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フランスの漫画家
メビウスについて
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by moebius-labyrinth
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宮崎駿や大友克洋にも影響 を与えた、世界的に有名な フランスの漫画家です。
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「宮崎駿-メビウス」展公式サイト全訳 「メビウス2」
公式サイト(フランス語)
トップ/案内/チケット/美術館/宮崎1/宮崎2/メビウス1/メビウス2/メール

Ce premier pas dans le monde du cinema ouvre
la voie d'une suite de collaborations prestigieuses
(Alien, les Maitres du Temps, Tron, Willow, Abyss,...).
Au debut des 80's,
il publie 《l'Incal》 sur un scenario de Jodorowsky.
Avec cette serie qui jette des ponts inedits
entre polar et science-fiction,
Moebius accede au statut de veritable star du 9eme art.
A la meme epoque,
il quitte la France et part s'installer successivement a Tahiti
puis aux USA pour vivre et travailler.
Sans peine,
son aura artistique devient alors internationale.
Il part ensuite au Japon et rencontre Miyazaki
lors de l'elaboration du dessin anime 《Little Nemo》
(adape de la bd de Winsor Mc Cay).
Cote comics,
Il commet un episode inoubliable du 《Surfer D'Argent》sur
un scenario de l'indemodable Stan Lee...
De retour en France, a l'aube des 90's,
Jean Giraud et son double vont multiplier les projets.
A la mort de Jean Michel Charlier,
il reprend seul les rennes de 《Blueberry》,
se consacre a la peinture abstraite,
entame une nouvelle serie avec A. Jodorowski 《Le Coeur Couronne》,
concoit les decors du 《Cinquieme Element》de Luc Besson,
oeuvre de cote du numerique avec le CD Rom 《Pilgrim》,
inaugure a San Francisco une attraction concue pour Sony et
inspiree du culte 《Garage Hermetique》.
Le nouveau siecle s'annonce elogieux avec
une retrospective au Musee de la BD D'Angouleme et
les quarante ans de 《Blueberry》en 2003.
En quatre decennies,
l'oeuvre de Giraud / Moebius ne s'inscrit plus simplement
comme une reference du 9eme art
mais aussi et plus durablement comme celle d'un artiste majeur.


これが、メビウスの映画界への参入の第一歩となりました。
以降、彼は数々のすぐれた作品に参加することとなります
(『エイリアン』、『時の支配者』、『トロン』、
 『ウィロー』、『アビス』など)。
80年代のはじめ、彼は、ホドロフスキーを原作者に向かえ、
「ランカル」を発表しました。
探偵物語とS.F.との見事な融合に成功したこのシリーズにおいて、
メビウスは、九番目の芸術、漫画の世界において、
名実ともに確固たる地位を確立しました。
ほどなく、彼はフランスを離れ、
タヒチ、そしてアメリカへと、
仕事のために生活の地を転々としました。
それにともなって、
漫画における彼独自のスタイルは、世界的に認知されるようにもなりました。
さらに、彼は日本にもおとずれ、
『リトル・ニモ』のアニメ化の準備に際して、
宮崎駿と出会うことになりました
(同作は、ウインザー・マッケイのベデが原作になっています)。
アメリカン・コミックの分野においても、
彼は、「シルバー・サーファー」シリーズのなかで
印象的な作品を残しています。
スタン・リー原作のこの物語は、
今なお色あせない魅力を持っています。
90年代のはじめにフランスへ帰ってくると、
ジャン・ジローはもう一つの名とともに、
さらに精力的に活動するようになります。
ジャン・ミシェル・シャルリエの死にともなって、
彼はひとりで「ブルーベリー」の制作を再開しました。
また、抽象絵画の制作にも没頭するようになり、
一方で、A.ホドロフスキーとともに新シリーズ
「誇りたかき心」を開始しました。
さらに、リュック・ベッソンの映画
『フィフス・エレメント』の舞台設定を担当、
デジタル技術の導入にも積極的で、
CD-ROMゲーム『ピルグリム―巡礼者』の制作にも参加し、
サンフランシスコにおいて
ソニーのエンターテイメント施設の落成式にも参列しました。
また、宗教的なテーマを扱った
『隔絶されたガレージ』を制作しました。
世紀が変わって、まずは、
アングレームの国立ベデ映像センター
メビウスの回顧展が開催されました。
2003年には、『ブルーベリー』シリーズが40周年を迎えてもいます。
40年間の作家生活をとおして、
ジロー/メビウスの作品は、
すでに「九番目の芸術」の代表作として高く評価されています。
そしてこれからは、たんに「九番目の芸術」としてだけではなく、
偉大な芸術作品として、ますます高く評価されて行くことでしょう。


