[12>1]
JOHN DIFOOL EEK... ECOUTE!
ATTENDS! J'AI QUELQUE CHOSE POUR TOI!
ジョン・ディフール、ウググ……、聞いてくれ!
たのむ! あんたに渡したい物があるんだ!
?
?
AH OUAIS! HEU... ET... MAIS... DIS DONC!
COMMENT TU CONNAIS MON NOM?
えっ? えーと……、その……、でも……、何なんだよ、まったく!
なんでお前が俺の名前を知ってるんだよ!
[12>2]
PRENDS CA! J...JOHN DIFOOL! C'EST IMPORTANT
これを! ジョ、ジョン・ディフール! 大切な物なんだ。
ALORS, CETTE... CETTE... CHOSE CONNAIT MON NOM...
CA.. CA C'EST LA MEILLEURE!
何? これ? これって……、これに、俺の名前でも書いてあるのか?
これは……、こ、こりゃあすごい。
VITE!
はやく!
[12>3]
GARDE-LE! PRECIEUSEMENT!
DE CET OBJET DEPEND NON SEULEMENT LE SORT DE CETTE PLANETE,
MAIS CELUI DE CET UNIVERS!
これを守ってくれ! 大切なものなんだ!
この物体にこの星の命運が掛かっているんだ、
いや、宇宙全体の命運が掛かっている!
DE CET UNIVERS!?
宇宙全体の!?
LE MUTANT N'ALLAIT PAS FORT...
IL... IL "FONDAIT" MAIS JE COMMENCAIS A EN AVOIR MA CLAQUE ET
FIS CELUI QUI N'AVAIT RIEN VU...
ミュータントの言っていたことは誇張なんかではなかった。
ヤツは確かに本当のことを言っていた。
しかし、そのとき俺はいい加減ヤツの話にうんざりし始めていて、
ほとんど耳を貸しちゃあいなかったんだな。
C'ETAIT UNE PETITE BOITE SANS RIEN DE PARTICULIER...
A PART CETTE CURIEUSE SENSATION...
それは、なんとなく変な雰囲気を持ってはいたものの、
どこといって特徴のない、ありふれた一つの小さな箱でしかなかった。
[12>4]
QU'EST-CE QU'IL Y A DANS CETTE FOUTUE BOITE?
このぼろい箱のなかに何か入ってでもいるのか?
L'INC... L'INCAL! ARGGH..
アンク……、アンカルだ! ウググゥゥ……。
*「INCALCULABLE」(数え切れない、はかり知れない)
という語があるのですが、
この「INCAL」というのは、そういった語との連想から、
「何か得体の知れないもの、はかり知れないもの」
というようなニュアンスを持ちうる語なのではないかと思います。
L'INCAL!? QU'EST-CE QUE C'EST QUE CET ENGIN, ENCORE?
アンカル!? だからさ、それって何なんだよ。
LA! ON DIRAIT QUE CA SOUVRE
なんか凄そうなシロモノだな。
*「souvre」という語がよく分かりません。
前後の文脈から推測して訳文を作ってあります。
[12>5]
?
?
[12>6-7]
セリフなし
[13>1]
JAMAIS JE NE M'ETAIS SENTI SI MAL DANS TOUTE MA PUTAIN DE VIE!
CETTE LUEUR M'AVAIT TRANSPERCE LE CRANE DE PART EN PART!
ET C'ETAIT PAS TOUT!
PENDANT CE TAMPS LA,
L'EPINGLE S'ETAIT MIS A SE DECOMPOSER A TOUT ALLURE!
気分が悪くなるとか、そういうことはほとんど無かったんだが、
その光はまるで、俺の頭のなかを刺し貫くかのようだった。
しかも問題はそれだけじゃあなかった。
俺がそうしている間に、
標本ピンのヤツが見る見るうちに腐って行ってやがったんだ。
TU N'ES PAS DROLE GOUZI GOUZI...
TU N'ARRETES PAS DE PENSER A AUTRE CHOSE!
モウ、困ッチャウワ。
ず~っとうわの空じゃない。
JE PENSE A CE QU'IL Y AVAIT A L'INTERIEUR DU CORS DE LA BETE
で、その怪物の死体の中から出てきたもの、ってのが問題なんだよな。
*「CORS」というのは「COR」の複数形で、
「角笛、らっぱ、ホルン、鹿の角の枝」
もしくは「うおのめ、たこ」というような意味の語です。
つまり、上の文を直訳すると、
「俺はあの怪物のラッパのなかにあったものについて考え事をしていた。」
というような意味になります。
これでは全く意味が通りません。
「CORS」というのは「CORPS(死体)」の誤りだと思います。
[13>2]
...ET QUAND JE REVINS A "MOI"
……で、俺が正気に戻って見ると……
UN CORPS FACTICE, MEERDE!
うわっ、何なんだ、この死体のありさまは?
?!
?!
[13>3]
ET... A L'INTERIEUR DE CE CORPS FACTICE EN DECOMPOSITION...
で、すっかり腐っちまったその奇妙な死体のなかに……
UN BERG!
バーグ族じゃないか!
[13>4]
C'ETAIT LE BOUQUET!
J'AVAIS MIS LE DOIGT DANS UN ENGRENAGE A
EMMERDEMENTS D'UNE TAILLE REELLEMENT COSMIQUE...
まったく何てことだ!
その時俺は、本当に宇宙規模の厄介ごとに巻き込まれちまっていたんだ。
ENFIN, APRES DEUX BONNES HWURES DE CAVALDACE
たっぷり二時間は走り回った後に……。
HAAAA! UNE SORTIE
ふぅ~~、出口だ。
[13>5]
CA FAISAIT DES ANNEES QUE LES SONDES SPATIALES
NOUS REBATTAIENT LES OREILLES AVEC
UN SOIDISANT EMPIRE BERG QUI PARAIT-IL,
DEBOULAIT DE LA CONSTELLATION DU CYGNE DANS L'INTENTION DE
NOUS RAYER DE LA CARTE DU CIEL!
CE QUE JE VENAIS DE VOIR ETAIT PLUS CONVAINCANT QUE
LES VAGUES CLICHES PRIS JUSQU'A PRESENT PAR SATELLITE!
われわれ人類の宇宙観測船が、
いわゆる「バーグ」帝国の存在を最初に確認してからもう何年も経つ。
彼らは白鳥座から、
人類を宇宙空間から抹殺するために襲来して来たのだ。
俺がたったいま見聞きしたことは、
いままで星団中で囁(ささや)かれて来たどんな噂よりも、
事の核心に迫っているはずだ。
AINSI, CES FOUTUS BERGS EXISTENT VRAIMENT!
C'ETAIT DONC PAS UN BOBARD DE LA PROPAGANDE
まさか本当にバーグ族のやつらが居やがったとはな。
あの話は嘘じゃなかったんだ。
『アルザック・ラプソディ』はいまだ未発送。
はぁ~~~。