メビウスと谷口ジローの共作『イカル』の仏訳版が出版されるようです。
◆ 『イカル』とは?
谷口ジローは日本人で唯一メビウスと共作している漫画家ですが、
その唯一の共作の名が『イカル』です。
● アマゾン日内『イカル』のページ
メビウスは原作の担当で、
作画はすべて谷口ジローが担当しています。
(メビウスは原作のほかに
短い詩のような作品紹介文を巻頭に寄せています)
残念ながら
第一部が完結した時点で連載がストップしてしまったので、
まさにこれから本格的な話が始まる、
という時点で尻切れトンボのように終わってしまっているうえに、
ストーリーそのものもはっきり言って凡庸、
作画はすべて谷口ジローが担当しているので
谷口ファンの方からはまた違った見方があるかとは思うのですが、
メビウスのファンとして言わせていただくなら、
正直言って、わざわざ買うまでのものではないように思います。
(日本の「漫画」とバンド・デシネの違いを考えれば、
バンド・デシネの作家が日本の「漫画」として凡庸な話を書く
ということ自体は実はもの凄いことだとは思うのですが、
いずれにしろ、ストーリーにはあんまり見るべき点はありません)
ただやはり、日本の漫画家とフランスの漫画家が共作をして
その作品がこうやってちゃんと単行本の形にまとまっている、と言うのは
これはこれで意味があることだと思うので、
日仏の漫画の交流の記念碑的な存在として捉えておけば良いでしょう。
◆ 『イカル』仏訳版
『イカル』はいままでに
日本語原典のほかに英訳版が出版されているはずなのですが、
肝心の仏訳版がやっと出版されるようです。
● 「MADE IN」内「SERIES>ICARE>RESUME>表紙の画像をクリック」
『イカル』仏訳版の概説ページです。
発売日は2005年10月21日。
「Tome 1」(第1巻)となっていますが、
日本語版『イカル』も第1巻で止まったままなので、
続巻が出る望みはまずないのでしょう。
ページ下部の文章はストーリーの紹介文です。
ひとつ気になるのは、
日本語版は全体で290ページであるのに対し、
(本編284ページ+小野耕世による解説文が巻末に付く)
仏訳版は304ページとなっている点です。
本編以外に20ページ。
あらたに解説文か何かが付くのでしょうか。
メビウスの書き下ろしの解説文を期待したいところです。
上記ページの上段がメニューになっていて、
それぞれ以下のようになっています。
「PRESENTATION」(紹介)
「RESUMES」(概要)
「AUTEUR」(作者紹介)
「VOTRE AVIS」(読者の声)
「QUESTIONS」(いわゆるFAQ)
「DOSSIERS」(データ集)
まだ殆どのコーナーが構築中で、
「AUTEUR」(作者紹介)に簡単な紹介文があるほかは、
「VOTRE AVIS」(読者の声)に一件、書き込みがあるだけです。
● 「MADE IN」内「SERIES>ICARE>VOTRE AVIS」
評価(Appreciation)は満点が5のうちの2、
「C'est bizare...mais bien」
(風変わりだけど、良い作品だね)
ということだそうです。
そして、見逃せないのは「LIENS」(リンク集)のページ。
● 「MADE IN」内「LIENS」
おお! なんと谷口ジローの関連サイトとして、
「『谷口ジロー』の街」さんがリンクされとるぅ!
「Site sur Jiro Taniguchi
Site fan en japonais approuve par Jiro Taniguchi.」
(谷口ジロー関連サイト
日本語で書かれている、谷口ジロー公認のファン・サイト)
と書かれています。
「MADE IN」というのは、
フランスで日本の「漫画」の仏訳版の出版を積極的に手掛けている
Kana(カナ)社が、
日本の「漫画」の仏訳版を紹介するためのサイトのようです。
● Kana社公式サイト「Mangakana.com」