《注》

1 メビウスが関係した映画の情報については、
 以下のサイトが便利です。
 ● 世界のアーティストへの影響力は多大。ジャン・ジロー=メビウス
 ● chaos>B.D.>Moebius>Visual works(グーグルキャッシュ)


2 「ランカル」シリーズについては、
 [語る>「L'Incal」(ランカル)シリーズ解説]を参照して下さい。

3 フランスでは、
 バンド・デシネは「九番目の芸術」として認知されています。
 『フランスコミック・アート展 図録』からの引用。
 ちなみに、BDのことを「9番目のアート」を[と、か?]
 呼ぶようになったのは、
 1964年にクロード・ベイリー(Claude Beylie)が
 「バンド・デシネはアートであるか?」という連載記事のなかで
 提唱してからだ。
 1920年代に定義づけられた、
 映画が7番目のアートであるという表現が
 定着していたからなのの[原文ママ]だが、
 彼によると映画の次がラジオ、テレビであり
 BDが9番目だというわけだ。

 (貴田奈津子、88ページ)



4 『リトル・ニモ』については、
 以下のサイトを参照してみてください。
 ● 「たまとわ」内「2004-08-05」
 ● 「matto-thorn.com」内「Comicology」(日本語)
 ● 『リトル・ニモの野望』(アマゾン)
 ● 「HOTWIRED JAPAN」内「日本発のマンガ・アニメの行方」
 ● 「東京ムービー」内「リトル ニモ」
 ● 「幻想美術館」内「ウィンザー・マッケイ」
 ● 「MADCONNECTION」内「Jan 13, 2004 / Nemo」(日本語)


5 原文「Mc Cay」は「McCay」のタイプミスです。

6 「シルバー・サーファー」は、
 全身銀色の宇宙人がサーフボードで宇宙を駆け回る、という
 なんだかすごいヒーローが主人公の、アメコミのシリーズの名前です。
 メビウスやスタン・リーのほかにも幾人かの作家が
 「シルバー・サーファー」を描いています。
 ●「メビレンジャー」「作品レビュー」
 ● 「かどうかどうか」内「シルバーサーファー」
 ● 「Reader's Voice」内「シルバーサーファー」
 ● ウィキペディア米内「シルバー・サーファー」(英語)
 メビウスが描いた「シルバー・サーファー」としては
 三作品あるようです。
 ● 「BD NET」内「Le Surfer d'Argent」(CASTERMAN)
 ● 「BD NET」内「Le Surfer d'Argent」(SOLEIL)
 ● 「BD NET」内「Le Surfer d'Argent, tome 1」
 ● 「BD GEST'」内「Surfer d'Argent (Le)」
 それぞれ、画像をクリックすると大きいサイズで見ることも可能。

7 シャルリエは1989年7月10日に死去しています。
 ● DARGAUD社公式サイト内シャルリエのページ
 ● DARGAUD社公式サイト内シャルリエのバイオグラフィー
   Charlier est decede le 10 juillet 1989.
   シャルリエは1989年7月10に死去しました。

 シャルリエの死以降の「ブルーベリー」シリーズについては、
 [語る>「Blueberry」(ブルーベリー)シリーズ解説]を参照して下さい。

8 「Le Coeur Couronne(誇りたかき心)」シリーズは全3作品が
 出版されています。また、合冊版が2種類出版されているようです。
 ● 『Le Coeur couronne - vol. 1 / La Folle du Sacre-Coeur』(Humano)
   『誇りたかき心 第1巻 聖なるこころの狂人』
 ● 「BD NET」内『La Folle du Sacre-Coeur』(画像あり)
 ● 『Le Coeur couronne - vol. 2 / Le Piege de l'Irrationnel』(Humano)
   『誇りたかき心 第2巻 気違いじみた罠』
 ● 『Le Coeur couronne - vol. 3 / Le Fou de la Sorbonne』(同上)
   『誇りたかき心 第3巻 ソルボンヌの狂人』
 ● 「BD NET」内『Le Fou de la Sorbonne』(画像あり)
 ● 『Le Coeur couronne / La folle du sacre coeur - l'Integrale』(HMN)
   『誇りたかき心 聖なるこころの狂人 完全版』(画像紹介ページ
   3作を1冊にまとめたもののようです。
   ただし、もとはカラーだったものがモノクロになっているようです。
 ● 『Le Coeur couronne / Coffret Tome 1-2-3』(BD NET)
   こちらはボックス(Coffret)版。ただし「EPUISE(品切れ)」です。
 ● 「BD GEST'」内「Le Coeur Couronne」(画像あり)


