宮崎駿の『風の谷のナウシカ』にも影響を与えた、
フランスの漫画『Arzach』の和訳です。
[
『Arzach』(アルザック)解説]
[
メビウス&宮崎駿対談動画:文字おこしと全和訳1]
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...ALICE SE RETOURNA
ET FUT FORT EFFRAYEE :
UN GROS CHAT,
PERCHE SUR LA MAITRESSE BRANCHE DU BANANIER,
LA FIXAIT D'UN REGARD JAUNATRE!
"IL DOIT ETRE TRUQUE LUI AUSSI"
SONGEA ALICE
……振り向いたアリスはすごくびっくりしました。
バナナの木の枝の上に太った猫が一匹、
ニタニタ笑いながらじっとこちらを見ているのです。
「あの猫も幻かなにかに違いないわ」
アリスはそう思いました。
《付記》
◆ 『不思議の国のアリス』
うわー、なんつー衒学(げんがく)的な文章。
たぶん『不思議の国のアリス』の笑い猫(チェシャ猫)の一節を
巨人に物語って聴かせている、ということなんだと思います。
『不思議の国のアリス』の邦訳は以下のページで読むことが出来ます。
● 「プロジェクト杉田玄白」内「正式参加テキスト>キャロル、ルイス『不思議の国のアリス』」
笑い猫は同作の第六章に登場します。
● 同上内第六章
ただ、原典をそのまま引用しているというわけではなく、
いろいろと改変を施してあるようです。
原典では、チェシャ猫が乗っている木の種類は明記されていないはずですが、
この台詞では「BANANIER」(バナナ)の木とされています。
その他にも、今日訳した部分につづく一節で、
アリスがピアノでジャズの曲を引き始めたりします。
なんだこりゃ。
一応原典(英語で書かれた『Alice's Adventures in Wonderland』)と
代表的な邦訳をチェックしたうえで訳文をつくりたいので、
ちょっと時間がかかるかもしれません。
◆ 「REGARD JAUNATRE」
「REGARD JAUNATRE」は
直訳すると「黄色いまなざし」という意味になります。
当然慣用句として特別な意味を持つと思うのですが、
調査が至りませんでした。
「rire jaune」(黄色く笑う)で
「作り笑いをする、苦笑する」という意味の慣用句があって、
チェシャ猫はニヤニヤ、ニタニタ笑うのが相場になっているので、
上記のように訳しておきました。
のちのち訂正を入れると思います。