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by moebius-labyrinth
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ライフログ
「宮崎駿-メビウス」展下訳34
今年の12月からフランスのパリで開かれる
「宮崎駿-メビウス」展のサイトの和訳、
訳文のチェックとまとめです。
今回は「MOEBIUS(メビウス)」のまとめ、第三回目です。
「MOEBIUS」のページ、右下のオレンジ色の三角印をクリックしてください。
移った先のページ、頭からです。


Ce premier pas dans le monde du cinema ouvre
la voie d'une suite de collaborations prestigieuses
(Alien, les Maitres du Temps, Tron, Willow, Abyss,...).
Au debut des 80's,
il publie 《l'Incal》 sur un scenario de Jodorowsky.
Avec cette serie qui jette des ponts inedits
entre polar et science-fiction,
Moebius accede au statut de veritable star du 9eme art.
A la meme epoque,
il quitte la France et part s'installer successivement a Tahiti
puis aux USA pour vivre et travailler.
Sans peine,
son aura artistique devient alors internationale.
Il part ensuite au Japon et rencontre Miyazaki
lors de l'elaboration du dessin anime 《Little Nemo》
(adape de la bd de Winsor Mc Cay).
Cote comics,
Il commet un episode inoubliable du 《Surfer D'Argent》sur
un scenario de l'indemodable Stan Lee...


これが、メビウスの映画界への参入の第一歩となりました。
以降、彼は数々のすぐれた作品に参加することとなります
(『エイリアン』、『時の支配者』、『トロン』、
 『ウィロー』、『アビス』など)。
 *メビウスが関係した映画の情報については、
 以下のサイトが便利です。
 ● 世界のアーティストへの影響力は多大。ジャン・ジロー=メビウス
 ● chaos>B.D.>Moebius>Visual works(グーグルキャッシュ)
 ● 「IMDb」内「Jean Giraud」(英語)
 また、以下のサイトで、関連する画像を見ることができます。
 ひとつ目のサイトは洒落にならないほど重いので、注意して下さい。
 ● 「Obsesion MOEBIUS」「PELICULAS "MOEBIUS"」
 ● 「BD GEST'」内「Auteur de BD, art design et storyboard」
   掲示板のなかで、ベデ作家と映画とのかかわりが議論されています。
   最初の投稿がメビウスに関するものです。
 ● 「pobladores」内「Jean Giraud MOEBIUS」
 ● 「FRANCE MAGAZINE」内「Twists of Fate」(英語)
   メビウスのインタビューです。映画についての発言のほか、
   インタビュー全体としてもかなり興味深い内容です。
80年代のはじめ、
彼は、ホドロフスキーを原作者に向かえ、
「ランカル」を発表しました。
 *「ランカル」シリーズについては、
 [語る>「L'Incal」(ランカル)シリーズ解説]を参照して下さい。
探偵物語とS.F.との見事な融合に成功したこのシリーズにおいて、
メビウスは、九番目の芸術、漫画の世界において、
名実ともに確固たる地位を確立しました。
*フランスでは、
 バンド・デシネは「九番目の芸術」として認知されています。
 『フランスコミック・アート展 図録』からの引用。
 ちなみに、BDのことを「9番目のアート」を[と、か?]
 呼ぶようになったのは、
 1964年にクロード・ベイリー(Claude Beylie)が
 「バンド・デシネはアートであるか?」という連載記事のなかで
 提唱してからだ。
 1920年代に定義づけられた、
 映画が7番目のアートであるという表現が
 定着していたからなのの[原文ママ]だが、
 彼によると映画の次がラジオ、テレビであり
 BDが9番目だというわけだ。

 (貴田奈津子、88ページ)

 「バンド・デシネはアートであるか?」の原題は
 「La bande dessinee est-elle un art」であるようです。
 クロード・ベイリーはパリ第一大学の教授で、
 おもに映画批評で活躍した人間のようです。
ほどなく、彼はフランスを離れ、
タヒチ、そしてアメリカへと、
仕事のために生活の地を転々としました。
それにともなって、
漫画における彼独自のスタイルは、世界的に認知されるようにもなりました。
さらに、彼は日本にもおとずれ、
『リトル・ニモ』のアニメ化の準備に際して、
宮崎駿と出会うことになりました
(同作は、ウインザー・マッケイのベデが原作になっています)。
 *ウインザー・マッケイは、
 普通は「Winsor McCay」とつづられます。
 原文で「Mc Cay」となっているのは、
 おそらくタイプミスではないかと思います。
 *『リトル・ニモ』については、
 以下のサイトを参照してみてください。
 ● 「たまとわ」内「2004-08-05」
 ● 「matto-thorn.com」内「Comicology」(日本語)
 ● 『リトル・ニモの野望』(アマゾン)
 ● 「HOTWIRED JAPAN」内「日本発のマンガ・アニメの行方」
 ● 「goo映画」内「ニモ(1989)」
 ● 「東京ムービー」内「リトル ニモ」
 ● 「幻想美術館」内「ウィンザー・マッケイ」
 ● 「MADCONNECTION」内「Jan 13, 2004 / Nemo」(日本語)
アメリカン・コミックの分野においても、
彼は、「シルバー・サーファー」シリーズのなかで
印象的な作品を残しています。
スタン・リー原作のこの物語は、
今なお色あせない魅力を持っています。
 *「シルバー・サーファー」は、
 全身銀色の宇宙人がサーフボードで宇宙を駆け回る、という
 なんだかすごいヒーローが主人公の、アメコミのシリーズの名前です。
 メビウスやスタン・リーのほかにも幾人かの作家が
 「シルバー・サーファー」の作品を描いています。
 ●「メビレンジャー」「作品レビュー」
 ● 「かどうかどうか」内「シルバーサーファー」
 ● 「Reader's Voice」内「シルバーサーファー」
 ● ウィキペディア米内「シルバー・サーファー」(英語)
 メビウスが描いた「シルバー・サーファー」としては
 三作品あるようです。
 ● 「BD NET」内「Le Surfer d'Argent」(CASTERMAN)
 ● 「BD NET」内「Le Surfer d'Argent」(SOLEIL)
 ● 「BD NET」内「Le Surfer d'Argent, tome 1」
 ● 「BD GEST'」内「Surfer d'Argent (Le)」
 それぞれ、画像をクリックすると大きいサイズで見ることも可能。
by moebius-labyrinth | 2004-10-19 21:38
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