9 『フィフス・エレメント』のヴィジュアルイメージは、
 まさしくメビウスの世界です。
 ● SF映画選 フィフス・エレメント
 また、メビウスとリュック・ベッソンは、『フィフス・エレメント』で
 何やらもめていた事もあるようです。
 ● 法定にて:メビウス負けた、ベッソン勝った


10 『Pilgrim(巡礼者)』とは、
 1997年に発売されたWindows対応のゲームの名前で、
 中世を舞台としたアドベンチャー・ゲームです。
 メビウスはデザインを担当しています。
 ● 『ピルグリム』公式サイト(INTERNET ARCHIVE)(激重)
 下記のサイトでスクリーンショットを見ることが出来ます。
 ● 「Adventure-Archiv」内「Pilgirm」スクリーンショット集
 ● 「PRINCE OF PERSIA」内「Pilgrim」
 下記のページを読むかぎりでは、残念ながら
 『ピルグリム』はヒットしたとは言いがたいものの、
 佳作と言ってよい出来のようです。
 ● 「Just Adventure」内「ほとんど売れなかった佳作ゲーム10選」

11 ソニーのエンタテイメント施設というのは、
 1999年にサンフランシスコにオープンした
 「メトレオン(METREON)」という施設のことです。
 ● 「メトレオン(METREON)」公式サイト
 この施設のなかには、メビウスの作品をイメージしてデザインされた
 「エアタイト・ガレージ」というゲームセンターが設けられています。
 さらにその中に、メビウス専門のギフトショップ
 「メビウス・ショップ」が設けられており、
 本、漫画、Tシャツ、帽子、アクセサリー等が販売されています。
 ● 坂道と霧のサンフランシスコへの旅―Metreon
 ● WIRED NEWS サンフランシスコに一大娯楽施設『メトレオン』誕生
 ● YAHOO!TRAVEL Moebius Shop
 また、上記の「エアタイト・ガレージ」のために
 メビウスが描いたと思われる絵を下記のサイトで見ることが出来ます。
 ● 「ART FUTURA 99」内「04 Moebius」
 右側の細長いサムネイルをクリックすると、
 大きなサイズで見ることが出来ます。

12 『Le Garage Hermetique(隔絶されたガレージ)』については、
 以下のページを参照してください。
 ● 『Le Garage Hermetique』画像ページ)(HUMANO)
 ● 『Le Garage Hermetique』(BD NET)
 ● 「Major Fatal」(BD GEST')
 ● 「MOEBIUS Fatal」内「Le Garage Hermetique de Jerry Cornelius」
 この作品には『L'Homme du Ciguri』(シグリの人)という
 続編が存在します。
 ● 『L'Homme du Ciguri』画像ページ)(HUMANO)
 ● 『L'Homme du Ciguri』(BD NET)
 また、下記のサイトで関連画像を見ることが出来ます。
 ● Fumetto e cinema: fratelli nello spirito ma non nei geni,
 ● 「Les Trains dans la Bande Dessinee.」「Giraud Jean」
 ● 「Pierre Tritten Family Webe Site」「Portrait en buste du ...」
 ● COMICTIME HILDESHEIM Der Weg zum Autorencomic


13 国立ベデ映像センター
 (CENTRE NATIONAL de la BANDE DESSINEE et la l'IMAGE, CNBDI)
 は、1991年に開設されたフランス唯一のバンド・デシネの美術館です。
 ● 国立BD映像センター公式サイト


14 メビウスの回顧展というのは、2000年1月26日から9月3日まで開催された
 「TRAIT DE GENIE GIRAUD MOEBIUS」(天才が線を引く ジロー・メビウス)
 という名のものです。
 21世紀に開催された、というのは誤りですね。
 下記のサイトで、会場の写真を若干ながら見ることが出来ます。
 ● 「COMIC.DE」「ANGOULEME 2000」
 ● Radio France > Moebius. Trait de genie.
 展覧会の図録も発売されています(現在は品切れですが)。
 ● BD NET > Trait de Genie Giraud - Moebius
 ● 「テクノドローム」「メビウス 単行本、画集PART2」



公式サイト(フランス語)
トップ/案内/チケット/美術館/宮崎1/宮崎2/メビウス1/メビウス2/メール
by moebius-labyrinth | 2004-10-21 21:35 | メビウスの子孫たち
Merci pour votre visite :o) Un manuel pour envoyer votre commentaire :
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