「メビウス、『メトロポリス』を語る」の訳注です。
他の関連記事については以下のインデックスを参照してください。
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目次:メビウス、『メトロポリス』を語る]
◆ 『I Can't Stop Loving You』
『I Can't Stop Loving You』は、
アメリカの有名なソウル歌手レイ・チャールズが
1962年にヒットさせた曲です。
● ウィキペディア米内「I Can't Stop Loving You」
*オリジナルは
ドン・ギブソン(Don Gibson)が1957年に発表したものです。
レイ・チャールズはこれをカバーしたものです。
● ウィキペディア日内「レイ・チャールズ」
● ウィキペディア米内「Ray Charles」
● レイ・チャールズ公式サイト(英語)
以下のサイトで歌詞を参照することが出来ます。
● 「うたまっぷ」内『I CAN'T STOP LOVING YOU』
歌詞なので多くは語られていませんが、
決してハッピーエンドの内容ではないということは
押さえておいて良いかもしれません。
「But time has stood still since we've been apart」
(君と別れてから、時は止まったままなのに)
とあるので、むしろ、
愛する人と別れた人の心情を歌ったものだと思います。
それでも
「君を愛することを止められない」(I Can't Stop Loving You)
というわけです。
「だから、君と出会う前まだ一人だった頃の寂しさを抱えて、
これからは生きて行かなきゃならないんだ」
(So I've made up my mind To live in memories of old lonesome time)
というのが、歌詞のおおまかな内容です。
I Can't Stop Loving You
So I've made up my mind
To live in memories
of old lonesome times
I Can't Stop wanting you
It's useless to say
So I'll just live my life
in dreams of yesterday
君を愛することを止められない。
だから、君と出会う前の寂しさを抱えて、
これからは生きて行かなきゃならないんだ。
君が欲しくてたまらない。
そんなこと言ったって無駄だから、
僕はこれから、あの時の夢のままに
生きて行くことにするよ。
Those happy hours
that we once knew
Though long ago
still make me blue
They say that time
heals a broken heart
But time has stood still
since we've been apart
君と出会ったころの、
あの幸せな思い出。
もうこんなに経つんだね。
まだ悲しみは癒えないのに。
あのころの思い出が、
心の傷を癒してくれるさ、って?
君と別れてから、
時は止まったままなのにね。
ケンイチがティマを助けようと必死になっている場面で、
BGMによって既に、
ケンイチがティマを失うことが予告されているわけです。
この選曲は確かに、
メビウスが「sublime」(崇高だ!)と言うだけのことはあると思います。
なお、以下の記事の『St. James Infirmary』も参照してください。
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訳注『メトロポリス』:落書きとサウンド・トラック]
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