今年の12月からフランスのパリで開かれる
「宮崎駿-メビウス」展のサイトの和訳、
訳文のチェックとまとめです。
今回は「MOEBIUS(メビウス)」のまとめ、第四回目です。
「MOEBIUS」のページ、右下のオレンジ色の三角印をクリックしてください。
移った先のページ、上から9行目、後ろから2語目からです。
De retour en France, a l'aube des 90's,
Jean Giraud et son double vont multiplier les projets.
A la mort de Jean Michel Charlier,
il reprend seul les rennes de 《Blueberry》,
se consacre a la peinture abstraite,
entame une nouvelle serie avec A. Jodorowski 《Le Coeur Couronne》,
concoit les decors du 《Cinquieme Element》de Luc Besson,
oeuvre de cote du numerique avec le CD Rom 《Pilgrim》,
inaugure a San Francisco une attraction concue pour Sony et
inspiree du culte 《Garage Hermetique》.
Le nouveau siecle s'annonce elogieux avec
une retrospective au Musee de la BD D'Angouleme et
les quarante ans de 《Blueberry》en 2003.
En quatre decennies,
l'oeuvre de Giraud / Moebius ne s'inscrit plus simplement
comme une reference du 9eme art
mais aussi et plus durablement comme celle d'un artiste majeur.
90年代のはじめにフランスへ帰ってくると、
ジャン・ジローはもう一つの名とともに、
さらに精力的に活動するようになります。
ジャン・ミシェル・シャルリエの死にともなって、
彼はひとりで「ブルーベリー」の制作を再開しました。
また、抽象絵画の制作にも没頭するようになり、
一方で、A.ホドロフスキーとともに新シリーズ
「誇りたかき心」を開始しました。
さらに、リュック・ベッソンの映画
『フィフス・エレメント』の舞台設定を担当、
デジタル技術の導入にも積極的で、
CD-ROMゲーム『ピルグリム―巡礼者』の制作にも参加し、
サンフランシスコにおいて
ソニーのエンターテイメント施設の落成式にも参列しました。
また、宗教的なテーマを扱った
『隔絶されたガレージ』を制作しました。
*シャルリエは1989年7月10日に死去しています。
● DARGAUD社公式サイト内シャルリエのページ
● DARGAUD社公式サイト内シャルリエのバイオグラフィー
Charlier est decede le 10 juillet 1989.
シャルリエは1989年7月10に死去しました。
1989年以降に出版された「ブルーベリー」は以下の4冊です。
右側、上から2番目の「Les planches(画像)」をクリックすることで、
それぞれ5ページ文ずつの画像を見ることが出来ます。
● DARGAUD社公式サイト内『Blueberry Arizona Love』
(『ブルーベリー アリゾナ・ラブ』
● DARGAUD社公式サイト内『Blueberry La Piste des Navajos』
(『ブルーベリー ナバホ族の足跡』
● DARGAUD社公式サイト内『Blueberry Geronimo l'Apache』
(『ブルーベリー アパッチ族のジェロニモ酋長』
● DARGAUD社公式サイト内『Blueberry Les Monts de la Superstition』
(『ブルーベリー 迷信の山』)
ただし、原作者としてはいずれもシャルリエがクレジットされています。
*「Le Coeur Couronne(誇りたかき心)」シリーズは全3作品が
出版されています。また、合冊版が2種類出版されているようです。
● 『Le Coeur couronne - vol. 1 / La Folle du Sacre-Coeur』(Humano)
『誇りたかき心 第1巻 聖なるこころの狂人』
● 「BD NET」内『La Folle du Sacre-Coeur』(画像あり)
● 『Le Coeur couronne - vol. 2 / Le Piege de l'Irrationnel』(Humano)
『誇りたかき心 第2巻 気違いじみた罠』
● 『Le Coeur couronne - vol. 3 / Le Fou de la Sorbonne』(同上)
『誇りたかき心 第3巻 ソルボンヌの狂人』
● 「BD NET」内『Le Fou de la Sorbonne』(画像あり)
● 『Le Coeur couronne / La folle du sacre coeur - l'Integrale』(HMN)
『誇りたかき心 聖なるこころの狂人 完全版』(
画像紹介ページ)
3作を1冊にまとめたもののようです。
ただし、もとはカラーだったものがモノクロになっているようです。
● 『Le Coeur couronne / Coffret Tome 1-2-3』(BD NET)
こちらはボックス(Coffret)版。ただし「EPUISE(品切れ)」です。
● 「BD GEST'」内「Le Coeur Couronne」(画像あり)
