最近とみに色々な方からご連絡を頂くようになりました。
日本やフランスだけではなく、
なんと韓国のメビウス・ファンの方からも連絡を頂いてしまいました。
今回はこの韓国のメビウス・ファンblack jackさんから寄せていただいた
韓国のメビウス情報をご紹介したいと思います。
韓国の漫画、マンハ(マンファ、Manhwa)情報も少しだけ。
◆ 韓国のメビウス
残念ながら韓国でもメビウスはほとんど知られてはいないそうです。
唯一
「ランカル」(L'Incal)シリーズが全巻韓国語訳されていて、
あとは、ベルナール・ヴェルペール(Bernard Werber)という
SF作家の本の挿絵が知られている程度だそうです。
画像はクリックで別窓で拡大。
拡大画像は平均200Kb。
◆ 韓国語訳版「ランカル」
韓国語訳版「ランカル」は2巻に分かれる形で刊行されているそうですが、
(もとは全6巻。英訳版も1~3、4~6巻に分けて刊行されている)
残念ながら現在品切れ状態とのこと。
日本では第1巻だけ邦訳版が出版されていますが、現在絶版状態です。



◆ 「FILM 2.0」の紹介記事
次は、映画雑誌「FILM 2.0」に掲載されたメビウスの記事です。
うーん、残念ながら僕は韓国語の読み書きはまったく出来ないので、
何が書かれているのかは皆目見当がつきません。





◆ ソングの批評
ソングという漫画評論家がメビウスについて語っている文章です。









◆ 『L'Arbre des possibles et autres histoires』の挿絵
フランスのSF作家ベルナール・ヴェルペールの
『L'Arbre des possibles et autres histoires』
(可能性の樹 その他の短編)
という作品の挿絵をメビウスが担当しています。
● ウィキペディア米内「Bernard Werber」
「90年代でもっとも有名なフランスのSF作家」とあります。
● ベルナール・ヴェルペール公式サイト
● 同上内「L'Arbre des possibles」シリーズのページ
● アマゾン仏内『L'Arbre des possibles...』のページ
画像は同書の韓国語訳版のものです。
同書は未邦訳。

◆ マンハ情報
韓国の漫画、マンハについても教えてもらいました。
日本の「漫画」に押されがちで、
結構ピンチに陥っているとのことです。
マンハにも興味がある身としてはちょっと複雑。
ただ、ウェブ上でかなりの作家がいい作品を発表しているということで、
その例を3例教えていただきました。
● エキサイト・テキスト翻訳(韓国語→日本語)
● 同上ページ翻訳(韓国語→日本語)
● http://cartoon.media.daum.net/group1/catsbe/200503/02/daum/v9589936.html
kang dohaという作家の『華麗なるギャツビー』という作品。
韓国語はさっぱりなので残念ながらストーリーはよく分からないんですが、
(青年ネコが女を買いに行って、その後どうなってるんだ?)
街並みの描写が結構良い感じ。
オールカラーですが、単に自然色を再現するだけではなくて、
パステルカラーで統一して
色彩そのものの面白さを狙っているように思います。
作品の下に並んでいるサムネイルのクリックで、
他の回に移るようです。
● http://game.paran.com/webtoon/main.asp?xCode=http%3A//cartoon.ntamin.paran.com/cartoon_view.php%3Fid%3D1%26ord%3D2
yang youngsoonの『1001』。
たぶんアラビアンナイトの『千夜一夜物語』に掛けてあるのでしょう。
囚人と最後に出てくる巨大な赤ちゃんのデザインがイカす。
● http://www.jiryonghouse.com/
● 同上エキサイト翻訳
choi jiryongというインディーズ作家のサイト。
画像のクリックでメニュー・ページへ。
韓国語と日本語の文法はとても良く似ているので、
機械翻訳で十分参考になる訳文を得ることが出来ます。
作品画像のなかの韓国語の台詞が翻訳されないのが残念なかぎり。
結構どぎつい絵柄。
《覚え書き》
● ウィキペディア仏内「Manhwa」
● ウィキペディア日内「マンファ」
● ウィキペディア米内「Manhwa」
● ウィキペディア韓国内マンファのページ
参考:
● エキサイト・テキスト翻訳(韓国語→日本語)
*ページが重すぎるのでページ翻訳は使いものにならないようです。
恐ろしいことに、
本場韓国のウィキペディアよりも、
フランスのウィキペディアの「マンファ」の項目の方が充実しています。
韓国のウィキペディアでは年表形式で事項が列挙されているだけですが、
フランスの方では項目が立てられてかなり詳しく記述されている模様。
お、おそるべしっ、フランス。
● ウィキペディア仏内「Manga」
ざっと見たところマンファとほぼ同程度の記述がなされている模様。
ただし、各作品ごと、各作家ごとのページが他のページとして独立していて、
はるかに充実しています。
● 同上内日本の漫画家一覧
● 同上内「Bande Dessinee」
バンド・デシネに限らず漫画一般について記述されています。
北斎への言及もあり。
● 同上内「Comic」
アメコミの項目。
この項目が唯一貧弱なままです。
フランスだからという理由だけで無闇に持ち上げたくはないのですが、
漫画に関する世界的な視野の広さという点に関しては、
やはりフランスはすげぇっす。
唯一アメコミが手薄なのか?!