「メビウス、『メトロポリス』を語る」の訂正記事です。
● [
補足資料『メトロポリス』:ZONE-1の地図]で、
作中で映るオベリスクをワシントンのものと推定していましたが、
これはマンハッタンのセントラルパークにあるオベリスクのようです。
[44:20~44:24を合成]
● 「岡本正二のホームページ」
● 同上内「オベリスクは今・・・>アメリカ,ニューヨーク>クレオパトラの針」
セントラルパークのオベリスクについて詳しいサイトです。
1881年の除幕式での
当時の合衆国国務長官ウイリアム・マクスウエル・エバートの演説が
引かれていることも見逃せません。
孫引きになってしまいますが、もっとも重要な箇所を引いておきましょう。
だがオベリスクは我々にこう尋ねるかもしれない。
『おまえたちは永遠にこの繁栄が続くと思っているのだろうか
[後略]』
アメリカのオベリスクとしては
ワシントンにあるものの方が有名だと思うのですが、
作中の背景のビルとの比較から推定されるオベリスクの高さを考えれば、
(マンハッタンにあること、
文明批判に通じることももちろん重要でしょう)
セントラルパークのオベリスクと考えるべきだと思います。
● ウィキペディア日内「ワシントン記念塔」
ワシントンのオベリスクの高さは169メートル、
セントラルパークのオベリスクの高さは21.6 メートルです。
ニューヨークの摩天楼の
エンパイアステートビルの高さは443.2メートル、
クライスラービルの高さは284メートルですから、
ビルの高さとの比較で考えるならオベリスクはセントラルパークのものです。
● ウィキペディア日内「エンパイアステートビルディング」
● 同上内「クライスラービル」
じつは、リュック・ベッソン監督の映画『レオン』を見ていて
セントラルパークのオベリスクに気づいたのですが、
この映画の冒頭で、
ニューヨークの摩天楼を背景にしたセントラルパークのオベリスクが
映されます。
[レンタル版DVD『レオン 完全版』、再生時間01:06]
● 「あっとニューヨーク」内「基本情報・旅行情報>地図/地下鉄マップ>ニューヨークの地図(ニューヨーク区・マンハッタン島全域)」
『レオン』の冒頭では、
セントラルパーク内の
Jacqueline Kennedy Onassis Resv'rという池の上空から
南へ向かってカメラが移動します。
途中でオベリスクが映されて、摩天楼を遠くに望む絵が提示されます。
位置関係から見て、
『メトロポリス』で映されるオベリスクの背景のビルは
メトロポリタン美術館だと思われるのですが、
実際の美術館の外観とは異なっているようです。
[メトロポリタン美術館の外観の写真は下記ウィキペディアから]
● ウィキペディア米内「Metropolitan Museum of Art」
*美術館の外観の写真を見ることができます。
● ウィキペディア日内「メトロポリタン美術館」
……よし、『レオン』のつづきを見よう。
訂正前の記事本文を移しておきます。
[以下、訂正前の本文]
[44:20]
[44:24]
中央の尖塔は、ワシントンD.C.に建つオベリスク様式の記念塔、
ワシントン記念塔ではないでしょうか。
● ウィキペディア日内「ワシントン記念塔」
アメリカ独立の記念碑です。
ただし、所在地はマンハッタンのあるニューヨークではなく、
アメリカの東海岸をニューヨークからさらに南下した
ワシントンD.C.です。
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