*メビウスと『フィフス・エレメント』については、
以下のページが参考になります。
『フィフス・エレメント』のヴィジュアルイメージは、
まさしくメビウスの世界です。
● SF映画選 フィフス・エレメント
また、メビウスとリュック・ベッソンは、『フィフス・エレメント』で
何やらもめていた事もあるようです。
● 法定にて:メビウス負けた、ベッソン勝った
*『Pilgrim(巡礼者)』とは、
1997年に発売されたWindows対応のゲームの名前で、
中世を舞台としたアドベンチャー・ゲームです。
メビウスはデザインを担当しています。
● 『ピルグリム』公式サイト(INTERNET ARCHIVE)(激重)
上段の各メニューをクリックして下さい。
各ページの背景画像にメビウスの絵が使われています。
また、下記のサイトでスクリーンショットを見ることが出来ます。
● 「Adventure-Archiv」内「Pilgirm」(
スクリーンショット集)
● 「PRINCE OF PERSIA」内「Pilgrim」
● 「selectsoft」内「Pilgrim」
● 「GameBoomers」内「Pilgrim」(英語による攻略情報)
下記のページを読むかぎりでは、残念ながら
『ピルグリム』はヒットしたとは言いがたいものの、
佳作と言ってよい出来のようです。
● 「Just Adventure」内「ほとんど売れなかった佳作ゲーム10選」
けっこう褒められています。
*ソニーのエンタテイメント施設というのは、
1999年にサンフランシスコにオープンした
「メトレオン(METREON)」という施設のことです。
● 「メトレオン(METREON)」公式サイト
この施設のなかには、メビウスの作品をイメージしてデザインされた
「エアタイト・ガレージ」というゲームセンターが設けられています。
さらにその中に、メビウス専門のギフトショップ
「メビウス・ショップ」が設けられており、
本、漫画、Tシャツ、帽子、アクセサリー等が販売されています。
● 坂道と霧のサンフランシスコへの旅―Metreon
● WIRED NEWS サンフランシスコに一大娯楽施設『メトレオン』誕生
● アシスト誌 81号 米国近況 メトレオン
● 郊外型テーマパークと都市型エンターテインメント施設
● YAHOO!TRAVEL Moebius Shop
また、上記の「エアタイト・ガレージ」のために
メビウスが描いたと思われる絵を下記のサイトで見ることが出来ます。
● 「ART FUTURA 99」内「04 Moebius」
右側の細長いサムネイルをクリックすると、
大きなサイズで見ることが出来ます。
*『Le Garage Hermetique(隔絶されたガレージ)』については、
以下のページを参照してください。
● 『Le Garage Hermetique』(
画像ページ)(HUMANO)
● 『Le Garage Hermetique』(BD NET)
● 「Major Fatal」(BD GEST')
● 「MOEBIUS Fatal」内「Le Garage Hermetique de Jerry Cornelius」
この作品には『L'Homme du Ciguri』(シグリの人)という
続編が存在します。
● 『L'Homme du Ciguri』(
画像ページ)(HUMANO)
● 『L'Homme du Ciguri』(BD NET)
また、下記のサイトで関連画像を見ることが出来ます。
● Fumetto e cinema: fratelli nello spirito ma non nei geni,
● 「Les Trains dans la Bande Dessinee.」内
「Giraud Jean」
● 「Pierre Tritten Family Webe Site」内
「Portrait en buste du ...」
● COMICTIME HILDESHEIM Der Weg zum Autorencomic
世紀が変わって、まずは、
アングレームの国立ベデ映像センターで
メビウスの回顧展が開催されました。
2003年には、『ブルーベリー』シリーズが40周年を迎えてもいます。
*国立ベデ映像センター
(CENTRE NATIONAL de la BANDE DESSINEE et la l'IMAGE, CNBDI)
は、1991年に開設されたフランス唯一のバンド・デシネの美術館です。
● 国立BD映像センター公式サイト
*メビウスの回顧展というのは、2000年1月26日から9月3日まで開催された
「TRAIT DE GENIE GIRAUD MOEBIUS」(天才が線を引く ジロー・メビウス)
という名のものです。
21世紀に開催された、というのは誤りですね。
下記のサイトで、会場の写真を若干ながら見ることが出来ます。
● 「COMIC.DE」内
「ANGOULEME 2000」
● Radio France > Moebius. Trait de genie.
展覧会の図録も発売されています(現在は品切れですが)。
● BD NET > Trait de Genie Giraud - Moebius
● 「テクノドローム」内
「メビウス 単行本、画集PART2」
40年間の作家生活をとおして、
ジロー/メビウスの作品は、
すでに「九番目の芸術」の代表作として高く評価されています。
そしてこれからは、たんに「九番目の芸術」としてだけではなく、
偉大な芸術作品として、ますます高く評価されて行くことでしょう。
とうとう
『アルザック・ラプソディ』が発売されましたね。
ただ、アマゾンさんにお伺いを立ててみたところ、
届けるまで3~5日かかっちゃうよぉ~ん、
と言われてしまいました。
おかげで到着は今週末になってしまいそうです。
う~む、そうか、発売当日のお届けは無理か。
おあずけか。
ああ、そうですか。