宮崎駿の『風の谷のナウシカ』にも影響を与えた、
フランスの漫画『Arzach』の和訳です。
[
『Arzach』(アルザック)解説]
[
メビウス&宮崎駿対談動画:文字おこしと全和訳1]
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VOICI LES QUELQUES ARMES QUE JE
TROUVAI AU FOND DU COFFRE DE LA
VOITURE : UN COUTEAU A DEUX LAMES,
UN LASER A INDUCTION ELECTRO-
STATIQUE INCORPOREE MALHEUREU-
SEMENT FACTICE, DEUX MITRAILLET-
TES M.A.T. AVEC TROIS CENTS CHAR-
GEURS (UN SOUVENIR DE MON TEMPS
EN ALGERIE) ET UNE CAISSE DE GRE-
NADES OFFENSIVES QU'UN TYPE
AVAIT OUBLIEE DANS L'ESCALIER EN
MAI 68... C'ETAIT TOUT !
車のトランクを探してみると
ちょうど色々と武器が隠してあったので、
それをここに書き留めておくことにしよう:
両刃のナイフ一丁、
静電気誘導機能内臓型レーザー銃一丁、
(あいにくこの機能は使いものにならなかった)
M.A.T.機関銃二丁と三百発分の弾倉、
(アルジェリア時代の忘れ形見だ)
手榴弾一箱分。
(68年の5月に階段のところに置き忘れてたやつだ)
ざっとこんな所かな。
《付記》
◆ 「MITRAILLETTES M.A.T.」(M.A.T.機関銃)
「MAT Mle 1949 短機関銃」という機関銃を指すようです。
● 「シカゴレジメンタルス」内「MAT Mle 1949 短機関銃」
● 「福住兵器工廠」内「銃器課>短機関銃 -Sub Machine Gun->フランス>MAT49」
● 「バトルフィールド ベトナム」内「武器・兵器解説>NVA武器」
とくに一つ目のリンクの解説が簡にして要を得ています。
1949年フランス軍制式。
戦後フランスの代表的短機関銃で、
アルジェリア、インドシナ独立戦争で使用され有名になりました。
後述するように、
メビウスは当時のフランスの徴兵制度に則って
1957年にアルジェリア戦争に参戦していますので、
M.A.T.機関銃というのも、
その際に使用したものなのでしょう。
また、「TROIS CENTS CHARGEURS」
(直訳すると「三百、弾倉」というほどの意味)
とありますが、
上記のリンクによると
M.A.T.機関銃の弾倉は一つにつき32発装填されるそうなので、
この弾倉が10個ほどあった、ということなのでしょう。
◆ 「MON TEMPS EN ALGERIE」(僕のアルジェリア時代)
メビウスは当時のフランスの徴兵制度に則って
1957年にアルジェリア戦争に参戦しています。
くわしくは以下の記事を参照してください。
[
「宮崎駿-メビウス」展下訳20]
◆ 「MAI 68」(68年5月)
五月革命のことを指しているのでしょう。
● ウィキペディア日内「五月革命」
● ウィキペディア仏内「Mai 1968」
また、以下のページで、
五月革命で学生が手榴弾を使用していた例が挙げられています。
● 「transPoson」内「奥村古書店>『LESS THAN ZERO』>3」
フランス五月革命のさなか、
デモ中に手榴弾を受ける直前に
「生きることは生き残ることじゃない」と書き記した学生[後略]
メビウスは当時30歳です。
「transPoson」からの引用に際し
管理人の奥村晶一さんから
引用箇所の訂正についてお知らせいただきました
ありがとうございました