宮崎駿の『風の谷のナウシカ』にも影響を与えた、
フランスの漫画『Arzach』の和訳です。
[
『Arzach』(アルザック)解説]
[
メビウス&宮崎駿対談動画:文字おこしと全和訳1]
[7(17)>1]
LE RESTE DU VOYAGE NE VAUT PAS LA PEINE D'ETRE RACONTE...
A PART,
PEUT-ETRE LA DECOUVERTE DU SECRET EFFROYABLE DE LA MAIRIE DE TOURS...
それからはとくに何もなかった。
じつは、トゥール市の市長の陰謀を俺達があばいて……って、
まあ、この話はいいか。
《付記》
◆ LA MAIRIE DE TOURS
「トゥール市の市長」という意味です。
トゥール市はフランス北西部にある都市です。
旧跡で名高い地方の小都市、と理解しておけば良いと思います。
● フランス政府観光局公式サイト内「地方のみどころ>ロワール地方>トゥール」
● ウィキペディア日内「トゥール」
● 「Salut !」内「留学する>フランス短期留学>トゥール」
● 「パリ発フランス地方のたび」内「お城のホテルに泊まりたい, トゥール 1泊2日」
● ウィキペディア米内「Tours」
● ウィキペディア仏内「Tours」
● トゥール市公式サイト
重要なのはトゥール市の位置です。
● 「Multimap.com」内「Country:France, Town:Tours, Scale:1/100,000」
● 同上内「Scale:1/4,000,000」←
● グーグルマップ内「47.388123,0.688362 (トゥール市(Tours))」
二つ目のリンクが分かりやすいと思います。
ジャン一行は地図右上のパリ(PARIS)を出発して、
ル・マン市(Le Mans、赤丸の左上)付近を通って、
トゥール市(Tours、赤丸)を通過して、
地図左下のレー島(Ile de Re、地図左下にある島)を目指しています。
[6(16)>1]で立ち寄ったコンテナ墓場(DESERT A CONTAINERS)は、
ル・マン市とトゥール市の間にあると考えるのが自然です。
地図にはル・マン市とトゥール市を結ぶ道が表示されているので、
おそらくこの道路上のどこかにコンテナ墓場があるのでしょう。
前の記事で、
[
『ARZACH』下訳39 - 補足]
コンテナ墓場をフランス北西部にあるラ・アーグ処理場と推定していましたが、
やはりこれは位置的に無理があるようです。
可能性は二つ。
・コンテナ墓場は架空の存在で、現実には存在しない。
・ル・マン市とトゥール市の間に、現実にモデルとなった場所がある。
[15(5)>3]では「
LE FAMEUX DESERT A CONTAINERS」
(
かの有名なコンテナ墓場)とあるので、
現実にモデルとなった場所があるように思います。
調査は次回に持ち越し。
一応、当時のトゥール市市長は誰だったか、
当時市長に汚職事件はなかったか、も調べておきたいのですが、
それはまた次回に。
うーん、でもやっぱりウェブ上での調査じゃ無理かな……。
あぁ、なんか『LA DEVIATION』のややこしい文章にも慣れてきました。
鍛えられたのかな。そうだと信じたい……。