「メビウス、『メトロポリス』を語る」の訳注です。
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◆ 「大量破壊のトラウマ」
「le traumatisme de la destruction de masse」
(大量破壊のトラウマ)は、
第二次世界大戦の日本の敗戦を指しているのでしょう。
● 「La Septieme Ombre」内「Debat>Manga et animation japonaise : une vision du monde」
2003年にフランスで開かれたディベートの記録ページです。
第二次世界大戦(la seconde Guerre mondiale)で日本が受けた
大量破壊(une destruction de masse)が「漫画」に与えた影響について、
「Le traumatisme de la guerre」(戦争のトラウマ)という題で
討議されています。
具体的には、「広島の原爆」(l’explosion atomique d’Hiroshima)と
『はだしのゲン』(Gen d’Hiroshima)などが挙げられています。
第二次世界大戦の敗戦の影響というのは、
欧米の人が日本の「漫画」の歴史を語るばあいに
必ずと言ってよいほど出される話題です。
個人的には、
『メトロポリス』から敗戦のイメージなんて全く連想しないのですが、
欧米の人が観るとそういう解釈になるのでしょう。
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