが、女性です)
● 高浜寛公式サイト「Kinderbook」
「ヌーベルまんが」に対する
非常にしっかりとした意見の記されている
「Nouvelle manga」のコーナーや、
アングレーム国際ベデ・フェスティバル2003のレポートなど、
ベデ・ファンにとっても見逃せないコンテンツが提供されています。
とくに「ヌーベルまんがとは...」と題された一文は必読。
「ベデは、絵はすごいが話はつまらないマニア向けの漫画」という
不幸な偏見に対して、とてもしっかりとした批判をされています。
ともすればマニアの内輪だけで充足してしまいがちな
ベデ・ファンにとっても、よい刺激となるのではないでしょうか。
● アマゾン日内高浜寛の作品一覧
● フレデリック・ボワレ公式サイト「boilet.net」
● 同上「ヌーベルまんが」
フランスのバンド・デシネと日本の「漫画」を融合した、
芸術性と親しみやすさを両立させる新しい漫画のかたち、
「ヌーベルまんが」の提唱者として知られている
東京在住のフランス人漫画家フレデリック・ボワレの公式サイト。
ベデ・ファンと「漫画」ファン双方にとって
非常に示唆深い意見です。
《付記》
高浜寛のインタビュー動画については、
ちゃんと再生できることを今日確認しました。
高浜寛が日本語でインタビューに答えている内容が
しっかり聴き取れたりするので、
ぜひとも観てみて下さい。
彼女の漫画にフランスの映画が与えた影響などについて
話しています。
動画の冒頭では、
今年のアングレーム国際ベデ・フェスティバルの
日本の「漫画」ブースの様子も簡単に紹介されています。
次回からはいよいよ完成稿の作成作業に入ります。